AWC 連載



#4220/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:30  (189)
うちの文芸部でやってること 3−8  永山
★内容
 その頃、番兵の服を奪ったクルーガとリイは城内の混乱に乗じて走り回って
いた。「ランディール軍が攻め込んだ!」と口々に叫んで混乱を増長させなが
ら。
「くそっ、セレナはどこにいるんだ」
 壁にもたれかかって弾んだ息を落ち着かせつつ、クルーガが毒づいた。
「城内の構造を把握しておくべきだった」
 リイが唇を噛む。
「仕方ないさ。しかし、もう潮時だろう」
 クルーガが城内の声に耳を傾けてそう判断する。
「ああ。そろそろ混乱も収まってしまうだろうな。ここは再起を期して、脱出
したほうがいい」
 そう言うと二人は再び走り出した。
「しかし、逃げるといってもどこへいけばいいんだ?」
 クルーガがリイに聞く。
「任せとけ。我々の協力者はこの国の至るところにいる。クルーガも来い」
 リイが明るい声で言う。
「そうか。有り難い」
 そう答えつつ、クルーガは複雑な気分になる。これで俺は、ランディールの
手先になっちまうという訳か。
 城壁の上まで、塔の螺旋階段を使って駆け上がる。途中、数人の騎士とすれ
違ったが、「城外への逃走を防ぐため」と説明すると、難無く通された。
 城壁の上からは、暗闇に沈んだ市街地が一望に見渡せた。しかし、今はその
眺望に気をとられている場合ではない。
「行くぞ!」
 リイはそう叫び、身を堀へと投げ出した。クルーガもそれに続く。
 クルーガは着水した瞬間、地面に叩き付けられたかのような痛みを感じた。
息が詰まって、もがく。どっちへ向かって泳げばいいのか判らなくなった。
「こっちだ、クルーガ!」
 どこからかリイの声が聞こえた。懸命に声のするほうへ泳ぐ。ふいに腕を掴
まれ、地上へと引き上げられる。
「泳ぎは苦手か?」
 リイが笑みを浮かべてクルーガの顔を覗き込んでいた。
「そうでもないんだが……」
 咳き込みながら答えたクルーガは、リイの余裕に溢れた態度を見て、彼の事
を見直た。「よし、急ごう。こんな格好を見つかったら一大事だ」
「そうだな」
 リイの手を借りて、クルーガはふらふらと立ち上がった。
「俺達が逃がした人達、どうなったかな」
 クルーガが城壁を振り返りながら呟く。
「ほとんどは捕まって斬られただろうな」リイが、恐ろしく冷静な声で答えた。
「だが、仕方が無かった。ああやって混乱を起こさなかったら、城内を走り回
って龍の子を捜す余裕なんて無かったんだから」
 リイが歩き始めた。
「それも、今では無駄になってしまったが」
 クルーガは重い足取りでリイに続く。ふと足を止め、再び城のほうを見た。
 待ってろよ、セレナ。きっと俺が助け出してやる。

 しかし、結果として彼等がセレナを見つけられなかったのは幸運でもあった。
何故なら騒ぎが始まると同時に、彼女の部屋の周囲は逆にアドリス騎士団によ
る警備が強化されたため、もしそこに近づけば、例え番兵の格好をしていても、
二人の命はなかったであろうからだ。
 城内のざわめきを聞きながら、「姫の間」のベットの上で不安な面持ちをし
ていたセレナは、ドアがノックされると同時に開かれた事に気付いて顔を上げ
た。
「あなたが、龍の子、ですか」
 武装したコリンズ王子がセレナの顔を見てそう呟く。
「……」セレナは無言のままコリンズを睨みつけた。
「そう怖い顔をしないで下さい。ご心配なさらずとも、この騒ぎはじきに収ま
ります。ただ、城内に内通者がいるらしい事がはっきりした以上、あなたには
一刻も早く役に立ってもらわねばなりません」
 セレナが実の姉だと知らぬコリンズは、慇懃無礼を絵に描いたような態度で
彼女に接した。
「私に何をさせようというのです?」
「これより、聖域に行っていただきます。急いで出立の準備を」
 コリンズはそう言って、侍女を二人、部屋へ招き入れた。
「出立? もう夜中ですよ」
 セレナは驚くよりも先に呆れて聞き返す。声に侮蔑の色が浮かぶ。
「ともかく。あなたには一刻も早く役に立ってもらわねばならぬのです」
 コリンズは気分を害した事を正直に顔に示し(このあたり、まだ彼は子供で
ある)、そう繰り返した。
「そう。じゃあ、着替えますから、外に出ていてくれませんか、殿下?」
 セレナは笑みさえみせてコリンズを部屋の外に追い出した。
(コリンズ殿下が、私の弟、か)
 セレナは奇妙な感覚にとらわれながら、侍女に手伝われて着替えを始めた。
クルーガは今どうしているだろうかと思う。正直なところ、国を敵にまわして
まで自分を助けに来てくれるとは思えなかった。

「どうも、調子が狂うな。あれは、龍の子の性質なのだろうか?」
 コリンズが廊下でゾルムントにこぼす。ゾルムントは「さあ」と肩をすくめ
てみせた。が、二人の関係を知る彼にとってコリンズの態度は、もしセレナが
龍の子でなく、姫として育てられていれば、コリンズはセレナに頭が上がらな
かったに違いない、と思わせた。(まあ、錯乱して泣き喚かれるよりも、あれ
くらい堂々としてくれているほうが、こちらとしても扱いやすい)
 ゾルムントはそう考えてから、脱獄したクルーガとリイのことを頭の片隅で
意識していた。ランディール帝国軍だけでなく、バルメディの民衆をも敵に回
しかねない事態だけに事を急がねばならなかった。
 そう思ったゾルムントは、捜索範囲を城外まで広げて、二人を絶対に捕らえ
るよう部下に命じた。

        〈九〉

 リイがクルーガを連れて逃げ込んだのは、街の外周部に近いところに建つ武
器屋であった。武器屋といっても軍の御用達ではなく、もっぱら冒険者相手に
刀や盾を売りつけている店だ。その店の地下倉庫が、ランディール帝国情報部
の拠点の一つだった。表向きはリイの父親の武器屋と対立関係にあるとされて
いるのだが、実は両者共に、ランディール帝国に協力しているという訳だった。
リイはこの店の主人と面識があった。
 薄暗い倉庫の奥には、武器屋の主人だけではなく、数名の男達が集まってい
た。
「心配するな。皆、バルメディに住み着いてランディールに情報を提供してい
る者達だ」
 武器屋の主人がクルーガにそう説明した。クルーガは、いよいよ後戻り出来
ぬことを悟り、覚悟を決めた。セレナを助けるためならば、ランディールにで
も魂を売る、と。
「こいつはクルーガ。俺の脱獄に協力してくれたんで、ここに連れてきた。俺
よりもずっと腕が立つ」
 リイが男達にクルーガを紹介した。顔見知りが中にいるらしく、親密な口調
だった。
「クルーガ=コーディッツです。最初、ランディールの黒装束達に襲われたか
と思うと、アドリス騎士団に助けられ、でも今度は彼等に牢獄に入れられて、
その」
 クルーガは自分の置かれた立場をうまく説明出来ず、口ごもった。
「まあ、なんだな」体格のいい中年の男がとりなすように言った。「ネズミを
捕るのが良い猫だ、ってことわざもある。もし、あんたがランディール帝国の
聖征の為に働いてくれると誓ってくれるのならば、我々は何も言わず歓迎しよ
うじゃないか、なあみんな」
 数名の男たちから同意の声があがった。
「ここにいるのは、多くがランディール生まれの者達だ。しかし、バルメディ
が聖域における聖グラス騎士団連合の振るまいを座視している現状を憂い、ラ
ンディールが聖域を解放するために戦うことを支援するため、この地に住み着
いて情報を送っているのだ」
 武器屋の主人が説明する。無論、全てがそのような純粋な心から協力してい
る訳ではないだろう。金で回収された者がいるかも知れないし、バルメディに
対する復讐心からランディールに加担しているだけかも知れない。しかし、ク
ルーガにはそんなことはどうでも良かった。幼馴染みのセレナはアドリス騎士
団の手によって捕らえられ、故郷の村も彼等が占拠している。バルメディに対
する忠誠心など、かけらも残っていない。
「よろしくお願いします」
 クルーガが頭を下げた。
「さて。クルーガ君はそれでいいとして、リイ、君はどうする」
 武器屋の主人がリイに聞いた。男達の視線がリイに集中する。
「このまま引き下がるつもりはありません」
 リイがきっぱりと言う。
「具体的には?」
「もう一度城内に侵入し、龍の子、セレナを奪還します」
「リイ……」
 クルーガは思わず右手を差し出していた。セレナを助けるために危険を侵し
てくれるのかと思うと、ただ嬉しかった。
「勘違いするなよ、俺はランディールの為に働きたいんだ。クルーガの幼馴染
みがどうこうって訳じゃないからな!」
 リイがびっくりした様子で言い返す。が、その慌てぶりが滑稽で、その場に
居合わせた男達から笑い声が上がった。
 そこに、一人の若い男が顔を出した。男達の顔がこわばる。
「心配ない。連中がここを嗅ぎつけた訳じゃない」
 若い男の言葉に、安堵の空気が満ちる。
「今さっき、王城から馬車が出立した。アドリス騎士団の騎士が十名ばかり警
護についている」
 若い男はそう続けた。
「こんな時間にか?」
 武器屋の主人が自問する。現在の刻限は暮れ六つ半(午後十一時)。馬車を
出すような時間帯でないのは言うまでもない。
「それで、どっちの方角に?」
 リイが若い男に聞いた。
「西だ。たぶん、聖域に向かっている」
「で、その馬車には、セレナが−−龍の子が乗っていませんでしたか?」
 今度はクルーガが勢い込んで聞いた。若い男はクルーガの存在に疑問を感じ
たが、その場の雰囲気から、新たな仲間なのだろうと見当をつけた。
「いや、そこまでは。しかし、それ以外に考えられまい」
「よし、行こう!」
 リイが突然大きな声を出した。
「行くって、どこへ?」
「決まっているじゃないか。その馬車を追うんだよ。どういうつもりで馬車を
出したのか知らないが、チャンスだとは思わないか? 城内に潜入するよりも
確実に、龍の子を救出できる」
 リイが胸を張って答える。
「随分と張り切っているな。しかし、今すぐ動くのは感心せんぞ。今晩はここ
で充分に休め。連中も夜通しの強行軍という事もないだろう。慌てなくても追
い付ける」
 武器屋の主人がリイをなだめる。
「……判った、そうするよ。その代わり、必要な装備を用意してくれないか?」
「出来れば、僕の分も」
 クルーガが口を挟む。
 武器屋の主人は二人を見比べていたが、やがて意を決したように大きくうな
ずいた。
「言うまでもない事だが、アドリス騎士団を敵にまわすのは、危険きわまりな
い行為だ」
「判っています。でも、僕はやらなくちゃいけないんです」
 クルーガは間髪を入れず応じた。何としてもセレナを助けるんだという決意
が、全身にみなぎっていた。

 時に聖暦一三三一年十月八日。ランディール帝国軍の聖征における最後の障
害、バルメディ王国との戦いは、戦時色の濃くなったバルメディ王国の日常の
裏で、静かに幕を開けていた。人々の多くは、漠然とした不安と根拠の薄い楽
観論を内心に同居させたまま日々を過ごし、現実に気付いていた者でさえ、殊
更にそれを他人に知らせるような真似はしなかった。

(続く) ←「飛龍輝光伝」の物語が続きます、という意味

3−9に続く



#4221/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:34  (200)
うちの文芸部でやってること 3−9  永山
★内容
地獄の底までファンタジー!−−「五英雄伝」−−
原案:由良真沙輝  作:島津義家

はじめに
 この小説は、由良真沙輝君の考えた原案に基づき、島津義家が小説化したも
のです。題して、「人はどこまで『コテコテ』に(あるいは『ベタ』になれる
か?」(こう書くと由良君は怒るかもしれないが)。従って「つまらない」と
言うのは勝手ですが、「ありがちだ」とは言わないように。分かってやってい
ることだから。また、来たるべき「ファンタジー系の小説」の執筆のための、
練習兼アク抜きという意味合いもあります。
 とにかく、本文中には、ロールプレイングゲーム的ファンタジー小説にとっ
ては頭痛がするほど、コテコテなネタに満ち溢れています。とはいえ筆者は性
格がねじれているので、何とかこの手の小説の最大公約数の話では終わらない
形にしようと、あれこれ画策しています。が、なにぶん筋金入りの素人のやっ
ていることなので、本人は独創的だと思っていても、実は使い古されたネタ、
という可能性も充分にあります。
 なお、巻末には由良君の原案を掲載してあります。筆者が由良君から与えら
れた情報は、基本的にここに記載したもので全てです。原案を見れば分かると
思いますが、少々複雑で、それをそのまま再現すると文章量が多くなり過ぎる
ので、勝手ながらこちらで手直しを加えて簡略化しています。興味のある人は、
原案と本作の相違点を探してみるのもいいでしょう。

<主な登場人物>
・クリバック
 主人公。背後霊のようにまとわりつく「魔剣」の正体を知るために旅をして
いる魔剣士。闇曜石の剣を使う。
・スウェルド
 竜の血を飲み、空を飛ぶ力を得た竜騎士。その称号にふさわしい実力をつけ
るため、「魔道の島」グリミーカ島に行く決心をする。槍の使い手。
・クレスタ
 タングルーム王国第二王子の地位を捨てた、ランディール帝国聖騎士団団長。
レブノスの後見人でもある。真面目な性格。
・レブノス
 魔道士の家系に生まれたランディール帝国の前帝の隠し子。魔道より剣の道
に興味を覚え、魔道騎士となるべくクレスタの従騎士となる。
・コトリン
 「天」の属性を持つグリミーカの魔道士。九十年前から時間と空間を飛び越
えてやって来た。
・ホーカム
 ランディール帝国の勇猛果敢な皇子。
・エタンダール
 ランディール帝国の宰相であると同時に、「地」の属性を持つグリミーカ生
まれの魔道士。魔道の均衡を守るため、「金の魔神」の復活を企む。

色の表記
赤→炎色  黄→陽色  白→雲色  黒→闇色  銀→月色
その他、「風色」は若草色を指す。

 天の五方    地の五方

  火     月   金
  ↑      \ /     単位
風←天→水     地      1 レード = 1.74メートル
  ↓      / \     1クレード = 1.74センチ
  土     陽   星    1ヘレード = 1.74キロメートル


 プロローグ

 そこは、リムリースと呼ばれていた。リムリースとはそこに住む人々にとっ
ては大地、大陸を示す単語であったが、それはまた、世界やこの世といった意
味と同義でもあった。

 聖暦五四五年。
 タングルーム王国北部。「不毛の大地」という意味を持つトゥアーザ山の麓。
 王国の平和を賭けた決戦は終わりを告げようとしていた。金の魔神の暴走を
食い止めるべく集まった五人の勇者達。彼等はそれぞれ、水、風、火、土、そ
して天。いわゆる「正の五方」の魔神の守護を受けていた。そうでなければ、
「負の五方」の一つであり、その魔力の源である金の魔神に対抗出来る訳がな
かった。
 金の魔神は今や、勇者達の執拗な攻撃によって魔力を失いかけていた。だが、
それでもなお、存在そのものを消滅させるのは、人である勇者達には困難であ
った。勇者達は皆傷付き、とどめを刺せそうになかった。
「倒せないのであれば、金の魔神の本体と魂を切り離し、封印するのみ」
 土の勇者はそう言って、両手に持った闇色の剣を金の魔神の方に向けた。
「我が剣の呪縛によって、魂を永遠にこの剣に封印する!」
 土の勇者は剣を逆手に持ちかえ、渾身の力を込めて金の魔神の顔面に投げ付
けた。
 深々と剣が突き刺さる。金の魔神は表現しがたい凄まじい絶叫を上げた。そ
して、動きが止まると、土のようになった身体がボロボロと崩れ始めた。
「……終わったのか?」
 火の勇者が土の勇者に聞く。
「さあな。ただ封印しただけだからな。本体を大地に、魂をあの剣の中に」
 土の勇者は、金の魔神のなれの果てである土塊にうずもれるようになってい
る剣に視線を送った。
「いつ甦るか分からないということですか」
 風の勇者がいまいましげに呟く。
「で、あの剣はどうするんだ? ここに放り出して置く訳にもいくまい」
 水の勇者が尋ねた。
「ああ、そうだな……。俺は、あの剣はグリミーカに返そうと思う。あそこは、
金の魔神にとっちゃ、故郷みたいなもんだからな」
「なるほど。それがいいだろう」
 天の勇者がそう言った後、全員の間を沈黙が支配した。
「これで、お別れですね」
 やがて、風の勇者がぽつりと言った。他の四人がうなずく。
「ああ。もう会うこともないだろうが、みんな元気でな」
「では、さらばだ」
「皆さん、お元気で」
 五人の勇者は、それぞれの帰る場所へと旅立っていった。彼等のうち、ある
者は王位を継ぎ、ある者は国を再興し、ある者は小さな土地をもらい、静かに
暮らした。全員が、いずれ訪れるかもしれない金の魔神の復活を気にかけなが
ら。

 だが、彼等は重大な錯誤を犯したことに気付いていなかった。金の魔神がグ
リミーカ魔道王国を支える八つの力の根源であったことを。それを封印された
グリミーカ魔道王国では魔力の均衡が失われ、次第にその力が暴走を始めたこ
とを。
 そう。勇者達の勝利は必ずしも世界の安定につながるものではなかったのだ。
むしろ、新たな火種を撒き散らしただけに終わったのである。


1・宰相、皇帝に背き出奔す

 聖暦六四五年。
 ランディール帝国首都・ディンキオ。
 その街は、南側に大きく湾が口を開いた格好になっている平野に作られてお
り、その地形的優位性から、古くから人の集まる場所として栄えていた。
 その中心に築かれた王宮の大広間では、皇帝・ハインドと宰相・エタンダー
ルが激論を交わしていた。優秀な後継ぎとして期待がかけられている皇子・ホ
ーカムの姿はここにはない。少々勇まし過ぎる性格を持つ彼は、今日も軍事演
習の指揮を執っている。
「ならぬ、ならぬぞ! こともあろうに金の魔神を復活させようなどと」
 王座のハインドが腹に響く声を出す。
「我ら、魔道の者は皆、魔力が乱れている現状を憂えております。その根源は、
金の魔神が封印され、八つからなる魔力の均衡が崩れたためなのです」
 片膝をついたエタンダールがハインドとは対照的に静かに言う。彼は宰相で
あると同時に国内の魔道士達にとっての最高指導者とでも呼ぶべき立場にあり、
その主だった者をこの場に引き連れて来ていた。
「だからと言って、金の魔神を復活させようものなら、百年前の悲劇を繰り返
すだけだ! 金の魔神を抑える術がある訳でもあるまいに!」
 ハインドが立ち上がる。それに呼応し、彼の両脇を固める若き騎士達が腰の
剣に手をかける。彼等の所属する聖騎士団の団長もまたここにはいない。彼も
また、ホーカムと共に軍事演習に参加している。エタンダールは、帝国内にお
いて並び称される剣の達人が共にいないときを狙って、ハインドの元を訪れて
いたのだった。
 騎士達が戦うそぶりを見せたのに呼応し、エタンダールの背後に控えていた
宮廷魔道士達も戦いの構えを取る。両者の間に険悪な空気が流れた。
 だが、エタンダールは魔道士達を制止し、ハインドに向き直った。
「どうしても、我等が考えを認めてはくれませぬか」
「無論だ」
「では、仕方ありますまい。お許しを得られないのなら、実力をもって!」
 次の瞬間、エタンダールがハインドの方に両手を突き出した。すると、部屋
の空気がハインドの方に激しく流れ出した。
「何をする!」
 ハインドは王座ごと後ろの壁に叩き付けられた。護衛の騎士達も同様で、全
く反撃できない。
「この国に仕えて九十年。このような形で信頼を失うのは、我々としても本意
ではありませぬ。しかしながら、誰かがやらねばならぬのです。魔力を失えば、
我等の存在する意味がなくなるのです」
 エタンダールが静かな口調で言った。その口調は、激しい風が一瞬の真空を
作り、ハインドと騎士達の身体を痛めつけている目の前の光景とは余りにも懸
け離れていた。
「では、諸君。行こう、封印の地へ」
 苦しみ悶えるハインド達をその場に残したまま、エタンダールは魔道士達を
引き連れて大広間を去っていった。


