●短編 #0461の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「隣の芝は青い」 若い男の人と恋に落ち、結婚して、男の赤ちゃんが生まれました。 手狭になったアパートから引っ越して、一家三人が住める犬が飼えるだけの小さな庭 に青い芝生が敷きつめる程度の一軒家を買いました。当然年相当の係長の夫の給料で一 気に返済するのは無理でした。夫と話し合い30年ローンの手続きをして少しずつ返済す る方法を取りました。 夫の収入はそこそこあったものの毎月住宅ローンの返済で家計は苦しく、新聞のスー パーの広告を見ながら特売品に赤いマジックで丸く印をつけ、玉子1パック98円の日は 必ず行って長い行列の中の一人となり、苦しいながらも家計をやりくりしていました。 夫の間に生まれた男の子は少しやんちゃだけど聞き分けの良い子供に育ちました。平凡 だけど夫と男の子の三人の暮らしぶりは幸せそのもので、もし幸せのパンフレットがあ れば一番最初に載ってもおかしくないものでした。 ある朝のことです。どこにでもある市販の食パンをトースターで焼き、インスタント コーヒーを作り、夫はそれらを食べ終わった後、新聞を読みながらたばこに火をつけま した。家の中でもしないでと言ってきつく夫を睨みつけました。すると新聞はめらめら と燃え上がりました。夫は燃え上がる新聞から手を放し、誰も見ていないからそれぐら いいいじゃないかと謝りました。 手に少しやけどをして夫が逃げるようにあたふたと会社に出かけました。 しばらくして男の子が目を覚まし、目やにを手でこすりながら夫婦喧嘩またやったのと 聞きました。 ううんちょっとねと言って食器を洗いながら軽く笑いました。 男の子が小学校に出かける前に誰かと喧嘩しても燃やしたら駄目よと少し注意しまし た。 うんわかっていると男の子はうなづいて黒いランドセルを背負っていつものように小 学校に行きました。 男の子を小学校に送りだした後、青い空の下白い洗濯物を干しながら今日も平凡でい い日になりそうだと思いました。
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