◇フレッシュボイス2 #0557の修正
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NHK−BSプレミアムで放送のドラマSP「悪魔が来りて笛を吹く」を録画視聴。 ネタバレ注意です。 横溝正史原作の同名小説はこれまでに六度ほど映像化されているとかで、その内の何 本かは見ているのですが、何分小さな子供の頃故、詳しい筋立てよりもおどろおどろし い絵面の方がインパクトが強く、記憶に残っている。原作は未読だし、映像作品の方 は、毎回某かの手が加えられているみたいなので、正式な筋立てを知らない(苦笑)。 そういう訳で、今回もそこそこ新鮮な気持ちで観ることができたのですが、あまりい い作品とは思えなかった。 金田一耕助役を務めた吉岡秀隆、特色を出そうとしたのか話す口調に癖を付けていた みたいですが、頭を白髪まじりにしたせいか年寄り臭くなって、どことなく小日向文世 に似た雰囲気に。凄く違和感を覚えました。よく見りゃ顔立ちも似てる? 演出面では、昔の角川映画を意識したと思しき点がちらほら。特に終盤、歌曲をBG Mに男が女をめった刺しにするシーンに顕著。それ自体は悪くないんだけど、展開とし てだめだわ。探偵と警部がいながら&犯人の指摘が終わったあとだというのに、目の前 で犯人が女を殺すのを止められず、射殺しちゃうという。 ストーリーで疑問に感じる箇所は他にもあって、恋人の死の真相を探るために一族の 家に潜り込んだ犯人が、真相を突き止める以前に、一族の言動から「こいつら死んで当 然だ」と思って殺し始めるのは相当おかしい。金田一に「悪魔とはあなたのことだ」と 言われた犯人ですが、出生の秘密だけで悪魔呼ばわりは酷いにしても、その後の思い込 みによる連続殺人は悪魔の所業と言える。ただ、金田一によって伝えられる真実を知っ たあとなら、復讐殺人もやむを得ない部分はあるかもなと思わせる。要は、順番が変。 動機が明確に形作られてから、殺しに手を染めるという展開にすべき。原作小説の粗筋 紹介のサイトを見てみると、原作では動機が先に来てるみたい。 悲劇の種を拵えた立場の姉弟が、生まれた子供を何でまた好きこのんで、出入りの植 木職人のところに出したのやら。それまでに金をいくばくか搾り取られているだろう に、さらに脅迫の材料を与えてどうする。実際、そのおかげでより大金を脅し取られる ようになったみたいだし。そういえば、畜生道と言われるほどの行為に及んだ姉弟が、 子殺しはしないのね。野生動物の種としての生存本能、みたいなことを仮託してるのか しらん? ここ数年、NHK−BSでの金田一シリーズのドラマ化が続いています。毎回、何ら かの改変による挑戦があり、プラス面ばかりの成功とは言えないまでも、新たな魅力を 見せてくれていたように感じていました。が、今回はマイナス面が相当大きいと思っ た。 お約束になっている、ラストで示された次回作は八つ墓村。今度はどんな挑戦をして くれるのか、不安と期待を抱きつつ、待つとしましょう。 ではでは。
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