2・魔剣士、竜騎士を友に得る

 タングルーム王国中部の街。
 故郷を旅立って三ヶ月。剣士・クリバック=ゾール=ザンヴィアースはこの
街に入ってすぐ、周囲の視線が自分に集中しているのを感じていた。
(全く、参るよな……)
 クリバックは内心で溜め息をついた。彼には視線が集まる理由が分かってい
た。
 その理由は彼の闇色の髪でも、闇色の皮鎧でも、闇色の肩当てでもなかった。
腰に下げる、陽気を帯びた闇曜石の剣でもなかった。
 全ての根源は、彼の後方、約五十クレードのところに闇色の妖気を発散しな
がら背後霊のように浮かぶ、抜き身の剣だった。
 時代が時代だけに、どんな変な奴がいてもおかしくはなかったが、宙に浮く
剣を御供に旅をする剣士というのは、さすがに珍しかった。目立つのは決して
嫌いではないクリバックにしても、こんな形で注目が集まっても嬉しくはなか
った。
 何故そんな剣が彼にまとわりついているのか? それはクリバックにも分か
らなかった。半年ほど前のある日、旅の途中に気が付くと剣が背後に浮かんで
いたのだ、としか言いようがない。
 その気になれば柄を握り、振り回すことの出来るれっきとした剣なのだが、
どうしても振り払えない。もしかするとやばい呪いにかかってしまってのでは
ないか、とクリバックは考えていた。
 今や、この剣の正体を知ることが旅の目的となっていた。今日、彼がこの街
に訪れた一番の目的は、この怪しげな剣を武器屋に見せ、どうにかしてもらう
ことだった。そのために、恥を忍んでわざわざやってきたのだ。
 目的の武器屋は、比較的大きなこの街のほぼ中心にあった。ここの武器屋の
主人の鑑定眼には定評があり、何らかの回答を与えてくれるはずだとクリバッ
クは考えていた。
「邪魔するよ」
 武器屋に入ると、先客がいた。光色の髪で月色の鎧を身に着けており、見た
ところ歳はクリバックよりも若そうだった。その少年は手にした月水晶の槍に
ついて、色々と主人に話しかけていた。どうやら値段をまけろと言っているら
しい。
「早くしてくれないか。こっちはちょっと深刻な用事があるんだ」
 しばらくおとなしく待っていたクリバックだが、たまりかねて声をかけた。
「ああ、どうも。この槍の威力がこの主人の言うほどのものなのかどうか、ち
ょっと信用出来なくてね」
 少年が振り返り、クリバックの後ろに浮く剣に目を留めた。
「随分珍しい剣だな」
「ほっとけ。俺は迷惑してるんだ。ここの主人に早く何とかしてもらいたいん
だ」

3−10に続く



#4222/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:37  (200)
うちの文芸部でやってること 3−10  永山
★内容
「ふーん」
 少年はしばらくクリバックと剣を見比べていたが、唐突に、槍の威力を確か
めるために戦ってほしい、と言い出した。
「へえ、いい度胸してるぜ。いいだろう、表に出ろ!」
 クリバックと少年は外に出た。二人の尋常でない気配を察した人々が、二人
を遠巻きに囲み始めた。
「俺の名はクリバック。そっちの名前を聞かせてもらおうか」
 クリバックが腰の闇曜石の剣を抜きながら聞いた。
「スウェルド=ミラン=タムラーディン。竜騎士だ。どうでもいいけど、後ろ
の剣は使わないのかい?」
 少年−−スウェルドが槍をしごきながら聞き返してきた。
「こんな得体の知れん剣が使えるか」
「あっ、そう」
「ごちゃごちゃ言ってないで、来い!」
 クリバックはそう叫ぶや、間合いを詰めるべくスウェルドに突進した。懐に
飛び込んでしまえば、槍など恐れるに足りない。
「でやあっ!」
 クリバックは本気で斬りかかった。が、次の瞬間、スウェルドの姿が視界か
ら消えた。
「なにっ」
「こっちだ!」
 空から声が降ってきた。クリバックは天を見上げ、口をポカンと開けた。ス
ウェルドが地面から五レードほどの空中に静止していたのだ。見物人から驚嘆
の声が漏れる。
「奇妙な技を使うなあ」
「これが俺のウリでね。行くぞ!」
 スウェルドが逆落としに降下してきた。クリバックは後方に飛び退いてその
一撃をかわした。しかし、スウェルドは槍を地面に突き立てると、それを軸と
して身体全体を振り回してクリバックに蹴りを入れた。クリバックはそれをも
ろに食らい、弾き飛ばされた。
 見物人から悲鳴が上がり、巻き込まれることを恐れた者が逃げまどう。
「畜生め!」
 クリバックは素早く起き上がると、剣を低く構えて再び突進した。剣が一閃
する。今度はスウェルドは飛ばずに、それを槍の刃の部分で受け止めた。
 それからしばらくの間、二人の押し合いが続いたが、スウェルドがいきなり
力を抜いたことで勝負は終わった。
「どうした?」納得がいかないクリバックが聞く。客観的に見て、スウェルド
の方が優位にことを進めていたのだ。何しろ、不利になれば空に逃げられるの
だから。
「いや。この槍がなかなか使えそうだと思ってね。それに」
 スウェルドが左の二の腕をかざした。三クレードほどの斬り傷が出来ていた。
クリバックが空振りしたと思っていた一撃。しかし実は、剣に宿る妖気によっ
て打撃を与えていたのだ。
「あんた、いい腕してるよ」
 スウェルドはそう言って、武器屋の主人に言い値で買う旨を伝えた。何とな
く憎めない奴だとクリバックは思った。

 スウェルドは気に入った槍を手に入れられて上機嫌だったが、クリバックの
方は不機嫌だった。結局、武器屋の主人にも宙に浮く剣の正体がさっぱり分か
らなかったからだ。
「魔剣ですな」
 さんざん時間をかけて鑑定した武器屋の言葉がこれだった。それ以外は何も
断言出来るものはないと言う。
 消沈して店を出ると、スウェルドが店の外で待っていた。一緒に酒場に行こ
うと言う。むしゃくしゃしていたクリバックはそれに同意した。

「じゃあお前、『ドラゴンスレイヤー』なのか?」
 既に相当量を飲み干していたクリバックが盃を傾けながらスウェルドに聞い
た。ドラゴンスレイヤーとは文字通り、竜を倒した者に与えられる称号だ。ち
なみに、今現在も、例の魔剣は彼の後ろに浮いている。
「まあ、そう思ってくれるなら、それでいいや」
 スウェルドは言葉を濁した。
「なるほどねえ。竜の生き血を飲んだ者なら、空を飛べるのも道理だぜ。いや、
それにしてもたいしたもんだ。俺より若いのにドラゴンスレイヤーとはねえ」
 クリバックは素直に感心していた。
「竜の生き血がどんな力を与えてくれるのかは、人によるらしいけど」
 実際のところ、スウェルドは自らの力だけで竜を倒した訳ではない。竜討伐
隊との戦いで相打ち状態で傷ついていた竜に、偶然通りがかったスウェルドが
とどめを刺しただけの話なのだ。しかしスウェルドは今まで誰にもその話をし
たことはなかったし、クリバックにするつもりもなかった。
「じゃあ、人によっては、火を吐けるようになったり、不死身になったりする
のか?」
「そうみたいだね」
「で、おまえこれからどうするんだ?」
 クリバックはスウェルドに向き直った。
「うん、実は、グリミーカ島に行くつもりなんだ」
 スウェルドがそう言うと、さっきから聞き耳を立てていたらしい一人の男が
歩み寄ってきた。クリバックが見たところ、冒険者には見えなかった。ケチな
情報屋、といったところだろうか。
「お兄さんがた、グリミーカに行くつもりですかい。しかし、あそこは随分前
から、地震を避けるために空中に浮遊しているって話ですぜ。どうやって行く
つもりですかい?」
「おや、あんた。俺の話を聞いてたんじゃないのか」スウェルドがにやりとし
た。「俺は飛べるんだぜ」
「へい、それは聞いてましたが、その、何かグリミーカに関しての情報はご入
り用じゃありませんで? お安くしときますでさ」
 情報屋が腰を低くして本題に入った。
「よし、聞かせてもらおう。金は俺が出す」
 そう言ったのはクリバックの方だった。クリバックは腰につけた皮袋の中か
ら、百クルツ金貨を十枚取り出した。切れ味鋭い剣が三本は買えそうな額だ。
情報屋は目を輝かせてその金を受け取った。
「悪いな。実は俺も、グリミーカのことはほとんど知らないんだ」
「ようございます。では」
 情報屋が話を始めた。その話は要約すると次のようなものだった。
 そもそもグリミーカ島の歴史は、約三百年前、ランディール帝国が派遣した
海洋調査船が漂着したことに端を発する。その調査船が帝国に持ち帰った情報
は帝国の有識者を驚かせた。帝国内では当時、概念上の存在でしかなかった魔
力が島全体に満ちていたのだ。
 帝国首脳部は数次に渡って探検・研究隊を派遣し、百年ほどの苦闘の末、そ
の魔力を扱うための体系、「魔道」が整えられた。
 それによると、魔力は八種類あり、正・負四種類ずつに分かれている。正の
四つは水・風・火・土、負の四つは金・月・陽・星がそれぞれ存在し、それら
は、「魔神」と呼ばれる存在が力の根源となっている。
「この八つの属性、実は人間にも存在するのです。それを見抜くのは魔道士に
しかできないそうなのですが」
「ああ、それなら知っている。俺の属性は風だ」
 スウェルドが口を挟む。
「そうなのか? 俺は知らないぜ、自分の属性なんて」
 クリバックが首を傾げる。
「魔道士でもなければ、属性など特に関係ありませんて」
 そう言った情報屋は酒で口を濡らし、再び話し始めた。
 魔力を扱うとひとくちに言っても、人が生まれ持ったそれぞれの属性の魔力
しか、通常は扱うことは出来ない。だが、属性の研究が続けられていくうちに、
八種以外の属性を持つ者の存在が次第に明らかになってきた。
 それは、正の四種を自在に扱う「天」と負の四種を扱う「地」の二つの属性
だった。その二つの属性を持つ者の比率は非常に少ないが、魔力に満ちたグリ
ミーカ生まれの者に関しては、その比率が大幅に上昇することも分かってきた。
「その、天と地の力を得たグリミーカ人−−ああ、グリミーカ生まれの者をそ
う呼ぶのです−−は、その力を背景に帝国から独立を宣言しました。一つの属
性しか扱えぬ帝国の魔道士が束になってもかなうはずがなく、帝国も渋々その
独立を認めたのであります」
「それがなんで、島ごと宙に浮くなんて羽目になったんだ?」
 クリバックの問いに、情報屋はしたり顔をした。
 グリミーカ魔道王国は独立から二百年ほどの間、その力を巧みに使い、繁栄
を続けていた。しかし、あるとき、負の属性の一つである金の魔神が謎の暴走
を始めた。実体化した魔神は大陸に上陸し、多くの人々を殺し、街を破壊した。
「今でこそ、その暴走は、魔力を余りにも身勝手に使い過ぎた魔道士に対して
の魔神の怒りの表れだったのだ、と言われております。しかし、その当時の人
々には考えもつかなかったのでございましょう」
 当時の彼等に出来たのは、金の魔神を、倒せないまでも封印することだけだ
った。が、金の魔神が封印された結果、八種の魔力の均衡が失われ、島は天変
地異の源であるグリミーカを捨てることは、その島の魔道士達には考えられな
かった。
「グリミーカ島が浮上したのは、一説には地震を避けるため、と言われており
ます。しかしながら、本当のところは誰にも分かりません。風の魔力の暴走に
よる物という噂も根強くあるのです」
「なるほどね。おい、スウェルド。そんなグリミーカに行ってどうするつもり
なんだ。魔道の修行でもするか?」
 クリバックが聞く。
「うんにゃ。しかし、面白そうじゃないか」
 スウェルドは明るい調子で答えたが、その内心は、それほど明るい訳ではな
い。
 強くなりたい。それがスウェルドの小さい頃からの願いだった。偶然が重な
った結果として、没落した騎士の家の末っ子である彼が身分不相応な竜騎士と
なってしまったことでその思いは一層強くなった。修行がしたい冒険によって
実力と経験を得たい。その一年で、彼はグリミーカ島を冒険の舞台に選んだの
だ。あの島ほど、危険に満ちたところは他にはない。そう考えたの。
「面白い話と言えば」
 情報屋がスウェルドの感慨を打ち破るように口を挟んできた。クリバックが
気前よく金貨を弾んだお陰で随分と口が軽い。
「ランディール帝国の今の宰相・エタンダール様をご存知ですか?」
「ああ、名前は聞いたことがある。そうとう使い手の魔道士らしいな」
 クリバックが答えた。スウェルドもうなずく。
「この御方と、前宰相である彼の父・ガゼル様はグリミーカの出身なのだそう
です」
 情報屋の言葉にクリバックとスウェルドは顔を見合わせた。
「それはおかしいじゃないか。帝国は、グリミーカが独立した時点で国交を断
絶したはずだ。しかもグリミーカは百年も前に浮かび上がって、交通手段なん
かないんだぜ。……ああ、空を飛ぶ魔道ぐらいあるのか。しかしそれは別にし
ても、グリミーカ人が帝国の宰相に何てなれる訳がない」
 スウェルドが反駁する。
「そこですよ」
 情報屋が身を乗り出してきた。
 スウェルドの言う通り、グリミーカから大陸への交通手段はない。従って、
ガゼルは陽の魔道である長距離空間移動を使い、大陸に来ようとしたのだ。今
から九十年前のことである。
 しかし、島の魔力の均衡が崩れていたために、彼の魔道は失敗した。彼と、
エタンダール他十数人の魔道士達は、一旦は時間と空間を跳び越える次元の穴
への侵入に成功したものの、ある者は次元の隙間に閉じ込められ、またある者
は海中に出現して溺れ死んだという。
 ガゼルとエタンダールは何とか大陸にたどりついたが、魔道失敗の影響で共
に記憶を失っていた。
「何しろ、天、あるいは地の属性を持つ者は帝国にとっては貴重な人材ですか
らね。記憶を失っているならかえって好都合だと、時の皇帝は考えられたよう
で」
「そういうことか。で、なんで魔道士達はこっちに来ようとしたんだ?」
「金の魔神を復活させ、魔力の均衡を取り戻すためですよ。それでもって、グ
リミーカを救おうという訳で」
「何だって!」
 クリバックが声を上げる。百年前、大陸を所狭しと暴れ回った金の魔神の話
を知らぬ者は、リムリースに住む者の中には一人としていないだろう。
「しかしまあ、失敗したんだからいいじゃないか」
 スウェルドがあっけらかんと言う。
「ところが、そうもいかないんで。実は、エタンダール様が近頃記憶を回復し
たという噂がありましてね」
「そいつはまずいな」
 クリバックがしかめ面をして顎に手を当てる。一方のスウェルドは、身を乗
り出して言った。
「面白そうじゃないか。もっと他に情報はないのか?」
「残念ながら、あっしが知ってるのはここまででさ」
 情報屋が頭をペコペコと下げる。
「うーん、これからどうする?」
 クリバックが情報屋に礼を言ってからスウェルドに聞く。
「俺は行くよ。グリミーカが今どうなっているのか、確かめたいからな」
「よし、俺も行く。魔道の総本山のグリミーカに行けば、このうっとうしい剣
を何とか出来るかもしれんからな」
 その晩を同じ宿屋で過ごした二人は、翌朝早く、さっそく海岸目指して旅立
った。

3−11に続く



#4223/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:40  (194)
うちの文芸部でやってること 3−11  永山
★内容


3・皇子、魔道士を追って出撃す

 ディンキオ。王宮の帝の間。
 ランディール帝国の第一皇子・ホーカムが軍事演習から王宮に帰還したのは、
「大広間の惨劇」から半日後のことだった。
 全身に無数の傷を負い、意識不明になってベッドに横たわるハインドの姿を
見て、ホーカムは拳を奮わせた。
「おのれ、魔道士どもめっ! 奴等は一体どこに向かったのだ」
 ホーカムは大広間でハインドと同様の目に遭った騎士達に問い質した。しか
し、「封印の地」がどこを差しているのか、知る者はいなかった。
 ホーカムは手元の地図を改めて見直した。ディンキオを中心に描かれたその
地図は、我々の感覚からすれば大ざっぱすぎて、余り役には立たない代物だっ
た。ホーカムは地理や歴史をよく勉強しておかなかったことを悔いていた。ど
ちらか一つにでも興味を示しておけば、魔道士達の言う「封印の地」の場所も
分かったはずなのに、と。彼は今まで、専ら兵法や動植物学にばかり関心を示
してきたのだ。
「現在、多くの騎士を魔道士追跡に派遣しております。間もなく報告も入るで
しょう」
 副官が取りなす。そうでもしないと、短気なホーカムが八つ当たりを始める
ことも考えられたからだ。
「そうか。しかし、たまらんな」
 ホーカムは、包帯の巻かれたハインドの寝顔を見た。まだ意識は戻らない。
医師の診断によれば、命は取りとめそうだという。
「魔道士のほとんどは、エタンダールの味方につき、王宮を去ってしまった。
魔道を使えぬ者が束になっても、正面から戦ってはエタンダールに歯が立つま
い」
 帝の間を辞したホーカムは溜め息まじりに呟く。彼は個人的には魔道が好き
ではなかった。しかし、だからと言ってその力を侮るほど狭い了見の男でもな
かった。
「それよりも恐ろしいのは金の魔神です」
 ホーカムに従う騎士の一人が情けない声で言う。ホーカムはそれを咎めよう
と何か言いかけたとき、追跡に向かっていた騎士の一人が鎧をカタカタと鳴ら
しつつ、ホーカムの元に歩み寄ってきた。よほど急いでいたらしく、息を切ら
している。
「魔道士達は、水の方角へ向かっています」
「水の方角?」
 ホーカムは地図を見直した。ディンキオから視線を水−−東の方へ移してい
く。台地があり、海があり、その向こうには−−
「グリミーカ島か!」
 ホーカムは呻き声を出した。今まで気付かなかったことに猛烈に腹が立つ。
魔道士全てにとっての故郷と言えるグリミーカに、金の魔神が封印されている
というのは、ごく自然な話に思われた。
「ええい、くそ! すぐに出撃だ。グリミーカ島に先回りするぞ!」
「しかし、『風の船』を扱うべき風の魔道士は皆−−」
 既に王宮から姿を消した、と言う副官の声はホーカムの怒鳴り声にかき消さ
れた。
「風の魔道士達を帝国中からかき集めるのだ! 帝国内の魔道士全てが、こぞ
って我等に背いた訳でもあるまい」
 泣き言は言わせないとばかりに、ホーカムは命令した。

 一刻後、俗世への感心を捨て去ったような一人の老齢の風の魔道士が、王宮
裏の広大な敷地に造られた「風港」で待っていたホーカムの前に連れてこられ
た。
「我等はこれより、グリミーカ島に出発しようと思う。そなたの力で、どの程
度の人数を運べる『風の船』を動かせるか?」
 格納庫に鎮座する様々な種類の「風の船」を見ながら、ホーカムは余計な話
を一切せずに本題に入った。
 「風の船」とは、十年ほど前に発明された乗り物で、風の魔道士が、魔道石
と呼ばれる魔道を増幅させる力を持つ石を用いることによって空中を航行でき
るという代物だ。その大きさは核となる魔道石の大きさによって変わり、技術
の高い風の魔道士ほど、大きな魔道石を扱える。
 世の中に関する事象全てに対する感心を失っていたが故にエタンダールに従
わなかった老魔道士は、しばらく考えてから、うつ向き加減にぼそぼそと話し
始めた。
「風の魔道士がそれがし一人だけとすれば、せいぜい二十名乗り程度かと」
「たったそれだけか」
 ホーカムは落胆を隠さなかった。その程度の人数でエタンダールに勝てると
も思えなかった。だが、このまま手をこまねいている訳にはいかない。
 彼は傍らに付き従う副官の方を見た。
「すぐ、一騎当千の強者を二十名集めろ」
「はっ!」
 副官は慌ててその場から駆け出した。
「クレスタは必ず同行させるぞ」
 副官の背中からホーカムが聖騎士団団長の名を言った。副官は戸惑いながら
振り返る。
「クレスタ様は、まだ魔道士追跡からお戻りになっておりませぬが……」
(ええい、くそ! 何もかもうまくいかない)
 ホーカムは内心で毒づいた。
「仕方ない。時間がないのだ。王宮内の者だけで構わぬ」
「ははっ」
 副官が再び駆け出した。
 ホーカムは腰に吊った剣を抜き、その刃の輝きを確かめた。
「俺の手で、奴の首を狩ってやる!」
 副官はその優れた行動力を駆使して王宮内中を駆け回り、剣技に自信のあり
そうな騎士二十人を集めた。ホーカムは頭数が揃ったのを確認すると、すぐさ
ま「風の船」で王宮を出発した。目指すはグリミーカ島。エタンダールが金の
魔神を復活させる前にたどり着かねばならないのだ。


4・聖騎士団団長、皇子に加勢す

 皇子の出撃から一刻後。
「全く、貴様がぐずぐずしているから、このザマだ!」
 王宮の正門にさしかかったところで、雲色の馬に跨る若き聖騎士団団長・ク
レスタ=フォクストロッドは、後ろに従っている炎色の髪を持つ魔道剣士・レ
ブノス=アイク=エイスジェーンに怒鳴った。
 彼等は、エタンダールを追跡するために四方に派遣された隊の一つだった。
途中、レブノスが道草を食って道具屋に行ってしまったために、彼の後見役で
あるクレスタは本来の任務を達せず、空しく王宮に帰還してきたのである。
「そんなこと言っても、どっちみち、あんなところに魔道士の連中がいる訳な
いじゃんか」
 と、レブノス。まるで反省の色がない。
「貴様はどうなのだ? あの街では魔道士が使う数々の道具が数多く取引され
ておる。だからこそ貴様も−−」
 彼の言葉は途中で遮られた。顔と腕の傷に包帯を巻いた騎士が駆け寄ってき
たのだ。彼は聖騎士団の一員で、「大広間の惨劇」で負傷していた。
「どうしたのだ? 何かあ遭ったのか」
「はっ、それが。一刻ほど前に、ホーカム皇子がご帰還なされ、精強な騎士二
十名を連れて出立いたしました。魔道士達の目的地はグリミーカ島です」
「何ということだ……」
 クレスタは歯噛みした。
「聖騎士団団長とあろう者が、皇子の出撃にご同行できぬとは、何たる失態!
レブノス、すぐに後を追うぞ!」
 クレスタは慌てて馬首を巡らせた。
「お待ちください!」騎士がうろたえた声で呼び止める。「皇帝陛下が、クレ
スタ様とレブノス様をお呼びしろと」
「何?」クレスタが眉をつりあげた。「陛下はお目覚めに?」
「はい。とにかく、急ぎお越し下さるよう」
「そうか、分かった」
 クレスタは馬を降りた。レブノスも続く。
「俺、面倒臭いの苦手なんだけどな」
 そう言ったレブノスの頭を、クレスタがポカリと殴りつけた。

