◇フレッシュボイス2 #0467の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・『完全無欠の名探偵』(西澤保彦 講談社ノベルス)15/5451 高知大学を卒業しても東京に戻ることなく、高知の短大に就職した白鹿毛りんは、何 らかの大きな事件を調べているらしい。白鹿毛財閥の総帥は、孫娘・りんを気に掛け、 お目付役として山吹みはるを送り込む。この男、人の話を聞くだけで、その当人の心の 奥底にあるわだかまりを知らぬ間にはき出させ、真相を推理させてしまうという特殊能 力の持ち主であった(ただし、みはるにその自覚はない)。果たして、みはると話した 者の多くが、抱えるわだかまり・不審事の裏に隠されていた真相を知っていく。 そして、りんが追っていた事件と、その真相とは? 途中まで読んで挫折し、長い間積ん読状態にしていましたが、読了してみると、一気 に読み通すべきだったと後悔を覚えます。ここまで複雑な謎の見せ方をするとは予想し ていなかったもので、おかげで終盤に来て、何度も前の方を読み返す必要に迫られまし た。 そういう凝った作りのため、(一気に読み通していたとしても多分)作者の仕掛け に、ああっ!と膝を打つ快感は得られなかった可能性が高い気がする。じっと考えて、 ああ、そういうことか――ってなニュアンスが近いかな。 本筋以外の細かい事件の数々は、直感的にぱっと真相が分かるものもあれば、裏を掻 いてくるものもあって、心地よい。難易度のバランスが取れている。 当人に推理させる能力は、みはるのキャラクターと相まって、かなりユニーク。読ん でいる間中、他の事件では使いにくいだろうなと思いましたが、どうやらシリーズ化は されていないようで。 時間に余裕があるときに、腰を据えて読むことをおすすめします。 ではでは。
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