◇フレッシュボイス過去ログ #9195の修正
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BSジャパンで放送の時代劇ドラマ「人形佐七捕物帳」第十話『百物語の夜』を録画 視聴。完全にネタバレ注意です。 集まった者で怪談話を披露し合い、一つ終わる毎に蝋燭の火を一つ吹き消していく“ 百物語”。旗本の隠居である篠崎鵬斎の催す百物語に、佐七も参加することになった。 篠崎の趣向で、話し終えた者は火を消したあと、隣の部屋に一人で行って鏡を覗いてく ることが取り決められた。十二人が車座になり、佐七から順に披露していったのだが、 怪談戯作者として名高い宝井喜三治が話し終えたあと、隣室にて悲鳴を上げる。様子を 見に行った寄席芸人の亀廼亀次郎と剣客の磯貝秋帆により、宝井は支えられて戻って来 た。そのまま、「気分が悪くなった」と壁に寄り掛かった。場が白けかけたが会は続 行。十二人目の篠崎が語り終え、最後の蝋燭が消された刹那、闇に不気味な笑い声が響 く。混乱を来す中、佐七が灯りをつけさせると、宝井がめった刺しにされ、血塗れにな って死んでいた。同じく会に参加していた上司である与力の神崎とともに、佐七は調べ を進めていく。すると、凶器や遺体の状況から、容疑者が増えていくばかりで一向にま とまらないことに。――と、三分の一ぐらいまでの粗筋がこんな具合。 非常に“本格ミステリ”していて、雰囲気抜群なのですが、その分、真相もまた非常 に見えやすくなっています。過去の有名作品の焼き直しで、なかなか巧みではあるので すが、いかんせん、分量の短さとキャラクターの配置により、ばればれになっているの が残念。先行作品についてはっきり書いてしまうと、これはアガサ・クリスティの『オ リエント急行の殺人』です。そこにプラスしてもう一つ、同じくクリスティの作品等で 使われているトリックを引っ張ってきて、応用しています。分かり易いのは仕方がない ものとして、メジャーなトリックを捕物帳に当てはめようという心意気は買いですね。 問題は他の点にあるのかもしれない。たとえば、犯人は何故、わざわざこんな方法を 採ったのか、とか。腕に自信のある者が単独で、夜道ででも襲う方が確実性が高いし、 ばれない可能性も高そう。一応の説明はあったものの、与力らがいる場で犯行をなすこ と自体、異常ですし。 ではでは。
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