「皇子は勇敢なのはよいが、短慮で困る」
 床に伏せる皇帝・ハインドは、クレスタとレブノスの二人を前に、こう切り
出した。
「騎士二十名と共に、宰相を追って出撃なさったとか」
 クレスタが神妙な顔をして言う。
「そんだけでエタンダールに勝てるのかな」
 レブノスが呟く。彼の立場は王宮内ではかなり変わっている。彼の一族は古
くから宮廷魔道士として帝国に仕えていた。しかし彼は攻撃魔道を一通り修得
した時点で突如、「騎士になる」と宣言、従騎士としてクレスタに仕えている。
しかし、その性格が災いして、二十二にもなりながら従騎士のままだ。しかし
本人はさほど気にするふうもなく、「いつか『炎の魔道士』になるのだ」と鼻
息が荒い。クレスタにしてみれば、レブノスの考えていることがさっぱり分か
らない。
「こら、レブノス。口が過ぎるぞ」
 クレスタがたしなめる。
「レブノスの言うことも、もっともかもしれぬな」
 ハインドがゆっくりとした口調で言う。彼はレブノスを決して邪険には扱わ
ない。というのも、実はレブノスは早死にしたハインドの兄(前の皇帝)が魔
道士の娘に産ませた子供であるのだ。その事実はごく皇族の一部の者しか知ら
なかったが、レブノスは何となく感じ取っているらしい。
「叶うならば、我々も皇子と共に戦いたいと思っております」
 クレスタが身を乗り出す。
「そうか。是非ともそうしてくれ。皇子と共に戦い、憎きエタンダールを倒し
てくれ」
 そこまで言ったハインドは苦しげに咳き込んだ。
「心得ました。行くぞ、レブノス!」
 クレスタは決然とした表情でレブノスに声をかける。
「何で俺まで……」
 レブノスがぼやく。
「グリミーカ島は宙に浮かんでいる。悔しい話だが、魔道を使う者がおらねば、
あの島には行けぬ。頼むぞ、レブノス」
 クレスタはいかにも悔しそうに顔を歪めてみせた。
「んなこと言ったって、俺の属性は火だぜ。攻撃魔法は充実しているけど、空
飛ぶ魔法なんて使えねえよ」
 八つの魔力にはそれぞれ特性があり、正の四方に関して言えば、火は攻撃、
水は防御、地は治癒の力が強い。移動に特性を発揮するのは風の属性である。
「役に立たん奴だ」
 クレスタが吐き捨てる。そのやり取りを黙って見ていたハインドは、おもむ
ろに口を開いた。
「レブノスよ、『鳳凰の翼』を使うがよい」
 「鳳凰の翼」。「風の船」ほど大人数を運ぶことは出来ないが、「風の船」
よりも早く飛べ、また、輝光石と呼ばれる石の力により、どの属性の魔力の持
ち主でも扱える便利な飛行機械だ。
「しゃあねえな……」
 レブノスは大きく息をついた。

 風港の隅に建てられた格納庫の中に、その「鳳凰の翼」はあった。全木製。
縦横共に八レードほどの大きさで、紡錘状の胴体、ピンと伸びた主翼、三角形
の尾翼、二本の足を持っていた。まさに鳳凰を彷彿とさせる姿と言えた。本物
の鳥と違うのは、胴体の大部分ががらんどうになっている点だった。
「さて、これをどうすりゃいいんだろ?」
 「鳳凰の翼」の頭の部分をポンポンと叩きながらレブノスが言った。
「その頭の部分に座席がある。操縦士はそこに座るんだ」
 クレスタはそう言ってから、胴体から垂らされた縄梯子を昇り、がらんどう
になった部分に腰を降ろした。この部分には四、五人は座れそうだ。両脇に手
摺りが取り付けられているのは、ときにはひどく揺れるということなのだろう。
もっとも、クレスタは船酔いしないタチなので、余り気にはならなかった。
「この、真ん中にある石が、輝光石ってやつなのか?」
 座席に座ったレブノスが、振り返ってクレスタに聞く。
「そうだ。それに意識を送り込むんだ。そうすれば『鳳凰の翼』は自在に空を
駆ける」
「ようし、いっちょやるか」
 レブノスは両手で輝光石を包むようにし、意識を集中させ始めた。すると次
第に「鳳凰の翼」の表面に風色の気が立ち込め始め、ゆっくりと半レードほど
浮上した。
「クレスタ、しっかりつかまってろよ! 行けぇーっ!」
 次の瞬間、「鳳凰の翼」は弾かれたように空に駆け上がっていた。

3−12に続く



#4224/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:43  (199)
うちの文芸部でやってること 3−12  永山
★内容


5・天の魔道士、天空より来る

 それは、繰り返し見続けている夢のようだった。浮遊する島の端に立つ十数
名の魔道士達。その中の長が、一人の女の子の方を向いた。彼女も灰色のロー
ブを身に着けた魔道士だ。
「本当なら、そなたはまだ修行を続けねばならぬ身。しかし、天の属性を持つ
者が足りぬのだ。辛いだろうが、許せよ。金の魔神を甦らせなければ、いずれ
我が国は滅びてしまうのだ」
 長がおごそかに言った。
「いえ、私は喜んで従います」
 女の子は風色の瞳をキラキラと輝かせて答えた。長の傍らに立つ、彼女と同
い歳位の少年と目が合う。長の息子だ。属性は彼女と対照的に「地」だ。
「一緒に行こう」
 琥珀色の目をしたその少年が、手を差しのべてくる。
「ええ……」
 女の子はためらいがちにうなずき、その手をとった。

 唐突に夢から覚めた。女の子は目をポカリと開けた。空が見えた。自分が今
どこにいるのか分からない。風が強く吹き付けていて、息が詰まる。彼女は苦
労して首をひねり、風の吹いてくる方向を向いた。目の前一杯に広がる雲の隙
間から、大地が見えた。
 彼女は全てを悟った。彼女は今、落ちているのだ。それに気付いた瞬間、彼
女は叫び声をあげていた。

 海岸近くの村へ続く道。
 きゃぁぁぁーっ、と、晴れ上がった空の上から、間延びした悲鳴が聞こえて
きた。
「何だろうな」クリバックが真上を見上げる。
「人が落ちてくるみたいだな」
 スウェルドがとぼけた調子で言った。
「ああ、しかも、女の子らしいぜ。声からして」
 クリバックも同じような調子で言う。
「どうするよ?」
「このまま落っこちると死んじまうよな」
 クリバックは、視界内の空に黒い染みのようなものを発見していた。しかも
それはだんだん大きくなって、人の形になってくる。
「しゃあねえ、助けるか」
 スウェルドが肩にかついでいた槍を地面に突き刺した。
「ようし、行ってこい!」
 クリバックがスウェルドの尻を叩いた。スウェルドは一旦膝を曲げて力をた
めると、勢いよく地面を蹴り、空へと飛び上がった。
「おとなしくしてろよ。今助けてやる」
 スウェルドは上空五十レードほどの位置で間合いを計り、両腕でその女の子
を抱きかかえた。そしてゆっくり地上に降り立った。抱きかかえられた女の子
にはわずかな衝撃さえ感じられなかったはずだ。
「大丈夫かい、お嬢ちゃん?」
 女の子の顔を覗き込んだスウェルドは、思いもかけない言葉を浴びせられる
羽目になった。
「この馬鹿、変態! どこさわってんのよ」
「そりゃないよ。俺は命の恩人で−−」
 スウェルドは慌てて両腕を離した。そのせいで、女の子は地面に尻餅をつく
羽目になった。
「あんたに助けられなくたってねぇ、自分で何とか出来たわよ」
 女の子は身体についた埃をパンパンとはたきながら言う。
 そのやりとりをじっと見ていたクリバックが、おもむろに女の子に問うた。
「お嬢ちゃん、そのローブから見て、魔道士だね?」
「ええ。私はグリミーカの天の魔道士・コトリン=ソラン=ティクリュード。
それよりここはどこなの? 貴方達の名前は?」
 クリバックとスウェルドはそれぞれ名乗りを上げ、ここがタングルーム王国
の海岸近くで、二人はこれからグリミーカ島に行くところなのだと言った。
「へえ、そうなんだ。それはいいけど、お嬢ちゃんて呼び方はやめてよね。私
はこれでも二十九なんだから」
 コトリンの言葉に、クリバックとスウェルドは思わず顔を見合わせた。
「嘘だろう? どう見たって十五、六にしか見えないぜ」
 クリバックが言う。
「ああ、あんた達知らないんだ。魔力に満ちたグリミーカに住んでいると、老
け方が普通の半分ぐらいになるのよ」
 そう言ってコトリンは笑い声を立てた。
「そんなこと、この間の情報屋は言ってなかったな」スウェルドが頭をかく。
「それはそうと、何で君は空から降ってきたんだい?」
 クリバックが聞いた。
 相手は年上なのだから、もうちょっとそれなりの話し方をするべきなのだが、
目の前のコトリンの容姿を見ていると、どうしても口調が年下に対するものに
なってしまう。
「私、実は、その、グリミーカの異変を元に戻すために、その……」
 コトリンが言い辛そうに語尾を濁す。当然だ。金の魔神を復活させることは、
大陸の人間にとっては悪夢以外の何物でもないのだ。
「ひょっとして、ガゼル率いる魔道士団の一人とか?」
 クリバックが思いつきで聞く。
「どうしてそれを? 何でガゼル様の名前を知ってるの?」
 コトリンがポカンと口を開ける。
「今、ガゼルの息子のエタンダールは、ランディール帝国の宰相だ」
「へ? 何それ?」
 コトリンはクリバックの話の意味が飲み込めず、きょとんとしている。
「どういうことなんだ? 俺にも分かるように説明してくれよ」
 コトリンと同じように事情を把握できないでいるスウェルドが聞く。
「いいか。このコトリンは、九十年前にグリミーカから金の魔神解放のために
派遣された魔道士の一人なんだ。空間転移に失敗して九十年間次元の隙間に閉
じ込められていたのが、何かの拍子に隙間から抜け出してきたって訳だ」
「ちょっと待って! 九十年前ってどういうことよ! 私は−−」
 コトリンが叫ぶ。
「今は聖暦六四五年だぜ、言っとくけど」
 クリバックがコトリンの言葉を遮る。
「信じられない。そんなことって……」
 コトリンががっくりと膝をつく。風色の目に涙が浮かぶ。
「なあ、もしよかったら」スウェルドがコトリンの肩に手を置いた。「俺達と
一緒にグリミーカ島に行かないか? 君も、自分の生まれ故郷が九十年の間に
どう変わったか、見てみたいだろ?」
「それがいい。グリミーカ人が居てくれれば俺達としても心強い」
「……分かったわ。こうなりゃヤケよ」
 コトリンはふっきれたように立ち上がり、ローブの端で涙をゴシゴシと拭い
た。
「一緒に行くのはいいけど、その前に、ガゼル様やエタンダール様のこと、全
部聞かせて」

 海岸。
 そこからは、宙に浮かぶグリミーカ島の姿が、ぼんやりとではあるが視界に
収めることが出来た。島の周囲には灰色の雲が渦巻いており、まがまがしい雰
囲気が漂っている。
「なあ、俺は飛べるからいいとして、二人はどうするんだ?」
 スウェルドが聞く。
「私が何とかするわ」
 コトリンは、左手の中指にはめた雲色の指輪を空にかざした。
「風の魔神よ、我が元に来たりてその力を示せ! ディオ・ウィルグ・ティー
ム!」
 コトリンがそう呪文を唱えると、指輪から風が巻き起こり、コトリン自身と
クリバックの周囲にまとわりついた。
「おい、何だよこれ!」
 クリバックが悲鳴をあげる。何しろ、竜巻の中心に閉じ込められたようなも
のだ。
「ガゼル様は、大人数と多くの資材を一度に運ぼうとして高度な魔法を使った
せいで失敗なさったの! だから、ちょっと乱暴だけど確実な方法を使うわ!」
 風切り音に負けぬよう、コトリンが大声をあげる。
「それにしたって、これは−−」
 クリバックの反論が終わらぬ内に、二人は宙に浮いていた。それを見てスウ
ェルドも地面を蹴った。


6・五人の勇者、一堂に会す

「うーん、目が回った」
 小半刻(三十分)ほども竜巻に巻かれ続けたクリバックが、ようやくグリミ
ーカ島の端に足を着けた際の第一声は、そんな締まりのないものだった。
「全く、大変だったな」
 スウェルドが完璧にひと事のような調子で言う。
「いや、参ったぜ。いちいちこんな風にして行き来しなくちゃならんのか?
身体がおかしくなりそうだぜ」
 クリバックはおぼつかない足取りで数歩歩いた。昔は海岸だったらしい足元
は、海から離れて久しいためか、砂が吹き散らされて、岩盤がむき出しになっ
ていた。
「ねえ、そんなことより、あれ……」
 コトリンが声を震わせ、岩の向こうを指差す。鎧を身に着けた騎士達が二十
名ほど、無惨な屍をさらしていたのだ。
「これは一体……」
「おい、しっかりしろ!」
 スウェルドが血塗れの騎士の中から、まだ息のある者を見つけて駆け寄った。
「皇子は、無事に逃げおおせたか……?」
 意識が混濁している騎士はスウェルドを仲間と思ったらしく、そんなことを
聞いてきた。
「ああ、無事だとも」
 もはや、どんな処置も手遅れだと悟ったスウェルドは、そんな言葉を口にし
ていた。
「そうか、よかった……」
 騎士はそう言い残し、ガクリと事切れた。
「一体、何が起こったんだ?」
 クリバックが呆然として呟く。そのとき「鳳凰の翼」に乗ってやってくる二
人の騎士の姿が視界に入った。

「おい、何だよこりゃ」
 強引に島に滑り込ませた「鳳凰の翼」から飛び降りたレブノスが、あまりの
惨状に目を剥く。
「この鎧、我が聖騎士団のもの……。貴様等の仕業かっ!」
 クレスタが水晶製の細身の剣を抜く。
「おい、待てよ。俺達が来たときには、もう……」
 スウェルドが慌てて手を振り、後ろに飛び退く。
「この人達はあんた達の仲間か?」
 相手を刺激しないよう、クリバックがゆっくりと聞いた。
「そうだ」
 それから五人はそれぞれに名を名乗り、クレスタは今起こりつつある事態を
簡単に説明した。
「ということは、この騎士達は、エタンダール率いる魔道士達にやられたって
訳か」
「この傷から見て、風の魔道士・ラファールの仕業だな」
 かがみ込んで騎士達の傷口を観察していたレブノスが言った。
「ラファールか……」
 クレスタがいまいましげに呻いたのを聞いて、スウェルドが聞く。
「そいつは、どんな奴だ?」
「キザったらしいヤサ男さ。風の属性の割には攻撃力が高い魔道士だ。ここに
いる騎士は全員、奴が使う『風の刃』にやられている」
 クレスタの替わりにレブノスが答えた。聖騎士団団長に仕える従騎士という
立場上、彼は王宮に仕える魔道士のうち、攻撃魔道を扱う者に関しては顔と名
前、その得意技を記憶している。
「強敵ね……」
 コトリンが険しい顔になって言う。
「なあコトリン、金の魔神はこの島の一体どこに封印されているんだ?」
 クリバックが聞く。
「ええっと」コトリンが記憶をたぐる。「確か、島の中央にあるリヴィアーガ
山の麓にある洞窟の奥よ」
「よし、急ごう! 金の魔神の復活だけは阻止せねば! コトリン、案内して
くれるな」
 気合いが入りまくりのクレスタの顔を見て、クリバック達はポカンと口を開
けた。彼等は皆、使命感とか責任感とかには、基本的に無縁なのだ。
 それでもクリバック達は、騎士達を丁重に葬ってから、島の中央目指して出
発した。


3−13に続く



#4225/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:46  (200)
うちの文芸部でやってること 3−13  永山
★内容
 島は年中、陰気な雲に覆われ、晴れることがない。従って大地を覆う木々も
生命力に溢れた緑色ではなく、どれも灰色がかっている。さらに、魔力が影響
を与えているせいで、奇形化しているのだ。気温・湿度が不快なものでないの
は幸いだったが、クリバック達は薄気味の悪い森の中を突っ切る羽目になった
ことを後悔し始めていた。
「前は、ここまでひどくなかったのに……」
 コトリンが呟く。
「なあ、何もこんなうっとうしいところを歩いていかなくたって、クレスタ達
が乗ってきた、あの『鳳凰の翼』でひとっ飛びすればいいじゃないか。あれは
五人ぐらい乗れるぜ」
 クリバックがうんざりした調子で言う。
「そうもいかないのよ」
 コトリンが悲しげに眉をひそめる。「金の魔神が封印されている洞窟の周囲
には、結界がとびきり強烈にかけられているの。魔道は使えないわ」
「まあ、そうでなくちゃ、エタンダール達は今頃とっくに洞窟にたどり着いて、
金の魔神を復活させているだろうけどな」
 先頭を行くクリバックは、行く手を遮る木を闇曜石の剣で斬り払いながら、
自分を納得させるように言った。魔道士達も自分と同じように道なき道を切り
開きながら進んでいるのかと思うと滑稽だった。魔道が使えないのなら、進む
速度は自分達より遅いはずだ。クリバックはそう考えていた。腕自慢の魔道士
など、聞いたことがない。
「皮肉なもんだな。魔道の総本山で魔道が使えないなんて」
 スウェルドがぼやく。
「なあ、竜騎士さんよ。君の場合は魔道に関係なく飛べるんだろ。それなら、
先にすっ飛んでいってくれないか」
 レブノスが皮肉めかした口調で言う。
「冗談きついよ。俺一人で行っても、何の役にも立ちゃあしない」
 スウェルドは、妙に自信たっぷりに断言した。

 彼等は結局、薄気味悪い森の中で一夜を明かす羽目になった。
「ねえ、あなたはどうして戦うの?」
 木にもたれかかっていたコトリンが、焚火の番をしているクリバックに聞い
た。
「何でって……。まあ、今はこの剣を何とかしたいだけなんだけどな」
 クリバックは、相変わらず彼の背後に浮かぶ魔剣を指差した。
「この島に来れば何か分かると思ったんだが、この調子じゃ、どうにもなりそ
うにないぜ」
 クリバックは焚火の薪をつついた。
「そう……。この島の人の多くは、島の反対側に住んでいるから、話を聞けそ
うにないわねぇ。それにしても、その剣、どっかで見たような気がするんだけ
どなあ……」
 コトリンが自分の頭をコツコツと叩いた。彼女は自覚していないが、わずか
ながら記憶に障害を起こしているのだ。
「それよりも、君はどうするんだよ」
 木の根を枕に横になっていたスウェルドがむくりと起きあがり、コトリンの
方を向いて言った。
「どうするって……」
「だから、俺達と一緒にいていいのかってことだよ。俺達は金の魔神の復活を
阻止するためにここに来たんだから」
 スウェルドは思い詰めたような視線を真っ直ぐにコトリンの風色の瞳に向け
ていた。
「……分からないわ。私、本当は金の魔神を復活させて、この島を元に戻した
いんだけど」
「そんなことをすれば、大陸はどうなる。百年前の悪夢を甦らせる訳にはいか
ん!」
 クレスタが鋭い声を発し、コトリンはビクリと背筋を震わせた。
「まあまあ、落ち着いて」
 スウェルドが取りなす。
「そうよね。大陸をめちゃくちゃにしてグリミーカを救っても、仕方ないわよ
ね……」
 コトリンは自分に言い聞かせるように呟いた。
「なあ、コトリン」
 スウェルドが何か言いかけた。そのとき、レブノスの豪快ないびきが邪魔を
した。
「こいつだけは、何を考えているのかさっぱり分からん」
 クレスタが憮然とした表情でレブノスの寝顔を睨みつけた。
 それを見たコトリンがわずかに微笑んだのを、スウェルドは見逃さなかった。


