◇フレッシュボイス2 #0497の修正
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フジテレビ系で放送のドラマ「コンフィデンスマンJP」最終回十五分拡大を録画視 聴。ネタバレ注意です。 ストーリーは捻りがあって悪くない。ドラマの造りとしては法廷物のバリエーション で、メインとなる主人公グループの部屋が裁きの場。私設法廷、私的裁判ですね。 反面、細かな点でこれまでの積み重ねが台無しにしている。まず、今回の敵役である 鉢巻が、ダー子らを“最高のコンフィデンスマン”と評価して犯人扱いしたけれども、 とても最高のコンフィデンスマンと思えない。騙したあとも信頼を得続けていることな んてほとんどなかったし、顔ばれした件もあったし、詐欺を行った結果損をしたことも あった。 また、本ドラマのやり口からして、敵サイドの掴んだ情報や証拠がどこまで正確なの か、疑って掛かる必要がある。そしてその通りのどんでん返し展開だったから。素直に 騙されようがない。 そもそも、ダー子らは義賊でも何でもなく、単なる悪人グループ。共感や同情する余 地がなく、当然、応援する気にならない。「こいつらが手ひどい目に遭っても全然ハラ ハラしない。いい気味だ」ぐらいに感じます。 さらに、ダー子らの計画が綱渡りに過ぎる。鉢巻がもしも銃による殺害ではなく、刺 殺や絞殺を選んだとしたら、どう対処したのか。また、鉢巻が途中で逆上して、一人を “殺す”のに全弾打ち尽くしてしまい、新たな銃を手にしていたら、どう切り抜けよう というのか。完全に当初の予定通りに進む計画なんて望むべくもないんだから、計画に 柔軟性を持たせてはあると思うけど、今回描かれた計画は危険度が高くて命を落としか ねない。 ついでに言えば、鉢巻の父親の組織も迂闊に過ぎる。金と薬物を受け渡しする際に、 薬物の中身を確認するシーンが一切なかった。あれでは騙してくださいと言ってるよう なものでは。そうさせたのもダー子らの計略の効力だというのであれば、そこを描いて くれなきゃいけない。 映画化が決定したとの報がありましたが、よほど脚本を磨かない限り、長丁場をもた せるのは無理なんじゃないかなあ。 ではでは。
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