7・金の魔神、魂を甦らす

 クリバック達五人は、太陽が昇るのも待ち遠しく、早朝に出発した。そして
可能な限り道を急ぎ、昼前には洞窟の入口がある、少し開けた場所にたどり着
いた。
 彼等にとって意外だったのは、洞窟の入口前に、竜巻に全身を包んだ男が地
上三レードほどの位置に浮かんでいたことだ。
「我は風の魔道士・ラファール! 貴様等も我等が悲願を邪魔だてする気か」
「じゃかましい! 叩っきってやる。お前は前々から気に食わなかったんだ」
 レブノスが吠える。
「ならば、小賢しい騎士共と同様、あの世に送ってくれるわ!」
「こいつが、あの騎士達を……。よし、俺が行く!」
 クリバックが地面を蹴り、闇曜石の剣を構えて突進した。ラファールが両手
を腰の横に構える。
「風の魔神よ、我が元に来たりてその力を示せぃ! ザン・ルブル・ゲッティ
ア!」
「危ない! 『風の刃』よ!」
 コトリンが叫ぶ。しかしその忠告は遅かった。「風の刃」−−雲色の気の固
まりがクリバックめがけて突っ込んできた。
「うぐっ!」
 クリバックはそれを剣で受けた。しかし、衝撃が両腕を通じて全身を駆け抜
け、ついに剣がポッキリと折れ、真後ろに弾き飛ばされた。皮鎧を身に着けて
いなければ、身体が真っ二つになっていたところだった。
「ちきしょうめ!」
 クリバックが呻きながら身体を起こす。ほとんど無意識のうちに、背後に浮
遊していた魔剣の柄を握っていた。びっくりするほど手になじむ。
「コトリン、これはどういうことだ。奴は魔道を使っているぞ」
 クレスタは水晶の細剣を構えてラファールの顔を睨みつけたまま、後ろにい
るコトリンに早口で聞いた。
「結界がほとんど解かれているんだわ。まずいわ、そろそろ、封印が……」
 コトリンの顔から血の気が引く。
 それを聞いたクレスタはいまいましげに顔を歪めるとラファールに斬りかか
った。しかし、ラファールは空へと逃れた。
「おのれっ!」
 クレスタはぎりぎりと歯ぎしりするが、どうにもならない。
「ようし、今度は俺が相手だ! コトリン、援護してくれ」
 スウェルドが月水晶の槍を構える。
「……分かったわ。炎の魔神よ、我が元に来たりてその力を示せ! ヴァル・
ランズ・スレブ! 『炎の槍』!」
 コトリンの左手の人差し指にはめられた炎色の指輪の輝きが数十倍に高まっ
た。それを振りかざすと、炎の柱がラファールめがけて伸びていく。
「その程度の攻撃で俺を倒せるかぁ!」
 ラファールの周囲を包んだ風の勢いが強まり、「炎の槍」を弾き返した。
「隙あり!」
 次の瞬間、ラファールの頭上からスウェルドの槍が突き出されていた。
「なにぃ!」
 天を仰いだラファールの胸に、月水晶の槍が深々と突き刺さっていた。
「おのれっ……! 貴様等ごときに」
 ラファールが声を絞り出す。竜巻が消え、彼は地面に仰向けに倒れ込んだ。
「空を飛べるのは、あんたの専売特許という訳じゃないんでね」
 槍を引き抜きながらスウェルドが言った。特に感慨は湧かない。人を殺すの
はこれが最初ではないし、恐らく最後でもない。スウェルドはそう思った。そ
゚゚ういう時代なのだ。
「これから、この魔剣が俺の武器か」
 クリバックが手にした魔剣を見て溜め息をつく。
「さあ、急ごう。封印が凅ネゥれたら大変だ」
 クレスタが手をパンと叩き、洞窟を指差した。
「かなわんなあ。天の属性の魔道士がいるんじゃ、俺の出番がねえな、こりゃ」
 レブノスがぼやく。彼は余りこの戦いに乗り気でないものの、活躍の場を奪
われては、いい気はしない。
ウ「あら、そんなことはないわよ」
 洞窟の中に向かって歩き出していたコトリンがくるりと振り返った。わずか
に笑みを見せる。
「子供の頃、万能は無能に等しい、ってよく言われたわ。四つの属性に関する
魔道全ての扱いが中途半端になっちゃうってこと。たぶんあなたの『炎の槍』
の方が威力があるはずよ」
「そんなもんかね」
 レブノスは頭の後ろに両手を組んだまま後に続いた。

 真っ暗な洞窟の中、レブノスが月水晶の大剣を魔道を用いて光らせ、明かり
の代わりにして五人は奥へ奥へと進んだ。
「こんな形で役に立つとはね」
 レブノスは溜め息をつく。
 やがて、奥の方から明かりが漏れ、レブノスの魔道が不要になった。
「エタンダール達か……」
 クリバックが駆け出した。四人が一瞬遅れて後に続く。
 洞窟の終点は、少し開けた空間になっていた。魔道によって、その空間内に
だけは光が満ちている。
 彼等の前を魔道士達が立ちふさがった。
「どけっ、こんなところじゃ、物騒な魔道は使えねえぞっ!」
 クリバックが魔剣の切っ先を魔道士達に向けて怒鳴る。そのとき、魔道士達
の後ろから、静かな声が響いてきた。
「随分と勇敢な若者達だな。だが、もはや戦う必要はない」
 魔道士達が左右に分かれ、エタンダールが前に進み出た。
「エタンダール……様?」
 コトリンがクリバックの前に出た。目の前に立つ魔道士に、九十年前のエタ
ンダールの面影を重ねようと目を細める。だが、琥珀色の瞳以外は、ほとんど
共通点を見い出せなかった。
「そなた、コトリンか?」
 エタンダールの声にわずかながら動揺の色が浮かぶ、何しろ、彼にとっては、
コトリンの顔を見るのは九十年ぶりなのだ。
「次元の隙間に捉えられたと思っていたが……」
「どういう訳か知りませんが、抜け出してこられたのです」
 コトリンは複雑な顔をして言った。
「そうか。コトリンよ、私は、いや、我々はついにやったのだ。封印を解く方
法が見つかったのだよ。私はそれを見つけるのに二十年もかかってしまった。
いや、かの地に渡ってから七十年もの間、私は記憶を失い、帝国の臣下につい
ていたのだ」
 泣きそうな顔をしているコトリンとは対照的に、エタンダールは芝居がかっ
た口調で話し始めた。
「見よ、かの封印を!」
 エタンダールは洞窟の一番奥に据え置かれた、一レード足らずの石製の球を
指差した。その石球の上部には、十クレードほどの切れ目がある。
「あの中に金の魔神は封印されている!」
「確か、でも、金の魔神は剣に封印されているはずでは」
 コトリンはそう言ってから、自分の言葉によって脳裏に電撃が走るのを感じ
ていた。クリバックの剣、あれは……!

「確かにそうだ。だが、より封印を強固なものとするために、我等の先代は、
魔剣からあの石に金の魔神の魂を移されたのだ。以前はあの石球にその魔剣が
突き刺されていたはずだが、今はどこへいったやら」
「その魔剣ってのは、ひょっとしてこれか」
 クリバックが二人の会話に割り込み、手にした剣をエタンダールの鼻先に突
き出す。
 エタンダールは一瞬顔色を変えたが、すぐに元の口調に戻っていた。
「ほお、そんなものを持っている者がおるとはな。だが、もはやそんなものは
何の意味も持たぬ。封印は既に解かれた。今は、鳥が卵からかえる如く、金の
魔神が復活するのを待つだけだ!」
「何だと!」
 クレスタが目を剥き、剣を構える。
「ほお、儂を斬るか。それもよかろう。だが、儂を斬ったところで、金の魔神
の復活は止められぬぞ!」
 エタンダールの言葉に呼応するかのように石球の表面にヒビが入った。その
ヒビは見る間に大きくなっていく。
「見よ! 今こそ金の魔神の復活だ」
 魔道士達からどよめきが起こる。突如、ヒビの隙間から闇色の煙が激しく噴
き出し、その場に居合わせた全員が煙になぎ倒された。
「うわぁ……!」
 悲鳴があちこちで起きる。クリバックは咄嗟に岩にしがみついて耐えた。

3−14に続く



#4226/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:49  (200)
うちの文芸部でやってること 3−14  永山
★内容
 そのとき、彼は見た。闇色の煙が一瞬、人のような形になったかと思うと、
洞窟の外に凄まじい速度で駆け去って行ったのを。
「みんな、大丈夫か?」
 洞窟内を照らしていた火の魔道の力が消えたために、真っ暗闇になった周囲
を手で探りつつ、クリバックが声を出した。
「何とか、ね」
 コトリンがそう答え、火の魔道で洞窟内に再び光をもたらした。
「いてて。……今のが金の魔神か?」
 頭を岩にぶつけたらしいスウェルドがむっくりと起き上がる。
[いや、正確にはそうではない]
 クリバック達の耳に、聞き慣れない声が響いてきた。何と、クリバックの手
にしていた魔剣が刃を震わせて声を発しているのだ。
「凄えや……。さすがは魔剣だ」
 レブノスが感嘆の声を上げる。
「で、あれは何なんだ?」
 クリバックは魔剣に問うた。
[あれは金の魔神の魂だ]
「では、やはり金の魔神が復活したということではないのか」
 クレスタがにじり寄って聞く。
[今の金の魔神は魂だけの存在だ。その魂を宿す本体と一体化しなければ、本
当の意味の復活ではない]
「そうか、そういうことだったのか」
 埃まみれになったエタンダールがゆっくりと立ち上がった。彼の周りに倒れ
ている魔道士達に声をかけ、低い声で何事かを矢継ぎ早に命じた。
「儂としたことが、順序を誤るとはな。そうとも、先に金の魔神の本体の方を
復活させておかねばならなかったのだ。いくら記憶を失っていたとはいえ、何
のために大陸に渡ったのかまで忘れていたとは」
 エタンダールが苦笑した。が、すぐに恐ろしげな顔つきに変わる。
「こうなれば、我々も向かおう。本体の封印の地へ」
「そうはさせるか! 貴様等まとめて、俺達が倒してやる」
 クリバックが喚く。だが、エタンダールの視線はクリバックを無視するかの
ようにコトリンに注がれていた。
「さあ、コトリンよ。我々と共に行こう。我等の悲願が、ついにかなうときが
来たのだ」
 エタンダールが手を差しのべる。クリバック達四人の視線が、一斉にコトリ
ンに注がれた。誰も彼女を止めることは出来ない。元々コトリンはグリミーカ
の魔道士なのだ。全てはコトリンの意思次第。
 だが、当のコトリンは困惑を隠せない。
「エタンダール様。私はこの人達と共に数日を過ごしました。魔道を使えない
人と会い、話したのは生まれて初めての経験でした。……彼等は、魔道が使え
なくても立派に生きているではありませんか?」
「コトリン、一体何を−−」
  予期せぬコトリンの言葉に、エタンダールが何か言いかける。しかしコトリ
ィoH2ーsチサれを無視して続けた。
「魔道が何だというのです! 金の魔神を復活させ、また大陸の人々を苦しめ
てまで、守らなければならないものなのですか!」
 コトリンの声は最後は悲鳴に近くなった。彼女は、エタンダールの怒鳴り声
を覚悟していた。半人前の魔道士が何を言うか、と。
 しかし、エタンダールが発した言葉は、予想に反して静かなものだった。
「そうか。コトリンはそう思ったのか。ならばよい」
 エタンダールは琥珀色の瞳に、慈父のそれに近いものを浮かべて言った。
「未来のある者はそう考えて当然だ。……だが儂のように、今更他の何にもな
れぬ者にとっては、魔道こそ全てだ。譲る訳にはいかんのだ」
 エタンダールの言葉を受け、二人の魔道士が前に進み出た。いや、魔道士と
言うにはどちらも屈強な身体をしていた。
「ルクレールとエグゾセか……」
 レブノスが呟く。
 地の魔道士・ルクレールと、火の魔道士・エグゾセがそれぞれに攻撃魔道の
構えを取った。
 その後ろでは、エタンダールが陽の魔道である、長距離空間転移の呪文を唱
え始めていた。
「エタンダール様……!」
 コトリンが悲痛な声を出す。
「我々は封印の地へ向かう。そなた達の相手はその二人がしてくれよう」
「させるかっ!」
 間合いを詰めようと走り込んだクリバックの前に、エグゾセが立ちふさがっ
た。その間に、エタンダールと魔道士達は光に包まれ、その光が激しくきらめ
いた瞬間、彼等の姿は消えていた。
「くそっ!」
 エグゾセとクリバックが睨み合う。
「オメエの相手は、この俺だっ!」
 レブノスがエグゾセに向かって怒鳴る。
「同じ火の属性の者同士、いつかは勝負を付けようと思っていたんだ」
「いいだろう。だが、ここでは狭すぎて存分に戦えまい。ルクレール!」
 エグゾセがもう一人の魔道士・ルクレールに声をかける。
「おう!」
 そう応じたルクレールは両手を広げ、腕を両横に突き出した。
 すると、地鳴りが何重に重なって響き、洞窟の天井と壁面が空気に押し潰さ
れるかのようにへこみ始めた。
「凄い……」
 コトリンがポカンと口を開けて、ルクレールの魔道を眺めていた。
 やがて、洞窟の狭苦しい空間は、戦闘を行うのに充分なほど広がっていた。
「たいしたもんだ。これなら派手に暴れても大丈夫だ」
 レブノスは刀の柄を握り直した。口の中で呪文を唱えると、剣が燃えるよう
に光を放ち始めた。
「ただの魔道士と、魔道騎士の違いを見せてやるぜ!」
(本当はまだ従騎士だが)
 レブノスはその言葉を飲み込み、地面を蹴ってエグゾセめがけて突進した。
 エグゾセは地面を指差し、呪文を唱えてから指を振り上げた。すると、指差
されていた地面から火柱が噴き出し、レブノスは危うくその火柱に飲み込まれ
そうになった。
「『炎の龍』か。あじな真似を……」
 レブノスは今度はゆっくりと、回り込むようにしながら間合いを詰め始めた。

 そのとき、同時進行でもう一つの戦いが始まっていた。クレスタとルクレー
ルの戦いである。
「手出し無用!」
 クレスタはそう言ってクリバック達を制した。彼は思った。宮廷魔道士のこ
となら、自分の方がよく知っている。それに、君達だけにいいところを取られ
てばかりじゃ、聖騎士団団長の名が泣くのでね。
「うぉおりゃ!」
 クレスタが跳躍し、一気に間を詰めて細身の剣をルクレールめがけて突き出
した。しかし一瞬早く、ルクレールは地面を隆起させてクレスタの攻撃を防い
だ。
「食らえ!」
 ルクレールの右腕が風切り音を立てて唸って、クレスタの胴を狙って突き出
された。クレスタは後ろに飛び退いてかわした、と思った瞬間、鈍い衝撃を腹
に受けて足をもつれさせた。
「この場所では、空気さえも我の味方」
 ルクレールが、魔道士の声と言うよりは、歴戦の将軍のそれに近い野太い声
で言った。しかし、クレスタは片膝を付きながらも、全く衰えていない戦意を
むき出しにして怒鳴り返した。
「この聖騎士団団長・クレスタがそのような攻撃で倒せるものかっ」

 エグゾセの両手に炎が宿った。そしてそれが次々と彼の手から、レブノスに
向かって発射された。
 レブノスは、剣でそれを左右に払い続けつつ、少しずつ間合いを詰め、一撃
必殺の間合いを計っていた。
「死ねやあっ!」
 エグゾセが、並の攻撃では通じないと悟り、より強烈な火球を作り出そうと
両手を胸の前で構えた。炎の輝きが一段と増す。
 しかし、その瞬間こそ、レブノスの待っていた一瞬だった。
「死ぬのはお前だ!」
 レブノスが燃え上がった剣の切っ先をエグゾセに向け、全身でエグゾセにぶ
つかった。
「−−!」
 中途半端に作られた火球が暴発した。レブノスはその衝撃で吹っ飛ばされた。
装備の一部に火が燃え移ってしまったので、地面を転げ回って火を消す。
 しかし、エグゾセの方はその数十倍のひどい状態だった。全身火達磨と化し
ていたのだ。エグゾセは遺言や捨てゼリフを残す間もなく、黒こげになって燃
え尽きた。

 大小様々の石の塊が頭上から降ってきた。クレスタはそれを懸命にかわすが、
頭上に気を取られる余り、ルクレールの作り出した地割れに足を取られた。
「ちぃっ!」
 クレスタが舌打ちする。彼の視界の端に、火柱となって燃えるエグゾセの姿
が捉えられた。
(レブノスはうまくやったようだな)
 クレスタは、心のどこかでレブノスの才能に嫉妬していることに気付いてい
た。彼の胸の奥に、記憶の底に追いやっていた彼の少年時代の光景が甦る。
 彼はタングルーム王国の第二皇子として、この世に生を受けた。人から見れ
ば羨ましい家系の者であったが、彼はその出自を恨んでいた。第二皇子である
限り、王位を継ぐことはかなわない。ならば、と彼は剣術に熱中していった。
生まれで兄にかなわぬのなら、せめて剣の腕で勝とうと思ったのだ。そして自
分の腕に満足が行くようになったあるとき、彼は兄に勝負を挑んだ。
 結果は無残なものだった。クレスタは全く歯が立たなかったのだ。屈辱にま
みれて倒れ伏すクレスタに、今は王となっている兄は言ったものだ。そんな狭
い了見だから、第二皇子というだけで王位が継げぬのだ、と。
 国を捨てたクレスタが、ランディール帝国の親衛隊とでも言うべき聖騎士団
団長の座につけたのは、その血筋の良さだけではなく、血のにじむような修行
を続けたからだ。そのせいか、彼の周囲には悲壮な空気が常にただよっていた。
 だが、同じように進むべき道を踏み外した存在であるはずのレブノスが、ひ
ょうひょうとしているのに軽蔑を感じつつ、どこかで気軽に生きたいと思って
いたのだろう。そうでなければ、レブノスのことを羨ましく思ったりするはず
がない。
(後見されていたのは、俺の方か)
 クレスタはとりとめのない思考を、そのように結論づけた。
「どおりゃあっ!」
 クレスタは猛然と地面を蹴った。しかし、降り注ぐ石塊の一つが左の肩当て
にあたり、鈍い音と共に砕け散った。
「このまま石にうずもれてしまえっ!」
 ルクレールがクレスタの足元めがけて拳を突き出した。すると、地面がアリ
ジゴク状にへこんだ。クレスタはたまらず穴の中にずり落ちる。一方、石塊の
落下は止まらず、クレスタを埋め尽くそうとする。
「クレスタっ! 今行くぞ」
 スウェルドが宙に浮く。しかしクレスタは大声で怒鳴り、スウェルドを制し
た。
「来るな、これは俺の戦いだ!」
 そう言うや、クレスタは急斜面と化した地面を、どういう筋肉をしているの
か、喚き声と共に一気に駆け上がった。
「あっ」
 穴の中からいきなり飛び出して来たクレスタを見て、ルクレールは後ずさっ
た。
「食らえ!」
 クレスタが剣を投げつける。ルクレールは隆起させた土塊でそれを受け止め
たが、次の瞬間、頭上から飛びかかってきたクレスタに押さえ込まれた。
「いずれ、地獄で会おう」
 クレスタはそう言って、短剣でルクレールの喉をかき斬った。喉から鮮血が
噴き出す。ルクレールの死を確認したクレスタは、腹の底から息を吐いて引っ
繰り返った。
「おい、大丈夫か」
 クリバックが大の字になって倒れ込んだクレスタの元に駆け寄る。ありきた
りの台詞しか口に出来ない自分が悔しい。
「無様だな。騎士ともあろう者が、こんな卑怯な戦いしか出来ぬとは」
 仰向けになったまま、クレスタが息を切らしながら言う。
「そんなことへえぜ。戦いっちゅうのは、こんなもんよ」
 レブノスが言った。
「いや、レブノス。大したもんだな。あのエグゾセを仕留めるとは。……従騎
士の肩書きにも飽きただろう。そろそろ、叙任の推薦をしてやろう。叙任式は
ホーカム皇子に執り行ってもらおうか」
 クレスタがレブノスを見上げて言う。
「やった。これで本物の魔道騎士だ」
 レブノスが破顔する。そんなレブノスを、クレスタは頼もしげに見上げた。
「はい、二人共。ちょっとじっとしてて。今、治癒の魔道をかけてあげるから」
 コトリンが軽い調子で言う。
「ああ、頼む。しかし、急いでくれよ。エタンダールの後を追わねばならんか
らな」
 クレスタの言葉に、コトリンは無言でうなずいた。

3−15に続く



#4227/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:52  (200)
うちの文芸部でやってること 3−15  永山
★内容


8・魔剣、金の魔神を食らう

「なあ、五人いっぺんに乗るなんて大丈夫なんか?」
 レブノスが不安げに聞く。
 五人は洞窟の入口から、最初に彼等の出会った場所に風の魔道で戻って来て
いた。
 もし、ここから一気に封印の地、すなわち百年前の勇者達が金の魔神の本体
を封印したトゥアーザ山の麓に向かった場合、体力の消耗が激しそうだと思わ
れたのだ。そこで、クレスタ達が乗ってきた「鳳凰の翼」を使うことになった
のだ。「鳳凰の翼」は魔道を扱う者なら誰でも操縦出来るのだが、やはりここ
は本職ということで、コトリンが輝光石の据えられた操縦席に座っていた。
「今更そんなこと言ってもしょうがないでしょう! 嫌ならここに残ってもい
いのよ!」
 コトリンが腹を立てて言う。今まで見たこともない「鳳凰の翼」の操縦席に
座り、輝光石を前に緊張し、神経質になっているのだ。
「しゃあねえ、分かったよ。どうにでも好きにしてくれ」
 レブノスがぶっきらぼうに言う。
「おい、そんなこと言ってると、あとで後悔するぜ」
 クリバックがくそ真面目な顔をして言う。
「じゃあ、行くわよ。風の魔神よ−−」
 コトリンが意識を集中させ始めた。輝光石の輝きが増し、「鳳凰の翼」の周
囲を包み始めた。空気が機体の周囲に渦巻き始め、一瞬の衝撃の後、「鳳凰の
翼」は宙に浮かんでいた。
「さあ行こう! 封印の地・トゥアーザへ」
 クレスタが高らかに宣言する。

 その頃、エタンダールは、ディンキオの王宮に現れていた。陽の魔道である
長距離空間転移は一瞬にして場所を移動出来るものの、行ったことのない場所
に行くのは大変難しかった。この魔道は、目的地の光景をありありと脳裏に浮
かべる必要があったからだ。彼の父・ガゼルもその特質のために失敗したと言
っていい。エタンダールは今の今まで本体の封印に関して失念していたぐらい
だから、当然ながらトゥアーザに足を運んだことは、今まで一度もなかった。
 そこで一旦王宮に戻って来たのだ。王宮には「風の船」がある。それを使っ
てトゥアーザに向かおうと考えたのだ。
 しかし、王宮の裏手にある「風の船」の風港には、ホーカム皇子と、戦意充
分の騎士達が待ち構えていた。
「これは……」
 エタンダールがさすがにうろたえる。
「俺をあの島で殺し損なったのは失敗だったようだな!」
 ホーカムが叫ぶ。
「何を言うか、この若造めが」
 エタンダールはそう吐き捨て、攻撃魔道の構えに入った。周囲の魔道士達も
戦いに備える。だが、既に三人の有力な攻撃魔道の使い手を失っているエタン
ダール達には、かなり分の悪い戦いになりそうだった。
 いや、この時点で既に、彼等の命運は尽きていたのだ。ホーカムが口の端を
曲げる。
「うかつな奴め、金の魔神の復活に心を奪われるあまり、周りのことに気がま
わらなくなったと見える」
 ホーカムがあざけりの言葉をエタンダールにぶつけた。
「何だと……」
 エタンダールは周りを見回し、愕然となった。彼等を中心に、強力な結界が
張り巡らされていたのだ。
「帝国中から、貴様に従わなかった魔道士達を集めてきたのだ。例え実力的に
は貴様等に叶わぬ若者とはいえ、この結界は容易に破れまい!」
「おのれ、ホーカム! 計ったか」
 ホーカムが剣を抜き放ち、真上に振りかざした。
「帝国に弓引く者がどうなるか、身を持って知るがよい。者共、かかれーっ!」
 ホーカムが剣を振り降ろすと同時に、エタンダール達の周囲を取り囲んでい
た騎士達が一斉に襲いかかった。魔道の使えぬ魔道士達に反撃の術はなかった。
エタンダールをかばうようにしながら、たちまち斬り殺されていく。
「覚悟!」
 エタンダールが最後の瞬間に見たものは、凄まじい形相のホーカムが振り降
ろした剣の輝きだった。

「勝ったぞ! これで金の魔神の復活は阻止された!」
 ホーカムが血糊の付いた剣をふりかざし、騎士達に大声で言った。その言葉
に騎士達が歓声をあげる。
 ホーカムは自分の幸運に感謝していた。一度はエタンダール配下の風の魔道
士に倒されそうになったところを、彼等を「風の船」で運んだ風の魔道士が危
ないところを救ってくれたのだ。
 そして意気消沈して王宮に帰還したホーカムを、予知魔道の使い手である星
の魔道士が出迎え、「エタンダールはここに戻ってくる」と教えてくれたのだ。
 その結果、見事にエタンダールを討ち取ることが出来た。一度被った敗者の
汚名は、今や完全に消えた。多大な損害を払ったが、金の魔神を復活させよう
とした魔道士は討たれたのだ。
 ただ、彼には一つ気になることがあった。
「聖騎士団団長・クレスタは今、どこで油を売っているのだ?」

 「鳳凰の翼」は、さすがに本職がが扱っているだけあり、レブノスが操縦し
ていたときよりも遥かに滑らかな飛行を続け、トゥアーザの方角に真っ直ぐに、
一刻ほど飛び続けた。
 そしてクリバック達はついに、金の魔神が封印されている地に降り立った。
ここには、かつては何もなく、ごつごつした岩肌が広がるだけのところだった
が、今では金の魔神を祭った豪壮な神殿が建てられている。もっとも、金の魔
神のたたりを恐れて作られたこの神殿は、守る者も、参拝する者もおらず、荒
れ放題になっていた。空は曇り始めており、何となくうそ寒い雰囲気が神殿中
に満ちていた。
 神殿内に入ったクリバック達だが、そこには人の気配が感じられなかった。
「エタンダール達はどうしたんだ?」
 神殿内を走り回り、魔道士を捜していたスウェルドが、「鳳凰の翼」が着陸
した石畳の広場に戻ってきて言った。
「どうやら、先回り出来たらしいな」
 クレスタは周囲に視線を送ったままで言った。
「何でだろう?」
「エタンダール様は、あのとき長距離空間転移をお使いになったわ。あの魔道
は、基本的には一度自分が行った場所に行くときには便利だけど、初めての場
所に行くのはとても難しいの。ガゼル様も、それで失敗して……」
 コトリンがうつむきながら言う。
「じゃあ、連中はどこに?」
 クリバックが聞く。
「たぶん、王宮に一度戻ったんだろう。宰相は、ほとんど王宮の外に出ること
はなかったからな。それから、『風の船』でも使ってここに来るつもりなんだ
ろう」
 クレスタが言う。
「ここに来たことは本当に一度もないのか? 連中は金の魔神を復活させるた
めに、色々と陰で動いていたんだろう?」
「ま、ここにいないんだから、そういうことになるんと違う?」
 レブノスが等間隔に並ぶ石柱の一つにもたれかかりながら言った。
「ここでエタンダールが来るのを待つか」
 クリバックも座れそうな場所を捜す。そのとき、足元から鈍い衝撃が響いて
きた。
「地震かっ?」
[いや、金の魔神の本体の復活だ]
 魔剣が再び声を発する。
「何でだよ! エタンダールはまだここに来ていないのに」
 浮遊して不快な振動から身を避けるスウェルドが聞く。
[魔神の魂は既に復活している。その魂が本体を呼び起こしているのだ]
 魔剣がそう言い終わらない内に、本殿が内側に吸い込まれるように崩れ、そ
の中から闇色の気が放出される。
 その中から、ついに金の魔神が醜悪な姿を現した。大きさは十レードほども
あるだろうか。竜と人間が合成されたような容姿をしており、闇色の鱗の上に、
ご丁寧にも金色の鎧を付けている。
「あーあ、復活しちまった」
 レブノスが剣を抜く。
[いや、あれは金の魔神によって呼び起こされた本体に過ぎぬ。空を見よ]
 五人は金の魔神の頭上を見上げた。地上一ヘレードほどの上空に、闇色の気
が嵐の中心のように渦巻いていた。しかも、その渦はだんだん大きくなって、
降下してくるように見える。
「あれが、金の魔神の魂か」
[そうだ。魂と本体が一つになったときこそ、金の魔神の本当の復活だ]
「どうしたらいいの?」
 コトリンが魔剣に近寄って聞く。
[土の勇者よ。我を使え]
 魔剣が言う。
「土の勇者って、俺のことか?」
 クリバックが、自ら手にしている魔剣に聞き返した。
[その通りだ。そなたは、我が認めし土の勇者。金の魔神の魂を封印出来るの
は、そなたしかいない。そのために、我は魂の封印の地から離れ、そなたと共
にいたのだ]
「それで俺の後ろにずっと浮いていたんだな。それにしても、使えったって、
どうすりゃいいんだよ!」
 クリバックが喚く。
[再び我の中に魔神を封印するのだ]
 魔剣が、感情がこもっているのかいないのかさっぱり分からない口調で(口
なんかないのだが)言った。
「しゃあねえなぁ!」
 クリバックは覚悟を決め、魔剣を構え直した。魔剣が闇色の気を発し始める。
「よっしゃあ! スウェルド、クレスタ、レブノス! 援護を頼むぞ! 金の
魔神の本体をしばらく抑えててくれ」
「任せろ!」
 三人の声が重なる。
「コトリン! 力を借りたい。俺を『鳳凰の翼』で、金の魔神の魂のところま
で運んで欲しい」
「分かったわ」
 コトリンが「鳳凰の翼」の操縦席に飛び乗り、輝光石に呪文を唱え始めた。
クリバックが遅れて後ろに乗り込む。
「行くわよ!」
 コトリンの気合い一閃、「鳳凰の翼」は地面から離れて、まっしぐらに金の
魔神の魂めがけて飛翔する。
 それを見た金の魔神の本体が、手から稲妻を「鳳凰の翼」めがけて発射した。
コトリンは間一髪のところで機体を捻って攻撃をかわしたが、手摺りを掴み損
ねたクリバックは頭をしたたかに打ちつけていた。
「しっかりつかまってないと、振り落とされるわよ!」
 コトリンが血相を変えて振り返り、クリバックに怒鳴る。
「悪い。とにかく急いでくれ。このままじゃあ、『鳳凰の翼』ごと墜っこっち
まうぜ」

「お前の相手は俺達だ!」
 クレスタが、金の魔神の本体に向かって喚いた。それが聞こえたのかどうか、
「鳳凰の翼」を見ていた金の魔神の本体は、首をクレスタ達の方に向けた。
「『炎の牙』!」レブノスが呪文を唱えて剣を振るった。剣の先端から火球が
飛び出す。
 が、金の魔神は「金の盾」と呼ばれる魔道によって空気を振動させて、レブ
ノスの攻撃を防いだ。
 その隙を付いて、クレスタが金の魔神の本体の懐に飛び込んでいた。渾身の
力を込めて剣を左脚に突き刺す。
「グワォオオッ!」
 金の魔神の本体が悲鳴をあげた。しかし次の瞬間には、強烈な左脚の一撃に
よってクレスタを弾き飛ばしていた。
「くっそぉ!」
 五レードばかり弾かれて背中から地面に叩き付けられたクレスタが呻く。
「これならどうだっ!」
 スウェルドが飛び上がって金の魔神の顔面めがけて月水晶の槍を突き出した。
その一撃は金の魔神の右目の下を突いた。再び悲鳴。
「やったか」
 一瞬油断したスウェルドの右横から、金の魔神の左手が振り出されていた。
鈍い音と共にスウェルドは吹っ飛び、崩れかけた石柱の一つにぶつかった。ス
ウェルドは口から血を吐き出し、空を見上げた。
「畜生め! 急いでくれ、クリバック、コトリン……! そう長くは持たない」

「もっと速く!」
 クリバックが怒鳴る。
「慌てないで。もう目の前よ」
 確かにその通りだった。闇色の渦が眼前を覆っている。
「おい、魔剣! これからどうすりゃいいんだ」
 身体を「鳳凰の翼」から乗り出したクリバックが聞く。

3−16に続く



#4228/7701 連載
★タイトル (AZA     )  95/ 5/28   9:55  (200)
うちの文芸部でやってること 3−16  永山
★内容
[我をあの渦の中心に投げ込め。我は金の魔神の魂を食らう]
 魔剣の答えは簡潔だった。
「よっしゃ! 頼んだぜ、魔剣!」
 クリバックは魔剣を逆手に持ち替え、中心めがけて投げつけた。魔剣は一直
線に渦の中心に飛び込んだ。
 次の瞬間、声とも音ともつかぬ不気味な振動がビリビリとクリバックの身体
に伝わってきた。
「なに、これ! うまくいったの?」
 コトリンが揺れる機体を抑えようと、必死に輝光石に意識を集中させる。一
方、クリバックは思わず目を閉じていた。
 唐突に不気味な振動がやんだ。恐る恐るクリバックは目を開け、周囲を見回
してみた。すると、今まで垂れ込めていた闇色の気が、嘘のようにかき消えて
いた。

 地上でも、同じ現象が起こっていた。振動がやむと同時に、金の魔神の本体
の動きがピタリとやんだ。
「……?」
 クレスタ達が茫然と見守っていると、上空から狙い澄ましたかのように魔剣
が降ってきて、金の魔神の本体の頭部に突き刺さった。
 それが合図であったかのように、金の魔神の本体が崩れ始めた。まず両腕が
肩から外れて地面に落下して砕けると、腰から上が前のめりになって崩れ落ち
た。崩れた身体の破片は見る間に細かくなっていき、最後には闇色の砂の山に
なっていた。
「やった……!」
 クレスタがゆっくりと声を出した。
「やったぞ、金の魔神を倒した!」
 レブノスが天を仰いで絶叫する。
「やったぜぇーっ!」
 スウェルドが拳を突き上げた。その頭上では、「鳳凰の翼」が誇らしげに舞
っていた。


 エピローグ

「これからどうするんだよ?」
 レブノスが四人に聞く。
「金の魔神、この剣の中に入ってるんだよなあ」
 クリバックが、金の魔神の残骸に埋もれ、地面に突き立ったままの魔剣を薄
気味悪そうに見る。
「今度も結局は魔剣に封印しただけな訳だからな。簡単に復活しちまうかもな」
 スウェルドが溜め息まじりに言う。
[その心配はない]
 魔剣が言葉を発した。全員の目が魔剣に注がれる。
[今や、我は金の魔神と同体である。金の魔神という存在そのものが、もはや
存在せぬのだ]
「じゃあ、金の魔道はもう使えないの?」
 と、コトリン。
[左様。と言うより、近い内に地の魔道も使えなくなり、やがては天の魔道も
消滅するであろう。所詮、かような力は人の手で扱いきれる代物ではないのだ]
「ええーっ! じゃあ私、これからどうすればいいの?」
 コトリンが悲しげに魔剣に聞く。しかし、魔剣はもはや黙したきり、何も話
そうとはしなかった。
「まあ、心配するな。いざとなったら、俺が面倒見てやるよ」
 スウェルドが胸を張ったが、コトリンは「馬ー鹿、何考えてんのよ!」と、
軽くあしらった。
「ちぇっ。何だか締まりのない終わり方だなあ」
 スウェルドがぼやく。そのとぼけた言葉を聞き、レブノスがケラケラ笑い始
めた。それにつられ、クレスタとクリバックも声を立てて笑った。さらにはコ
トリンとスウェルド自身も笑いの輪に加わった。彼等の笑い声は半ば廃墟と化
した神殿内に響き渡っていった。

 魔剣の残した言葉通り、それから三年後、地の魔道は完全に失われた。天の
魔道の消滅はそれから十年後のことだった。それを機会にグリミーカ魔道王国
の名も歴史上から一時消えた。次に歴史の表舞台にグリミーカの名が顔を出す
のは千年後。グリミーカ王国なる、強力な水軍を有する島国国家としてである。
 しかしその頃には、魔道そのものが迷信として否定され、クリバック達の存
在もただの伝説として語られる時代となっていた。
                                −完−

おわりに
 由良君からB5用紙三枚の原案をもらってから、十日前後で作り上げたこの
物語。これを読んだ由良君が想像とのギャップの余り、のけぞって驚く姿が今
から目に浮かぶようです(笑)。
 原案の段階で既に魔道、魔剣、魔神といった言葉が出てくる上に、こっちで
風・水・火・土の四大元素の設定まで加えた結果、まさにコテコテです。主人
公の属性が「土」であることと、強引に風色の少女と輝光石で飛ぶ飛行機械を
登場させた点で、少しはオリジナリティを出そうとしているつもりですが。ど
んなもんしょう?
 そう。この原案も一応は、彷徨君発案の「ファンタジー系の賞を目指す」計
画に由良君が賛同して書いてくれたものなのです。ありがとね(ちょっと方向
性が違うような気もするが)。
 いやー、原案があると話が作りやすくていい。もし、この程度の大雑把な小
説でいいんだったら、由良君のように、あらすじと主要登場人物、物語世界特
有の世界観を書いた原案を渡してさえくれれば、こちらの忙しさにもよります
が、一ヶ月ほどで作れます(おお、強気やな)。でも、その際には、あらすじ
はなるべく詳しく、登場人物の性格付けや世界観設定は物語に反映しやすいよ
うに書いてくれるとありがたいです。また、「これだけは絶対、作中に入れて
くれ」というのを明示してあると助かります。逆にそうでないと、物語の内容
を、どんどんこっちで書きやすいように変えていってしまいます。
 というのも、由良君の書いてくれたあらすじの場合、「何でそうなるのか?」
と思われる点がいくつかあったので、色々といじくってしまったからです。何
で、記憶喪失の魔道士が宰相になれたのか、とか(そもそも、魔道士と宰相の
関係が分からない)、王子に渡すはずの神器が物語にどう関わっているのか、
とか、主人公の後ろに浮く魔剣って何なんだ、とか。考える楽しみがない訳で
はないのですが、説明のない設定は結局死んでしまう訳で、「これにはこんな
設定をちゃんと考えてあったのに」とかあとから言われても困る訳です(そう
いうことだ、由良君。あとで文句を言わんように)。
 でも、あらすじを見たときには何の疑問も感じなかった点が、いざ書くとな
ったときに首を傾げる場所もあったので、なかなかあらすじの段階でそれを見
抜くのは難しいかも。第一、そんなに文句を言われながら原案を作るんだった
ら、自分で全部書いてしまった方が早いからね。
 余談ながら、人物の命名法はかなりクセがあります。従って、人によっては、
車の名前の例のアレ(笑)より、その由来が分かり易いという人がいるかもし
れません。主人公達五人は少々難しいかもしれないけど(「クリバック」「ク
レスタ」あたりには聞き覚えのある人がいるかも)、魔道士父子や、皇帝父子
の名前で気付く人もいるでしょう(「エクゾセ」は少々やり過ぎたという気も
する)。原案で名前やタイトルを決めてないと、当然こっちで勝手に名付けてしまうの
で、それが嫌な人はちゃんと考えて、細かく設定するようにしてください(その方がこ
っちとしても楽だし)。
 という訳で。とりあえず話を完成させたことで気が大きくなっているので、
決め台詞の一つも言っておこう。
「あらすじ一つあれば、一ヶ月で物語を完成させてみせる!」
 ただし、テスト前はなしね(おいおい、全然決まってないぞ)。

原案設定(由良真沙輝)
 百年ほど前、大陸を襲った魔神を封印した勇者達がいた。彼らのうち、ある
者は王位を継ぎ、ある者は国を再興し、ある者は小さな土地をもらい静かに暮
らした。その大陸の隣の島国では魔神の封印による天候の異変でこれまで以上
に魔力を行使することになる。九十年前、王は魔神開放のための部隊を派遣し
たが、長距離空間転移の影響で記憶に支障を来し、大陸南の国に拾われる。後
に宰相の地位を得る。
 そして現在、魔道士の一族は宰相と宮廷魔道士に就いていた。二十年前に戻
った記憶を元に封印の地へ向かう。制止しようとした王は瀕死の状態にされる。
追跡に向かった騎士達により魔道士達の目的地が判明。王子が騎士団を率いて
先回りして迎え討とうとする。そこへ視察から城に帰ってきた二人の騎士。そ
の二人に王子に渡す神器を授け、魔神開放の阻止を助勢するように頼む。
 大陸北部、剣士の村落では二人の若者が魔神の封じられているという島に探
険に行こうとしていた。と、そこに虚空から一人の子供が降ってくる。長距離
集団移転の反動で九十年前の時代から弾き飛ばされた魔道士だった。その魔道
士に連れられるように島へ旅立つ。
 島の前で二人の騎士は騎士団の死体の山を目の当たりにする。それから二人
の若者と魔道士に遭遇。
 魔道士達を追って島に上陸した一行は洞窟の前で魔道士達と対峙。奥に行く
と宰相が封印を解いたあとだった。魔神が現れるかと思われたとき、魔剣が言
葉を発する。解かれたのは魂の封印で本体の封印は北の国にあり、魔神の魂に
よって本体の封印も解かれつつあるということ。魔道士達の力で空を飛んで城
に向かう途中、剣士の村落が踏み潰されたようになっているのを見つける。扉
の壊れた城に入ると王子が王の仇を討とうとしていた。
 ほいでぇー、結局魔剣が魔神を食って、意志を持つ聖剣とゆう正しい魔神の
姿に戻っておしまい、と。

◎魔道王国の歴史
  0 大陸の調査船数隻漂着。島自体から正体不明のエナジーが出ているこ
   とが分かる(魔力と名付ける)
 10 調べるうち八つの異なる魔力が存在することが分かる。魔力を帯びた
   八種類の魔石を発見
110 魔力に関する研究が進み、魔石から魔力を引き出す方法を発明(魔道)
300 魔法文明最盛期。大陸を支える(支配する?)金の魔神謎の暴走、そ
   して封印される。それによって八つの魔力の均衡が破れ、暴風雨と地震
   が起こる。その後も昼夜の長さが不均一になり、乾燥期と大雨期とに分
   かれ、小地震が多発し、風が絶えず吹くようになる。
    地震を避けるために島を浮上させる
320 地面と離れたため土の魔力が弱まり、金の魔力がなくなったため風の
   魔力が強まったことで徐々に島が浮上していく。それを止めるため魔神
   の封印を解く目的で、大陸へ部隊を派遣……
400 (大陸新暦元年)

・魔道王国の人間の寿命:百年超ぐらい(老け方は人間の半分)
・現在:宰相127才(故人)、現宰相83才、宮廷魔道士・義妹75才、
               弟80才、義妹74才
登場人物
主人公1−−性別:男
 クラス:魔剣士
 年齢:19
 性格:責任感はあるが楽観的・脳天気
 容姿:短めの黒髪・黒の皮鎧に黒の強化セラミックスの大きめの肩当て・背
   は高め。大きな魔剣を後ろに連れ歩く・黒曜石の妖刀を持つ

主人公2−−性別:男
 クラス:竜騎士
 年齢:17
 性格:先のことを考えずに行動することがある・責任という言葉は知らない
   ようだ・お調子者
 容姿:肩を越える程度の金髪の長髪・宝石の埋められた銀水晶?(元は銀製)
   のプレートメイル・背は普通くらい・空中に浮いている(飛べる)・銀
   水晶?の槍を使う

主人公3−−性別:男
 クラス:パラディンマスター(聖騎士団団長)
 年齢:28
 性格:生真面目・責任感の塊
 容姿:オールバックの黒髪・白い強化セラミックスの胸当て+肩当て・背は
   高い・水晶の細剣を持つ・国を捨てた北の国の第二王子

主人公4−−性別:男
 クラス:ソーサルナイト(魔道剣士)
 年齢:22
 性格:陽気で何を考えているか分からないように見えるが戦闘になると真剣
   になる・実際何も考えてなかったりする
 容姿:やや長めの赤黒い髪・赤い強化セラミックスの胸当て+肩当て・背は
   低め・銀水晶?の大剣を持つ・南の国王の兄の遺児

副主人公−−性別:女
 クラス:ソーサラー(魔道士)
 年齢:15(29)
 性格:自分勝手・きれい好き・短気
 容姿:長く赤い髪・灰色のローブを着ている・背は低い・両手に二つずつ、
   大きめの宝石の付いた指輪をしている

 次は4。ではでは。



#4229/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/28  16:32  ( 87)
自然をこれ以上壊さないという原則を貫こう   Mary
★内容

私たちは今まで私たちが生活し易いように

大地や山や森や海や川等の自然を壊し

建造物を作る等の開発を行なってきました。

これにより私たちの生活は

安定性と便利さを持ったものになりました。

ところがそれを繰り返して行くうちに

私たちは取り返しの付かない過ちを犯してきたことに気づきました。

ほんの少し自然を壊しただけと思ったことが

実は様々な生物たちに重大な影響を与えていたのです。

山や森や里に住んでいた生物

川や湖や海に住んでいた生物

沢山の生物の生活圏を奪ってしまったからです。

その結果これまでに

かけがえのない沢山の生命たちが死に絶えて行きました。

中にはこの地球から永久に消えてしまった種も多くありました。

保護をしても生活圏を奪われた生命たちは

結局、救えませんでした。

人間は知恵ある動物

回避する術を持っていますが

彼らにはひとたまりもありませんでした。

土も地下水も川も湖も海も空も

ことごとく汚染されて行きました。

知恵ある動物にも回避できない程に汚染は進みました。

人間も汚染物質を吸ったり口に入れたりせざるを得なくなりました。

近年になり癌を始め様々な奇病が急増しました。

私たちの構成単位である細胞の遺伝子に傷が付くという

生命の根幹を揺るがす病気です。

水の惑星、青い地球に

今、大変な異変が起こっています。

海の汚染、大気の汚染

炭酸ガス濃度の急上昇

フロンの急増と

それに伴う生物に有害な紫外線の急増。

身近のちょっとした人間の行為が

世界中で数十億、数十年と積み重なった結果

人類は今や地球環境の破壊という

人類が未だかつて経験したことのない重大な問題に直面しています。

私たちがこれからやらなければならないことは

最低限やらなければならないことは

自然をもうこれ以上壊さないという原則を貫くことです。

人間が自然を造り変えるのではなく

人間が自然に合わせて生活することです。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4232/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/28  22:46  ( 27)
RESどうも有難う >朱龍 玄虎さん     Mary
★内容

読んでいてくれて嬉しいです

目先の経済よりも大事なことがあります

それに気付く理性が必要だと思います

そう言えば5/26に「ドイツでは緑の党が躍進」を

アップロードした後に偶然テレビの8chで

「地球物語」という番組の終わりの部分だけ観たんですが

ドイツではリサイクルというのを徹底的にやっていて

廃車の自動車から使える部品を取り出して

再利用しているという話をやっていて

そこの男の人が「自然への理性です」

とか何とか言っていたのが印象的でした

これってさっき私が言った言葉と同じですね。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4233/7701 連載
★タイトル (SUG     )  95/ 5/29   0: 9  ( 50)
自然破壊を嫌う人は>                    ネダ
★内容

自分だってじゅうぶんに電気をつかってBDに書いてるんだからその自然破壊
の片棒をかついでいるわけだな。
そーゆーまず自分の愚かさに気づく必要があるが、自分は自然破壊反対だから
なに消費しても許されると思いこんでいるらしい。
Maryさんはその典型で、自分は棚にあげておいて、他人の意見をきこうと
しない環境保護派の人です。しかも口さきだけ(笑)。
そんなに自然を壊したくないなら自分だけ出家して質素に生活すればいいのに
とおもいますね。いちいち分かりきった決まり文句を他人に言われたくない(笑)。

人間は、自然を削って道や宅地をつくる。
で、自分は車を買ったり家を建ってたりしたあとに、これ以上自然を壊すなと
いっているわけだ(笑)。
おまけに自分の車は軽だから排気ガスは少ないとか、家は小さいから自然破壊の
規模は許される=自分の行為は正しいとか言ってる(笑)。
これって一見正しいように見えるけど、すでに破綻したリサイクル運動といっしょ
で、安定的な社会維持の役にはぜんぜん立たないんだな。何故なら雇用の確保や経
済の成長、エネルギー改革と、消費をなるべく抑えて経済活動を今より小さくして
エントロピーの増加を防ぐのとは、互いに矛盾するからだ。

それにこれ以上自然を破壊したくなければ消費をしなければいいのであって、その
ために、一番いいのは人類はこれ以上増えなければいいのであって、じゃあ自然保
護派の人達が子供を全くつくらないでいるか、というとそういうことはないらしい
(笑)。連中は人口問題についても全くのノーコメント(笑)。

よーするに自然保護を訴える側にいる自分は、なにをやっても発言しても正しいが
それ以外の自然保護になじんでいない人達の行為や発言は、みんな間違っていると
いう単純な態度をとってるわけで、これじゃ、オウムといっしょだ(笑)。

私はマリーさんの間違いをかなり客観的に指摘したけれど、それには全く反論する
ことができないんだからね、この人は。つまりマスコミからの薄っぺらな情報で構
築した思考回路なんですね。

そのうちに、自分は自然破壊反対派だから、人口を減らすために自分以外の人間を
「ポアやむなし」なんて平気で言い出しても不思議じゃないな(笑)。

ろくに反論もせず、感情的に自分肯定にいそしんでいる人は、結局紙パックをリサ
イクルして威張ってるだけで、そうでない人達に対して優越感が欲しくてたまらな
いんだと思いますね。その証拠に、このマリーさんはろくに反論せず、私のハンド
ルをおちょくっていただけですからね(笑)。しかも自分が反論できないもんだから
、その理由を私の書き込み態度のせいにして逃げているんですから(笑)。こうやっ
て自分の矛盾を棚にあげて、自分ばっかり「いい子」になってるわけで、本当に自
然破壊について啓蒙しようなんて気はさらさら無いようです。

私は長谷川の河口堰反対派の人達をたくさん知っていますが(もちろんカンパも署
名もしてます)、みな、きちんとデータや資料をそろえて専門家もたじたじとなる
ような活動をやってますよ。一般論唱えてそれだけの人なんて誰もいません。


                                   ネダ



#4234/7701 連載
★タイトル (ARJ     )  95/ 5/29  19:42  (123)
雑談日記(4)「うち文レス」  みのうら
★内容

 この文章は、永山さんの「うち文」3−1から3−16までへのレスとなってお
ります。MSGとしては長すぎるし、ライトノベルに対する持論にもつながってい
るので連載に持ち込んだ次第です。


この道はいつか来た道>

 読み進むうちに笑いがこみ上げてきた。いやはや、クラウゼウィッツが出てきた
ときは思わず声を立てて笑ってしまい、家人に不気味がられてしまった。軍事関係
はベトナムやフォークランドも参考になりますよ。
 いやいやいや。この道はいつか来た道。あ〜あ、そうだよ〜う。苦悩と歯ぎしり
の花が咲いてる。通った通った、私も昔確かにこの道を通りました。一通り悩んで
、自分なりの解決をひねり出した道だわ。なつかしいなあ。
 習作の3作品。実は私も昔、こういう傾向の書いたことあるのです。やっぱ、必
ず通る道なのだなあ。でも違う人が書くとどう変化するのか興味ある。

 ちょっと疑問に感じた所を書き出してみます。

★一体ここは地球なのか?
 重大な問題です。四季はあるのか?太陽は月はいくつか何色か?一年は何日で一
日は何時間か?そもそも昼と夜があるのか?
 地球でないならメートル法は避けたいですし、天動説だってOKだし。ファンタ
ジーなら惑星である必要もなし。お盆の上に世界は存在するのだあ。
 逆に地球なら、四季はあるのか?時代はいつか?未来なのか過去なのか。月はい
くつか?太陽の大きさは?星座の配置は?
 登場人物は「人間」なのか?その他の動物は?「火星シリーズ」や「スターキン
グ」に出てくる魅力的な非人類は捨てがたいぞ(そりゃスペオペだっつうの)。
 未来の火星なら「火星年代記」。過去の地球なら「アヴァロンの霧」。地球に準
じる世界でありながら多種多様の風土・風俗を描き滅び行くドラゴンを描く「ゲド
戦記」こと「アースシー四部作」。

★現代の常識に捕らわれすぎてはいないか?
 なぜ、女は戦場に出られないのか?
 古来戦場は神聖な場所とされており、大規模な破壊を行う際にはかならず創造の
原動力たる女性を必要とする。創造を行わない男性が破壊及び殺戮を行うのはけが
れた行為であり……
 なぜ、飛行機より戦車が先に実用化されてはおかしいのか?
 古来空は神聖な場所とされており、人々は鳥を神の使いとあがめていた。空を飛
ぼうなどという神をも恐れぬ行為は(中略)新世紀***年、時の神聖皇帝エルア
ラメイン率いる聖甲虫戦車隊は、聖なる鳥オウムを崇拝する新宗教が作り出した科
学の鳥「ミナイ・19」がまき散らす恐怖の……(以下自主規制)
 でたらめをいかに「らしく」見せるか、納得させるか。それもファンタジーの面
白い所であります。

 通り過ぎた者として一つご忠告をば。
 この道には自縄自縛なる怪物と、理論武装なる地雷がひそんでおります。その上、
通り過ぎた後は立派な「おたく」看板を背負う事となりましょう。私のように。
 まあいやしくも創作活動など行うならば、「おたく」看板の一枚や二枚、勲章く
らいに思わねばなりませんが。この道(壁)をいかに切り抜けるかが作品のクォリ
ティに関わって来ますので、ぜひぜひ、気合いを入れてがんばって下さい。


ファンタジーとはなんぞや>

 という話をするのが、現在現時点においていかに空しく寂しく砂漠に水を撒くよ
うな作業であるのか……。いや、一般論です、一般論。絶対多数決で言えば、RP
Gファンタジーがファンタジー正統派なのでございましょうな。
 でもあれを「地獄の底までファンタジー」と呼んで欲しくないぞな。「地獄の底
までRPG」とか「地獄の底までSNE」とかならともかく。
 ファンタジーとはなんぞや。
 人によって様々な意見があると思いますが、私は「宗教」だと思っています。
 文化、習慣、地理、その他もろもろを合わせて統括しどろどろと融合させるほの
暗い宗教。暗い必要もないか。明るくてもいいが、とにかく宗教。
 これが語られないと、私はファンタジーとして面白いと感じません。
 エルリックもロード・ダンセイニも読んでいない私に正統派ファンタジーを語る
資格はありませんが、私にとってのファンタジーは宗教です。
 魔法を提供するだけのアイテム化した神など論外!
 密林に、連なる山々に、深い洞窟に、居酒屋の扉の影に、部屋の暗がりに、魂の
奥に、暗く、じめじめと、深い魂の叫びを食らいつくす神。
 ……だからといって自作をこのように書けるかというと面白いほど書けないのだ。


山ほど考えたアイデアを没にするほど作品は良くなる……かもしれない>

 描(書)きたいこと・書けること・書くことは違う、って話。
 こんな事を言うと笑われるかもしれませんが、私はAWCでファンタジーを書い
たつもりは一度しかございません。短編ボードの#172がそれです。他のはなに
かと言いますと、一応全部スペオペのつもりなんだなあ、これが。
 「高度な科学は魔法と見分けが付かない」ならぬ、「説明不足のスペオペはファ
ンタジーと見分けが付かない」現象が起きておるのです。

 同じ短編ボード#146を例に上げてみましょう。
 この作品で描きたかったのは風景。海から吹き上げられる風に髪を撫でられる少
女を描きたかった。
 書けること。この直前に司馬遼太郎の「空海の風景」を読んでおります。だから
主人公の名前は真魚。ついでに八代目。でも女の子。
 世界観、日本。空海だから四国、それも高知くらい。アイヌっぽい雰囲気もいい
かも知れない。海にすなどる(漁る、って出ないぞATOK!)種族。だとすると
瀬戸内みたいな多島海だな。邪馬台国をモデルに、巫女さん主役の国家はどうだろ
う。そうするとやっぱり第三次世界大戦後の世界で多島海化した元日本列島あたり
を征服する巫女女王とその夫(影薄い)の話だな。過去の建物、倒壊したビルとか
に住んで……
 さてこれを全部書こうとすると長編になります。しかもこれに近い設定でもう商
業ベースの作品が発行されているのを発見。その上「銃夢」でも似たような世界観
を使っている。
 私が書こうとしているのは短編。書きたいエネルギーも1MSG分しかない。さ
てどうするか。その結果は#146をお読み下さい。
 これをオフで無常さんに説明したところ、
「そんな設定わかるかい!」
 と笑われたものである。大体真魚と兄熊さえ、「まいお」と「えくま」と読めた
のはたった一人であった。
 描きたいシーンを優先して、設定をぶったぎり、読者の想像にゆだねるという乱
暴な技で。#454でも同じような形式を取り、久作さんにご指摘いただいてます
(3−1#7266)。
 いいか悪いかは別として、これくらいぶっちぎる奴もいるんだから、もっとざく
ざく切り取って大丈夫ですよ。なんか習作群は、全体的に説明的すぎる感がありま
す。
 大体、今まで羅列されているのは単なるアイディアであって、エピソードじゃな
いですよ。アイディアなんかばしばし切り捨てるべきです。10アイディアがあれ
ば、そのうち9は使いものになりません。ならなくてあたりまえ。


 両陣営五分五分はよっぽど上手く書かない限り、続き物とみなされるか、みごと
なあらすじ小説が仕上がるでしょう。
 100枚ってのは結構誰でも書ける量です。350枚とにかく書いてしまい、出
してしまった方がいい。
 那護野帝国はすごい楽しみにしてます。世界観がいい。個性がある。

 ところで、「スペースオペラの書き方」読みました?あれファンタジーでも有効
な良書ですよ。続編の「愛しのワンダーランド」はスペオペファンじゃないと泣け
ないので無理に買う必要ないですけど、前者は無理しても買う必要有りです。もち
ろん、推理小説書くにしても有効。全てのエンターティメント作品に有効です。



#4235/7701 連載
★タイトル (ARJ     )  95/ 5/29  19:44  ( 72)
雑談日記(5)  みのうら
★内容

 今回のテーマは「研究所を逃げ出そう」。

 研究所逃げだしものといえばまず仮面ライダー。子供の頃はおっかなくって見ら
れなかったが、高校生の時に仮面ライダーBLACKが放映された。その1、2話のか
っこよかったこと。バトルホッパーの再生シーンとか、ライダー誕生とかもうげろ
げろで、その1年前頃、東映の大泉撮影所に通い詰めていた私は、撮影見に行きた
い気持ちを抑えるのに苦労したものである。主役の倉田てつをがあんなに大根じゃ
なかったら、きっと見に行っただろう。仮面ライダーガムラムネは、子供から奪い
取って買い込んだ。でも出るのは芋虫怪人やノミ怪人様だった。南光太郎は出なか
ったな。
 同時期やっていたスケバン刑事路線の番組「少女コマンドーいずみ」も前半はか
っこよかった。後半は残念ながらつまらんかった。「マインドコントロール。戦う
意志が、お前を変える」という台詞が今ではちょっと危ない。無表情でバズーカぶ
っぱなす様は、おお、これぞ研究所脱出少女!って感じですばらしかった。
 少し戻って「ジャッカー電撃隊」。正義のヒーローに勧誘された男が改造手術を
断り、家に帰る途中に事故。結局改造されてしまう。これは研究所の陰謀以外の何
者でもあるまいが、残念ながらかれは研究所に取り込まれ、ジャッカーのリーダー
になってしまう。

 漫画ではまず「バオー来訪者」。最高に面白い研究所脱出ものである。この作品
に学ぶ所は非常に多い。スリルとサスペンスと悲哀。この絶妙なバランスよ。この
3つがなければ研究所脱出ものは成り立たない。
 現在連載中の「ジョジョの奇妙な冒険」を読むと、本当に2巻で終わってくれて
良かったと思う。頼むから再開しないでくれえ。
 未完の帝王神崎将臣「ヘルダイバー・ゼノン」。少年ビックコミック終了と同時
に終わらせられた漫画の一つ。エリア88もこの時終わった。東京探偵団はこの後。
まったく小学館って会社は……。ヒロインの園子がめちゃめちゃ嫌いだった。が、
敵を倒すごとに刻まれる終幕への予感。この描き方が絶妙であった。
 終わったのか?な「赤い牙−狼少女ラン」シリーズ。ヒロインを作り出した博士
が赤ん坊の彼女を抱いて逃亡。飛行機が落ちて赤ん坊は狼に育てられるという二段
構えな設定。「ブルーソネット」は途中で読むの止めたが、この手のものに珍しく
追いかける側の悲哀を上手く描いている。最高級サイボーグのソネットがテニスを
やっててぶっこわれるなど、リアルなエピソードが良かった。
 サイボーグったら「サイボーグ009」。やはり石森なのか?キカイダーもノリ
は一緒だし。カラーアニメの「戦士の休息編」は泣けた。やっぱ004がいいよな
ー。「宇宙樹編」は改めてみるといまいちである。
 研究所脱出テーマの基本である。悪の組織に改造されたヒーローは強い。

 研究所を逃げ出す。私にとって、物語を志したときからべたりとくっついて離れ
ないテーマだ。何度も書いては、没にしている。その中から生まれた心得である。

研究所脱出の心得>

・主人公は研究所を脱出する。
・主人公は改造されている。もしくは組織によって作り出された超人間だ。
・とりあえずコップを握りつぶして非人間の悲哀をアピールする。
・主人公の改造には一部欠陥がある。それは諸刃の剣だ。
・なのに追手の雑魚キャラより強い。
・主人公の全てを知り尽くしているはずの研究所が追手に雑魚を出す。
・たまに主人公と過去に確執のある奴も追ってくる。
・主人公に理解ある仲間が出来るが、死ぬ。
・研究所には、明確な個人の敵がいる。悪人だ。
・主人公の生命に限界がある場合がある。何故か元祖石森にはない。
 バオー、ゼノン、ランには何らかのタイムリミットがもうけられている。
・ラストで主人公の生死が不明だったりする。
・最後に悪の組織が壊滅するわけではない。

 最後のは、このテーマを扱う作品がなぜか、中途で打ち切られる、路線変更される、
ま
たは作者の都合で中途半端に終わる場合が多いためである。

 長編だと見てる側のカタルシスもあるし、最終回に向かって仲間は死ぬわ、自分
ちは爆破されるわと盛り上がったあげく敵の首領を倒しておしまいとなるわけだが
、打ち切りものには独特の悲哀がある。所詮無駄なあがき。一つ研究所を破壊した
だけで、組織の大勢に影響なし。一人の改造人間で、巨大な悪の組織が壊滅するわ
けがないのだ。
 このあたりのバランス関係で傑作にも駄作にもなる。
 幸い傑作が多いのと、描かれ得なかった最終回への憧憬で読者は気も狂わんばか
りになるのだが、再開は難しい。
 最近書かれてないし。あああ、研究所脱出ものが読みたいなあ。
 つうことで、今年の夏こそ研究所脱出ものを書くのだ。



#4236/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/30  20:11  ( 19)
そんなに生易しい問題では >スイスイさん   Mary
★内容

RE#8747
大量生産・大量消費・大量廃棄
これが地球環境問題の根本原因です
ここからゴミ処分の問題を始め
湖沼・河川・海洋汚染の問題
大気汚染・酸性雨による動植物への悪影響の問題
フロンガス等によるオゾン層破壊による紫外線増加の問題
炭酸ガス等温室効果ガスによる地球温暖化による
異常気象や生態系破壊の問題が起こりました
ですから、ゴミを分別収集すれば万事OKと言った
生易しい問題ではないのです
今すぐに人類が本気で取り組まない限り
地球の未来はありません


                       Mary(マリア)

P.S. 環境=エネルギー=ゴミ問題は一体です。



#4237/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/30  20:12  ( 65)
RE#8768 物を大切に >エイキさん      Mary
★内容

>しかし、物が燃える=CO2の発生は避けられない、いかにうまく燃やしても
>必ずCO2の発生があるということは酸素を消費するということになる

ですよね。だからゴミを減らさないと駄目だと言ったのです。
今の文明というのは贅沢・無駄が多すぎるのです。
もっと肝心なことに資源・エネルギーを注ぎ込み
どうでも良いこと、下らないことに使っている資源・エネルギーを
減らせば良いのです。
それから何でもかんでも
機械化・自動化という考え方も見直す必要があると思います。
人間は健康のためにはある程度手足を動かした方が良いのです。
今ちょっと思い出したんですけど
電動歯ブラシなんかはその典型ですね。
メーカーさんには悪いけど
手を動かし色々工夫して歯磨きした方が
健康とぼけ防止にも良いと思います。
あ、それから人間が不器用になって駄目です。
あれは電池で動くのでしょう。
ゴミが増えますよね。
電池を製造するための資源・エネルギーの無駄使いにもなりますよね。
欲を言えば歯ブラシは完全使い捨てになっているので
リサイクルを考えて欲しいと思います。

>森林伐採がどうとかいうけども、結局偽善者は自分のつかっているハシなどが
>そういうところから来ていることにきがつかないらしい

ですから、必要最低限に自然の恵みを利用すれば良いのです。飲食店等の割り箸
は止め、洗ってまた使える丸箸等に切り換えれば良いのです。ついでに缶飲料は
止め、再利用可能な瓶飲料に戻すべきです。

>管理さえしっかりとすれば原子力発電のほうがよほど環境に優しいといえる
>のではないかな?、

前に言いましたが、原子力は安全率は絶対に100%にはなりません。そして一
度事故が起こると、長年に渡り自然環境を初め沢山の人々の生命・健康に重大な
影響を及ぼすわけです。省エネを怠り原子力への依存度を高めることは危険率の
増大を招き本末転倒です。(国によっては管理が必ずしも万全とは行かず、事故
が避けられない事態にもなります。日本でも長年に渡って使えば事故は皆無とい
うわけには行きません。そして原子力発電所の事故の影響は一国に留まらず、数
十年に渡って地球全体を汚染し続け、放射能により生態系に重大な影響を及ぼし
続けるのです。)

>無意識にやる、それに意義があるのであって、環境を大切にするぞ!と
>いきまいて、アピールするのは、自分は環境を大切にしているんだぞ!と
>えばっているだけであるし、さらにそれを他人におしつけるなんざぁ、
>思い上がりもいいところだと思うな

これまでのような個人々々の好き勝手な欲望追求が続けば破局が来ます。
地球環境という大きな問題になってしまったのですから、
人類が人類として意識してこの問題に取り組まなければ回避できません。

>一つだけ言えるのは先進国が一番間接的には環境破壊をしているということ
>だろう、発展途上国から木材やら、を輸入しているのは日本なのだし
>
>アメリカ思想も排気量の大きい車でブッ飛ばして、なにが環境を大切にだ!
>と言いたいですね

ですから、使い捨て指向を改めて、
物を大切にすることを覚えましょうと言っているのです。

エイキさん、良いご意見有難う。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4238/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/30  20:12  ( 13)
RE#8772 分かってくれましたね>イチローさん  Mary
★内容

一人でも多くの人が

この問題に気づき理解することが

問題解決に繋がります。

分かってくれましたね

イチローさん。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4240/7701 連載
★タイトル (SUG     )  95/ 5/31   1:17  ( 37)
環境問題とMaryさん              ネダ
★内容

私はAWCの連載つうところでこのMaryさんのMSGを
具体的に批判しておりますが、それに対するマリーさんからの
批判は全くありません。つまり私の意見に反論することができない
のですね。
しかしFREEでは、さも環境問題のエキスパートのような態度で
分かったの、わかんないだの、大事なことなのこれは、といって
自分の考えを検証することすらしません。
批判にはまったく耳を貸さないで、自分と意見の合う人がいると
なんだか高飛車に喜んでいます。

こういう思い込みの激しい人って、具体的に自分の意見を論破されても
「それでも正しいのよ」と我をはってゆずらない人の典型ですね。

そーゆーおばさんは よくみかけるものです。
人生も晩年になって他にやることもなくなって、自分のアイデンティティー
をこういう社会問題に投影することで、絶対的に正しい自分を構築している
だけで、客観的な論議なんかは二の次なんですね。
つまり受け売りと口先の妄想で環境問題を語っているんですよ。
だからあちこちで矛盾が露呈します。

もともと論争する気も何もなく、ただ自分の主張を叫んでいたい。内容は
環境保護だから誰からも文句いわれる筋合いはない、だからどんなに自己顕示
をしても論破されることもないだろう、という予測の上で主張を行っている
のです。
ところが私が率直にいろいろ反論を行っても、批判そのものがマリーさんの
アイデンティティーを陥れるものであるので、そうなっては問題の議論を深める
ことも、思考もできず、感情的に私をおちょくるか、無視するという態度に出
ざる得ないのです。マリーさんに判断力がいかに欠乏しているかは、イチロー
さんのMSGを誤読していることを見ればよく分かります。

マリーさんは以上のような理由で、堂々と反論もできず、論議を深めること
もできないのです。

JFREE,JAWC同時掲載

                                  ネダ



#4241/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 5/31  10:31  (  9)
都市博開催中止決定      ヨウジ
★内容

青島都知事は公約通り

都市博開催中止の決定をしました

さすが青島さんですね (^_^;)


               ヨウジ



#4242/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 5/31  12:38  ( 12)
これは1995年現在の都民の意志です    ヨウジ
★内容

都民が知らない間に
都民が望まない都市博を
都民の税金を使ってやろうとしていたのだから
中止は当たり前
損害賠償は都民が負うのですから
今後、政・官・業(財)の癒着をなくし
二度と都民無視の政治が行われないようにしてください
これは1995年現在の都民の意志です


                   ヨウジ



#4243/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 5/31  14:50  ( 11)
二信組問題は        ヨウジ
★内容

鈴木前都知事が責任を負うべきでしょう。

馴れ合い政治の結果ですから。

関係者は皆から恨まれれば良いのです。

それでこそ不正がなくなるというものです。


              ヨウジ



#4244/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 5/31  16:15  (  5)
爆弾でやられるのは     ヨウジ
★内容

むしろ悪いことをした人だと思う。


            ヨウジ



#4245/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 5/31  17:37  ( 17)
●『続・権力の陰謀』 そうなるとお前が危なくなるぞ ヨウジ
★内容

と脅しております。最近の見張り番の言葉です。

意味不明ですが、

1.私が社会復帰して普通の社会人に戻ること
2.私の訴えが皆に認められ権力の不正が正されること

このどちらかかも知れません。
この工作者が帝都警察なのか右翼なのかは不明です。
結果からして合同でしょう。
でも、嫌がらせ示威行動をやっているのは帝都警察です。


                    ヨウジ

P.S.これは残念ながら本当です。



#4246/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/31  20:28  ( 47)
RE#8649 緑地帯でつなぐ >かんかんさん    Mary
★内容

お返事遅れて済みません。
見落としていました。

>MARYさんの緑に着いてのご意見に同感です。
>今、都市に住む一人一人がよ−く自覚しないと大変なことになると思います。
>官僚は優秀だとか言いますが、国や東京との職員は本当に優秀でしょうか。
>このままだとどういうふうになるか素人でも想像が付きますよ。

優秀かどうかの前に何のために働いているのかということが問題ではな
いでしょうか。

> さて、突飛かもしれませんけれども、皇居から富士山まで緑地帯をつなげ
>るプロジェクトはどうでしょうか。

これ良いですね。こういう夢のある事業がなかったですよね。自然を壊
すプロジェクトばかりで、生活環境は悪くなるばかりでした。

 良く人工衛星からの日本列島の写真に、都市化が進み赤茶けた部分の
面積が凄い勢いで増える様子が映し出されたりしますが、これは要する
に公害の発生源がどんどん増えて、それとは反対に緑が激減しているわ
けです。ご存じのように、緑(植物)というのは空気中の炭酸ガスと地
中から吸った水とを光エネルギーにより合成して、無機物から有機物を
作り出し成長しています。これが光合成です。その副産物(これだ大事
)として酸素を空気中に放出しているわけです。地球上には他に酸素を
作ってくれるものはありません。動物と人間はそれとは逆に、酸素を吸
って炭酸ガスを出すわけです。中でも人間は呼吸以外に膨大な量の炭酸
ガスを排出しています。これでは炭酸ガス濃度が急上昇するなるわけで
す。
 そこで私はこれを食い止めるには、炭酸ガスの排出量を減らすことは
勿論のこと、同時に緑を増やして酸素の供給量を増やす必要があると考
えたのです。植物は炭酸ガスを減らし酸素を増やしてくれるのですから
、こんなに有り難いものはありません。それで私は、臨海地域には木を
沢山植えて酸素の供給基地にしましょうと言ったのです。地球環境にと
って、臨海地域に高層ビル群を作るのと、沢山の木を植えて森を作るの
とでは雲泥の差になります。冗談でも夢でもない真面目な提案です。
                                                          (^。-)


                       Mary(マリア)

P.S. このまま炭酸ガスが増え続けて温暖化がある限度を越えると植物
     の生態系が壊滅的な打撃を受け、取り返しか付かなくなるのでは
     ないかという危惧を持っています。

     気温の上昇テンポが10年間に0.1度を超えると生態系は変化
     に対応できなくなるという米国の研究所の指摘があります。



#4247/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/31  20:28  ( 11)
RE#8795 信じてください >イチローさん    Mary
★内容

一人一人が無力感に侵されていては

何も変えられません

きっとできると信じていれば

変えられるのです


                       Mary(マリア)



#4248/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 5/31  20:28  ( 15)
今後とも真面目なご意見には          Mary
★内容

RESしますので宜しく

地球環境について疑問をお持ちの方

地球環境についてご意見のある方

私はこういうことを実践しています等

何でも結構です

お待ちしています (^。-)


                       Mary(マリア)



#4249/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 5/31  20:50  ( 10)
●『続・権力の陰謀』 その意味不明は       ヨウジ
★内容

 人を助けるのなら、何も陰で訳の分からないことを言う必要はありません。悩
みの種を植え付けるだけです。だから、そうではないのです。むしろ攪乱が目的
と考えた方が良いでしょう。嘘を付く者には悪意があります。人を騙し自分の都
合の良いようにしようと言う企みがあると考えた方が良いでしょう。それにどう
してこんなに酷い目にあった22年間が人助けと言えるのでしょう。私は人権侵
害され続けていると言った方が妥当です。


                                ヨウジ



#4250/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 5/31  21:58  ( 39)
都民の生活に役立つことを     ヨウジ
★内容

日本は中でも東京は

諸外国に比べ物価が飛び抜けて高い

生活者に重くのしかかっています

94年11月時点で東京と

ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリンと比べて

食料品が1.75〜2.04倍

衣類・履き物が1.30〜1.76倍

エネルギー水道が1.04〜2.03倍

家賃1.37〜1.97倍

等の格差があるようです

現在日本の失業者数は200万人近くにも達しています

働くには時給しかないというのが現状です

貧富の差が今程開いている時期はなかったのではないでしょうか

東京都にもその日の生活に困っている人たちが沢山います

少しでも沢山の人が都営住宅に入居できるように

都市博をやらない分

この方面に予算を振り向けてください

景気刺激と庶民の生活のために


                       ヨウジ



#4251/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 6/ 1  11:19  ( 47)
無党派層の受け皿が作れるか    ヨウジ
★内容

これが問題ですね

過半数の無党派層というのは自民でも新進でもない

癒着・馴れ合いの政治に飽き々々した人たちでしょうから

自分の保身ばかりに奔走する政治家の集合では

内外に山積する諸問題に対処できないし

何も改革できないでしょう

後手々々に回り

どうしようもなくなったときに動き出す

高級官僚も結局

自分の出世が第一優先になり

世の中のことは二の次になる

政や業や財と癒着し

自分の将来の布石とする

このまま受け皿ができないと

投票率は益々低下し

政治不信がより一層進むことになるでしょうね

小選挙区制のもと

民意とは掛け離れた政治が行われることになります


                   ヨウジ

P.S.内紛に明け暮れしっかりしない政党があるからです。
    自民と新進は合同すべきでしょう。
    同じものは2つ必要ない。有権者が迷うだけですから。
    そしてそこから飛び出す人は飛び出して新党を作れば良いのです。
    無理矢理小選挙区制にしたから政党の枠組みが混乱して
    大量の無党派層が出来てしまったのです。
    だから小選挙区制には反対したのです



#4252/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 6/ 1  11:19  ( 15)
青島知事は熟慮して良かった      ヨウジ
★内容

この間に様々な議論が巻き起こり

都市博や政治のあり方についての関心が高まった

各方面の人々が意見を述べた

本当はこういうことは

都市博開催前に行われなければならなかったこと

今後、市民参加の開かれた都政になることを期待したい


                     ヨウジ



#4253/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 6/ 1  11:19  ( 17)
都議会は都民のために働け   ヨウジ
★内容

中央政界の枠組みに囚われることなく

都民のための議会なのだから

都民のために働くべきだ

今、都民が何を願っているのか耳を傾け

前向きに努力すべきだ

都市博は中止と決定

これからに目を転ずるべきだ


              ヨウジ



#4254/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 6/ 1  11:20  ( 13)
山口敏夫氏は政界引退を    ヨウジ
★内容

政治改革をすると言って新進党に参加したのに

旧態依然の汚職事件を起こしてしまったのですから

新進党を辞めるだけでなく

政界を引退すべきでしょう

そうしなければ政治改革はできませんよ


                  ヨウジ



#4255/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 6/ 1  16: 8  ( 14)
●『続・権力の陰謀』 警察が先頭切って虐めを   ヨウジ
★内容

 帝都警察は13年間に渡って私に対して虐めを行なっています。その手口につ
いてはこのシリーズで何度も書いてきました。警視総監に向かっても訴えました
が無視され続けました。結果からして、帝都警察は帝都から虐めを受け継いで、
じわじわ22年間掛けて、約4年前より私を社会的に完全に抹殺しました。そし
て尚も監視・工作を行ない、今後も社会復帰できないようにしようという企みで
す。その一方でオウム真理教のような悪徳宗教は野放しになってきて、坂本弁護
士事件を初め幾つもの拉致・監禁・殺人事件、それから有毒ガスサリンによる多
数の犠牲者を出すような事件をも許してしまったのです。何も悪いことをしてい
ない私を、あれ程までに結託して虐める暇があったら、何故もっと重要事件の捜
査をしなかったのでしょう。警察は襟を正せ。


                                ヨウジ



#4256/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 6/ 1  16:49  ( 11)
●『続・権力の陰謀』 正常な人間を22年間も   ヨウジ
★内容

 帝都と帝都警察がぐるになって、知らない間に裏で気違い扱いし追い掛け回し
、24才から46才までの私の人生を奪った。一番重要な時期なので、これは一
生奪われたも同然。「公表しろよ」と言っても不正がばれるから言えないのだ。
何が「良識の府に盾突いて」だ。良識に反することをすれば悪徳権力と言うこと
になるだろう。


                                ヨウジ

P.S.帝都消防も加担したが、ここには入れる必要ないだろう。



#4257/7701 連載
★タイトル (CKG     )  95/ 6/ 1  17:30  ( 18)
●『続・権力の陰謀』 官僚−警察−右翼      ヨウジ
★内容

 この結び付きで権力の独占を行なっている。勿論、これに政治家や企業も係わ
るけれど、裏工作で反対勢力を叩き潰している。だからあの時突如として右翼の
宣伝カーが現れたのだ。近頃マスコミも組み込まれたようだ。保守の宣伝機関と
化している。表向き民主主義らしくしているだけで、裏では何が行われているか
分からない。立派な機関もトップを抑えれば骨抜きにできるのだ。だからこの差
別(人権侵害)も見て見ぬ振りをするのだ。総癒着・馴れ合い国家の出来上がり
だ。

          官僚
         /  \
        右翼−−警察


                                ヨウジ

P.S.誰でも自分の立場は失いたくはないだろう。だから差別に加担する。
    これを以て権力が独占できるのだ。



#4260/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 1  20:17  ( 14)
気持の問題です >イチローさん        Mary
★内容

>ですから、なにをどう工夫すれば、、、、。
>信じるだけで環境保護ができるのでしょうか?
>もちろん、「良かれ」と思った保護は実践しているつもりですが、、、、。

イチローさんが無力感に侵され、地球の未来を諦めているようなので、
きっとできると信じることが大事ですと言ったのです。ですから、これ
は技術的な問題ではありません。あなたの気持の問題です。地球環境の
問題もまずここから出発しましょう。(^。-)

そのあなたがなさっている「実践」についてお聞かせください。


                       Mary(マリア)



#4261/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 1  20:17  ( 13)
ドイツがオゾン発生防止に自動車広域規制    Mary
★内容

 ドイツ政府は、大気中のオゾンが人の健康に影響がでる程に高まった
場合に、自動車の交通を規制できる法律を作るようですね。

 日本では大気汚染防止法で亜硫酸ガスや無水硫酸の濃度が高くなった
場合に警報を出したり、光化学スモッグ(オキシダントや硫酸ミスト)
が発生しそうな場合に光化学スモッグ注意報を出したりしていますね。
ドイツでは更にオゾンの濃度により交通規制もできるようにするわけで
す。日本の環境行政はどうなっているのでしょう。さっぱり声が聞こえ
てきませんね。


                       Mary(マリア)



#4262/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 1  20:18  ( 26)
三菱が低燃費エンジン開発           Mary
★内容

 三菱自動車工業は燃費を従来より25〜40%も改善する低燃費エン
ジンを開発したようです。エンジンのシリンダー内での燃料と空気の混
合比を普通14.7:1のところを40:1にまで希薄化することがで
きたので、これ程大きな燃比の改善ができたということです。これは省
エネと環境問題にとって大きな前進になりますね。技術的な裏付けがあ
るなら、燃比を法律で義務付けることも可能になりますし。
 炭酸ガスの排出量を削減するには次の3つの方法があります。

 1.機械の台数を減らす
 2.機械の規模を小さくする
 3.機械の効率を高める

これを車に当てはめれば、1は無用な車をなくして他の交通機関を利用
しましょうというものです。2は過剰な性能を追求せずに小さな車体小
さなエンジンで安全運転しましょうというものです。3はエンジンの効
率を高めたり車体を軽量化して省エネしましょうというものです。今回
は3の方法による省エネと環境問題への貢献になりますね。三菱自動車
工業の開発技術者の方々に賞賛の意を表します。
 車愛用者の方々は、これからは燃費を第一に車を選びましょう。省エ
ネと環境と経済性が一度に達成されますね。拍手。(^。-)(-。^)(^。-)


                       Mary(マリア)

P.S. Maryは自転車が好きです。スポーツが好きです。(^。-)



#4263/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 1  21:45  ( 28)
地球が温暖化すると              Mary
★内容

結局、気候区分がシフトすることになります。
大きくわけて熱帯・乾燥・温帯・冷帯になりますが、
これが上へ上へシフトすることになります。

でも、実際はもっと複雑な変化が起こるのではないかと思います。
静的な変化だけでなく、気候が動的に激しく変化するのです。
あるところでは大洪水になり、
別のところでは日照りが続き大渇水になるのです。
これが目まぐるしく変わるのです。
温暖化すると気象は荒々しく牙を剥きだしにするのです。

温暖化対策を怠れば二酸化炭素の排出量はさらに増加して、地球全体の
気温が10年間に0.3度ずつ上がり続けるということがIPCCによ
り指摘されています。つまり生態系が許容できる0.1度を遥かに超え
てしまい、これは生態系に壊滅的な影響がでることを意味しています。

今、日本でも森林の立ち枯れが起こり始めています。これは酸性雨が原
因でしょうか、自動車の排ガスの影響でしょうか、それとも何か他の病
気でしょうか、温暖化の影響もあるのでしょうか。いずれにしろこのま
まではある気候区の森林がごっそり壊滅するという事態がさけられませ
ん。森林が育つには長い長い年月が必要です。これ程急激な環境の変化
が起こったなら、もう再生不可能な事態も予想されます。そして、森林
の壊滅はより一層の温暖化を引き起こすことになります。何故なら、炭
酸ガスを減らし酸素を作り出しているのは植物だけだからです。


                       Mary(マリア)



#4264/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 1  22:35  ( 19)
RE#8872 分かりました >イチローさん     Mary
★内容

イチローさんがそういうお考えならそれでも良いです。
大いに人生を楽しんでください。

実践されていることは、
ゴミをちゃんと棄てるべきところに
決められた方法で
棄てていらっしゃるということですね。
それだけでも立派です。
今後ともお続けください。

私はこれからも
地球環境の問題について
世界に向かって発信し続けます。
世界の人々が皆平和に暮らせますように
メッセージを送り続けます。


                       Mary(マリア)



#4266/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 2  23:21  ( 30)
RE#4265 参考になるご意見どうも>りくのんさん Mary
★内容

 鋭い観察眼で世の中を良く観ていらっしゃいますね。私とほぼ同じ位
の深刻な認識をお持ちですね。問題は温暖化やオゾン層破壊だけでなく
、その他の汚染物質全てなのですね。人間は他の生態系に依存していま
すから、環境破壊はいずれ人間にも跳ね返ってきます。酸性雨等で森林
がやられると炭酸ガス濃度を高める要素にもなります。そうすると更に
温暖化が進行して新たな生態系の破壊に繋がります。それから異常気象
は人間生活に直接的な災害をももたらします。また、温暖化すれば夏は
より暑くなり、冷房のためにより多くのエネルギー消費を強いられます
。そうすると更に温暖化が進行します。これらは環境破壊のメカニズム
のほんの一部を述べただけなのですが、実際はもっと複雑にありとあら
ゆる面でこのような連鎖反応的悪循環が起こるのではないでしょうか。
 悲観的な見通しをお持ちなのは理解できますが、これは諦めるかどう
かと言った問題ではありません。やらなければならない問題です。私は
この問題は解決可能だと思っています。それも現在の技術水準で充分解
決可能な問題と思っています。現代の生活は余りに無駄が多く贅沢です
から、資源・エネルギーを大幅に節約できる充分な余裕があることが分
かっているからです。年々世界は経済成長していますが、経済成長はつ
まり、より多く資源・エネルギーを消費する社会に変わることを意味し
ます。その繰り返しで現在の世界が出来上がりました。でも、10年、
20年前の生活も決して不便ではありませんでした。充分に文化的でし
た。
 このようなことから私は、地球環境の問題は人類が本気で取り組めば
充分解決可能という見通しを持っております。資本主義の枠組みででも
解決可能と思っています。何故なら、今現在人類はまだ何も対策をして
いないに等しいからです。つまり人類はまだことの深刻さが本当には分
かっていないからです。


                       Mary(マリア)



#4267/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 2  23:22  ( 27)
RE#8881 確実に効果が >スイスイさん     Mary
★内容

> 「皇居から富士山までの緑地帯」などとばかばかしい発想で底は知れて
>いるわけですが、低燃費、低公害車を単に讃えてしまうのも底が浅い。安
>くて低燃費であれば、その車は大量に売れるということを忘れているんじ
>ゃないだろうか。

まず、この提案は私が出したものではありませんが、緑を増やすことが環
境問題にとって非常に意義あることと分かっていたから私は賛成したので
す。つまり、細かい技術的な問題は別にして、緑を増やすことに賛成した
のです。スイスイさんは分かっていますか。緑の大切さ。

低燃費車は売れて良いのです。車が好きな人は幾ら環境・環境と叫んでも
車を止めないでしょう。世の中が低燃費車主流になれば嫌でもそれを買う
でしょう。この方法の良いところは環境問題には無頓着な人にも効果が上
がることです。「車はやめて」では言うことをきかない人も、制度を変え
ることなく確実に環境対策に組み入れられることです。

> 消費電力の少ない家電品が溢れ、一家に2台のTV、エアコン、車など
>「低燃費車を買いましょう」というスローガンが、そのまま大量消費をす
>すめる結果になるんだけど。消費の効率化といいますか。

これは環境問題全体を解決する発明と言っているわけではありません。でも
、この技術は画期的であり、環境問題・エネルギー問題にはプラスにのみ働
く要素です。こういう技術の集積が大切なのです。


                       Mary(マリア)



#4268/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 2  23:22  (  7)
RE#8908 リーンバーンエンジン>ねるめろさん  Mary
★内容

私が紹介したエンジンのことですか。

もう少し詳しく教えてください。


                       Mary(マリア)



#4269/7701 連載
★タイトル (SUG     )  95/ 6/ 3  10:19  ( 37)
Maryさんの行状                ネダ
★内容

FREE$8918の$4265ってJAWCの「連載」のことなんですねー(笑)。
りくのんさんという同調者が現れてずいぶんと喜んでいるようです。

あのね、AWCの連載は、まさしく連載するところであって
FREEボードみたいにRESをするところじゃないんですよ、たぶん(笑)。
でも、このりくのんという人はSIGのルールを無視して何故かそれを
やっている(笑)。

JAWCに書けばいいものを、マリアさんはわざわざFREEにも同文を
書いている(笑)。

こいつらグルか(爆笑)?同一人物の2重IDかもしれん(笑)。

なんつうか、同調者が現れただけでこのはしゃぎようは自己顕示欲丸だし
ですねー(笑)。
よほど、日常が世間で認められていないんだな。この点、完全変態くんと似ているよ。

しかも、マスコミ報道をそのままFREEにUPして、あたしは環境問題を世界に
発信するんです、などとかっこいい事をいってもいる(笑)。
めずらしい考え方だな。普通は報道を元に自分でいろいろ考えはするが、それを
横流しして、さも自分の主張のようにふるまうなんて、恥ずかしくてやれないものだ
が(笑)。しかも公のBDで。

別にマリアさんがわざわざ発信しなくても、みんな新聞は読んでいるんだよ(笑)。
二度手間ですよ(笑)。みっともない。
ご自分で直接取材して、それをFREEにUPしたら、それはマリアさんが自分で
発信したことになるんですよ。
他人の情報を利用して、それの裏も取らず、自宅でのんびり新聞読んで、環境問題
の記事をFREEにUPして、さぁ皆さん意識を変えましょう!ですかぁ?

はぁ(笑)。ごりっぱな活動でいらっしゃいますね。


                                   ネダ

PS:JFREE,JAWC3-2同時UPだぁ(笑)..



#4270/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 3  21: 4  ( 20)
RE#8937 リーンバーンエンジン>ねるめろさん  Mary
★内容

ねるめろさん、お返事どうも有難う。
私が知っていたのはガソリンにアルコールを混ぜると
燃料が節約できるとかいう話でした。
多分これも燃料と空気の混合比を大きくすることで
燃料を節約するというものだったと思います。
今回の三菱のはコンピュータ制御で
シリンダの中の点火プラグの近くだけは
燃料を濃くして点火し易くして
他の部分は薄くしてその勢いで燃焼させる
という方法で燃料を節約させるそうです
随分難しいことをやっていますね
とにかく燃費を従来より25〜40%も改善するのですから
炭酸ガスも汚染物質も少なくできるものだと思います
排ガス対策は義務付けられているのですから
その面でもクリアーできるものだと思います
ところでねるめろさんも車党ですか。


                       Mary(マリア)



#4271/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 3  21: 5  ( 29)
地球が微笑んでいます             Mary
★内容

大規模開発が中止になったので

大量の資源・エネルギーが節約でき

環境の悪化が防げました

これで臨海地域が緑地になれば

東京の環境にはプラスになりますね

超高層ビル群ができていれば

更にエネルギー消費量が増え

東京の環境はより一層悪化していたことでしょう

ここに緑を植えれば

炭酸ガスは減り新鮮な酸素が沢山放出されます

都民の憩いの場としても役立てば良いですね

地球が微笑んでいます

良かったですね (^。-)


                       Mary(マリア)



#4272/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 5  20:19  ( 22)
RE#9029 エンジン >ねるめろさん       Mary
★内容

>ええんですが、おいらが気にした「前の」希薄燃料燃焼タイプのエンジンは、
>数年前に発売されたに関わらず今だに主流んなってない所を見ると、何かしら
>表に出ない欠点があったんやないかな・・とか勘ぐってまいます。

環境・省エネに対する利用者の関心が薄いからこれまでは売れなかった
のだと思います。そのエンジンは何か3万円位販売価格が高くなるとい
うことですから、売れなければメーカーにとっては何も利益にもなりま
せん。競争に負けるだけですから。政府や業界やマスコミが動かなけれ
ば環境問題は解決しません。消費者に選ばせるとか個人の努力でとかい
うのでは駄目ですね。

>車党・・うーむ、Maryはんの言わはる「車党」がどんな人を何を指してる
>んかワカランので、ちとお答えしかねます(笑)

車を持っている方は皆車党でしょうね。市内の買い物でも車で行く。
旅行も車で行く。何も用がないときブラリとドライブして気晴らし。
少しの距離でも何か歩くのが面倒。雨の日は「車はいいな」とつくづく
思う。こんなところでしょうか。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4273/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 5  20:19  ( 37)
緑を増やそう                 Mary
★内容

緑を増やそう

私たちの空気を作ってくれる

緑を増やそう

私たちの空気を護ってくれる

緑を増やそう

私たちを涼しくしてくれる

緑を増やそう

私たちの心を和ませる

緑を増やそう

汚れたものを生命の養いに変える

緑を増やそう

光と水のマジックを行う

緑を増やそう

私たちの地球を護ってくれる

緑を増やそう

私たちを幸せにしてくれる

緑を増やそう


                       Mary(マリア)



#4274/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 5  20:20  ( 48)
リターナブルボトル              Mary
★内容

 宝酒造が今度、リターナブルボトル(回収して再利用可能なボトル)
に詰めた焼酎の新製品を発売しましたね。(今日の朝刊)これもまた良
いニュースです。この方面の環境対策第1号ではないでしょうか。
 最近の飲み物やその他の液体状の商品のほとんどは使い捨ての缶やガ
ラス瓶やプラスチックボトルに詰められ売られています。例えばシャン
プー、リンス、台所用洗剤、浴室用洗剤、その他の住居・家具用洗剤は
ほとんどプラスチック容器に入っていますが使い捨てです。化粧品はガ
ラスやプラスチックの瓶がほとんどです。中には缶のものもありますね
。薬も瓶のものが大分ありますが全て使い捨てです。飲料はアルミ缶か
ペットボトルです。アルミ缶は原料としてある程度リサイクルしていま
すが、これは完全なリサイクルとは言えません。再利用可能な瓶にしな
ければなりません。ペットボトルは最近一部別の製品の原料として再利
用され始めましたが、これも完全なリサイクルとは言えません。牛乳は
紙パックですが、これは上質のパルプを原料にしているようです。市民
サイドの努力で葉書等の原料に再利用しているようですが、一体どれだ
けの人が手間暇掛けてそれに協力しているでしょうか。これも容器とし
て環境問題のためには不適当です。醤油、ソース、味醂、サラダ油、ト
マトケチャップ、マヨネーズ等の容器も使い捨てです。酒類はほとんど
ガラス瓶です。日本酒や焼酎の一升瓶も最近はほとんど回収していない
ようです。唯一瓶ビールだけは伝統のリターナブルボトルで売られてい
ます。瓶が有料(ここが大事)ということで回収率が非常に良くなって
います。瓶ビールはリサイクルの優等生ですね。でも、最近瓶の処分が
面倒ということで缶ビールの人が多くなったことは困ったものです。
 これらは全て不燃ゴミとしてそのままゴミの埋立地に持って行かれま
す。買う物使う物全てにゴミが付いてきます。これは大変な量のゴミで
す。自治体は莫大な予算を使い処分しています。その上処分には環境破
壊が伴います。資源・エネルギーも使います。自然環境の一つである海
岸の自然が壊されて行きます。海辺の生物の生活圏が失われます。
 商品を流通販売するための容器は環境・ゴミ処分にとっては大きな問
題です。容器は全てリターナブルにすべきです。これが最も良い方法で
す。ある程度規格化することも必要でしょう。容器を再利用しゴミを少
なくすることは自治体のゴミ処分の負担を軽減するだけでなく、省資源
・省エネルギーにもなります。これは目先の利益にはなりませんが、地
球環境のためには大きなプラスです。
 まず、行政は業界を指導すべきです。できれば法制化すべきです。こ
のままでは環境対策をするメーカーが損をします。業界が一斉に行う以
外にありません。その働き掛けができるのは行政しかありません。次に
業界が自主的に行うべきです。業界内では多くの共通点があるはずです
。容器の標準化や空き容器の回収等の面で協力できる面があるからです
。更にメーカーも自主的に行うべきです。負の価値を生産しているのは
メーカーなのですから。そして最後に我々消費者もより環境に配慮され
た商品を買いましょう。ゴミを減らして地球を救いましょう。(^。-)


                       Mary(マリア)

P.S. 最近、詰替用の台所用洗剤を買いました。



#4275/7701 連載
★タイトル (RTG     )  95/ 6/ 6   2:20  (126)
終宴のとき(1)            珈琲
★内容

   一章、凶 兆

 勢いよく扉が開いた。古くなったそれが悲鳴を上げる。
 フェミリアは机の上から視線を上げると、入って来た若者をいちべつして、
「扉が壊れてしまうわ」
 とたしなめた。
 若者、ウィクスは丁寧に閉めながら、それでも、
「壊れるのは、この扉が古いからだよ」
 と反論する。
 しかし、フェミリアはどうでもいいことのように聞き流し、手に持っていたカード
を机の上に並べ始める。それは占いに用いるものらしく奇妙な絵が描かれていた。
 ウィクスは軽くため息をつくと扉にもたれ、それを黙って見つめることにした。
 カードは真実を映す鏡である。彼女の師である、先見師の言葉である。鏡は、ただ
置いたのではどこか見当違いの方向を映し出す。ものを映すためには角度を調整し、
必要なら明りで照らし出さなければならない。その角度がカードの配置であり、明り
が先見師の才能である。
「なにを占っているんだ?」
 しばしの沈黙の後、ウィクスが口を開いた。
「……恋よ。私の」
 カードを並び終えたフェミリアが呟く。
「え?」
 ウィクスは驚いて、フェミリアを凝視した。
「どうかした? そんなにおかしい?」
 自嘲気味の声色。そして、
「……魔物は恋をしては駄目?」
 フェミリアは顔を上げ、今度は真っ直ぐにウィクスを見つめる。その赤い瞳がなに
かを訴えていた。
 この世に瞳の赤い人間はいない。瞳が赤いのは畜生か化け物だ。そんな人間がフェ
ミリアを魔物にした。事実、最初にフェミリアを魔物といったのは彼女の母親だった。
 ウィクスは返答に困り、目を逸らした。


 ウィクスが初めてフェミリアに逢ったのは七年ほど前になる。彼は学士院に入った
ばかりで、剣技の師、デラルド・サクェスのもとで修行の日々を送っていた。
 その頃、一つの噂が流れた。
 サクェスの娘は血のように赤い瞳をしている。目があっただけで気が狂うそうだ。
 ウィクスは噂にすぎないと思った。師に問う必要もないと。しかし、噂には必ず根
拠がある。ウィクスは好奇心に動かされ、そして、事実を見つけた。
 師の不在を確かめ、鎧を着込み兜で顔を隠す。急使を装い飛び込んだ家には少女が
いた。いや、ウィクスの目には赤い瞳の魔物が見えた。噂で濁った青い瞳には……。
 気が付くと、ウィクスは走っていた。すべてを消し去るかのように。しかし、血の
ように赤い瞳が焼き付いて離れなかった。
 真っ直ぐに見つめるフェミリアの瞳は、あの時のそれに似ている。ウィクスはそう
思った。
「……やめた」
 フェミリアは、黙ったままのウィクスから目を逸らすと、カードを寄せ集め、机の
上に広げてある布の上にそっと置いた。
 ウィクスは何か言おうとするが、言葉が出てこない、しかたなく窓の外を眺める。
白い石壁の向こうには北の沼地が横たわっていた。


 二人がいるのは王立学士院の北棟の一室。学士院はメリトルン王国の王都エドリア
クにあり、歴史は古く、創始者は独立、建国を達成させたエドリアーク一世。各専門
分野を研究し、なおかつ優秀な人材を育成するのが目的である。
 現在、最も重要な目的は戦士の育成。もっとも、戦争の為ではない。百年も昔に、
モルタティーク二世の政略結婚により、唯一の隣国であり、元は一つであったデイク
ストル王国との戦争は終結している。
 問題は北に広がる湿地帯にある。化け物と呼ばれる異形の生物が十数年前から頻繁
に出現するようになり、その被害には数多くの人命が含まれている。要は化け物退治
なのである。
 しかし、危険に自ら飛び込もうとする馬鹿はあまりいない。徴兵制度が戦争の終わ
りと共に廃止され、人材不足が悩みの種となっている。が、例外は必ずある。ここに
いるウィクスのように。


 ウィクスは殺伐とした風景を眺めながら、ふと疑問に思う。あの瞳の意味にいつ気
付いたのだろう。
 五年前のあの日、北の沼地で戦った化け物は、想像以上に手強かった。師と二人で
相手をしていたが、足場が悪く思うように動けない、ほとんど師一人で戦っていた。
 それでも、ウィクスは攻撃の機会を捜していた。そして、機会は来た。少なくとも
彼にはそう思えた。
 剣を真っ直ぐに構え、一気に跳躍する。ついで、弱点である目に剣をふり下ろす。
刹那。師の叫ぶ声が聞こえた。次の瞬間、腹部に激痛が走る。ウィクスは意識を失い、
地に墜ちた。


 深い闇の底でウィクスは意識を取り戻していた。全身に痛みが走り回っている、そ
んな感じだった。痛みに意識が集中できない。しばし後、やっと情報が集束し始める。
 師の叫ぶ声……。化け物の触手が下から突き上げてくる。避ける暇は無かった……。
「師匠!」
 ウィクスは叫び、起き上がろうとした。しかし、声は音にならず、激痛が走る。
「動いては駄目。大丈夫、戦いは終わったのよ」
 闇の中から少女の声が聞こえた。鈴の音色に似た、静かな、それでいて稟と響く声。
「……ここは?」
 微かに唇が動く。声にはならなかったが、少女には分かったらしい。
「貴方の師、サクェスの家よ。もう三日もたっているわ」
 三日も……。ウィクスは苦笑するしかなかった。
「運ばれてきたときは出血がひどくて、もう駄目かと思ったけど……。本当に良かっ
た」
 泣いているのか、声は微かに震えている。
「さあ、何か食べないと。少し待ってて」
 立ち上がり、遠ざかる足音。扉が閉まる。ウィクスは不思議に思った。
 この暗闇の中を?
 そして、あの赤い瞳の少女を思い出す。
 まさか!
 扉が開いた。頭から血の引いていくのが分かる。逃げ出したいが、体が動かない。
 確かめなければ……。
 ウィクスは混乱していた。
「あ……明りを」
 どうにか声になる。しかし、少女はすぐには答えなかった。
「……目が、見えないの?」
 どうにか聞き取れるほど小さな声で、まったく予期せぬ答が帰ってくる。ウィクス
は言葉を失った。


 数時間後、ウィクスは王立学士院医術部の一室で意識を取り戻した。
 あの後のことは覚えていない。多分、無理に動こうとして、気絶したのだろう。
 少女はここにはいない。そのことがウィクスをほっとさせていた。
 それからの医術部のでの毎日は単調なものだった。
 朝は薬師の持ってくる薬を飲む。それが、何故か毎日違う。丁度良い実験体にされ
ているらしい。
 午後は、なにもすることはない。会いに来れ人もいない。両親、兄弟はすでに亡く
なっている。十年前に化け物に襲われ、生き残ったのは彼だけであった。剣を選んだ
のはそのせいかもしれない。そして、師もまた例外ではなかった。
 師はもはや私を見捨てたのだろうか?
 目の見えないウィクスにとっては永遠とも思える一日である。自然とウィクスは考
えこむ時間が多くなった。
 赤い瞳の少女のことは出来るだけ避けるようにしていた。が、考えずにはいられな
い。
 あの少女は本当に赤い瞳の魔物なのか?
 この頃、そんなことを考えるようになった。少なくとも、あの闇の中から聞こえた
声は人の、感情のある響きがあった。いつしか、ウィクスは赤い瞳の少女とは別人だ
と思うようになっていた。





#4276/7701 連載
★タイトル (RTG     )  95/ 6/ 6   2:22  (173)
終宴のとき(2)            珈琲
★内容

 それから時は流れ、ウィクスは起き上がり、歩けるようになった。しかし、そこは
光のない世界。医師が言うには一時的なものらしい。治るのは明日かもしれないし、
何年後かも知れない。ウィクスは途方に暮れた。
 ある日、退屈な毎日に嫌気の差したウィクスは学士院を抜け出した。
 頬に当たる陽差し。人々の話し声。街の、大気の息遣い。全てが懐かしかった。
 微かな気配と物音をたよりに一歩一歩確かめながら進む。学士院の中では目が見え
なくても歩けるようになっていたが、さすがに外ではそうはいかない。何度もつまず
き、人や壁にぶつかり、ウィクスは自分が無力だと思い知らされた。
 そこがどこかもわからずさまよい、気力の尽きたウィクスは石壁を背に座り込んだ。
 そこは裏通りらしく、誰もいない。その静けさに後悔の念が沸き上がってくる。が、
疲れているからだと思い直し、しばし休むことにした。
 ここは一見静かな所だが、人々の生活の匂いが染み込んでいる。冷たい石壁に囲ま
れたあの部屋にはない……。
 足音が聞こえる。ウィクスがそのことに気付いたのは、足音が目の前で止まったと
きだった。
「……ウィクスなの?」
 女性……少女の声。どこかで聞いたことがある。ウィクスは顔を上げた。少女は薄
い布で顔を隠していたが、どちらにしろ彼には何も見えない。
「もう目は見えるの?」
「……いいや」
 そう、あの少女の声だ。顔も知らない親切な少女……。ウィクスは理想に膨張され
た少女のことを思い浮かべた。
「何故こんな所に?」
 不思議そうな少女の声。
「抜け出したんだ」
 ウィクスはわざと明るい調子で答えた。自分の弱さを隠すために。
「……そう」
 しかし、少女はそれに気付いたらしい。それ以上は聞こうとはしなかった。
「君こそ、何故こんな所に?」
 今度はウィクスが同じ質問をする。
「なんとなく……」
 少し困ったような声。が、それはすぐに小さな悲鳴となった。
「血が! ウィクス、あなた怪我を!?」
 ウィクスはそれを聞いて初めて右手が少し痛むことに気付いた。どこかでぶつけた
のだ。
「大丈夫、かすり傷だよ」
「かすり傷でそんなに血は出ないわ。ちょっと見せて」
 少女がウィクスの手を取る。突然痛みが走り、彼は思わず声を漏らした。
「ごめんなさい!」
 とっさに少女は手を離し、謝った。
「いや……大丈夫だよ」
「でも、早く手当をしないと」
 少女はすこしためらってから、顔を隠していた布を解き、ウィクスの腕を取ると傷
口をきつく縛った。
「きちんと手当をしないと。私の家はこの近くだけど……」
 ウィクスは迷った。
 今頃、学士院では大騒ぎになっているのではないか?
 ふと、そう思ったのだ。が、背中に感じる石壁の冷たさが、それを打ち消した。
 剣を振るえなくなった自分が学士院にいる理由があるのか? 学士院は自分を疎ま
しく思っているのではないか?
「お願いします」
 ウィクスは立ち上がると、思いを振り切るように答えた。


 少女の家はそれでもかなり歩いた所にあった。手当を受けている間ウィクスは黙っ
ていた。
「これで大丈夫。……痛かったかしら?」
「いや。ありがとう……」
 名を言おうとして、ウィクスは少女の名を知らないことに気付いた。
「……君の名は?」
「フェミリア。……フェミリア・サクェス」
「じゃあ、師の?」
「ええ、娘です」
 ウィクスは不思議に思った。師の娘は赤い瞳の魔物だった。けれど、この少女は普
通の人間なのだ。
「ほかの家族の人は?」
「父は、このところ帰っていません。母は……いません」
「……。姉妹は?」
「いいえ、いないわ」
 おかしいぞ? 魔物は? それともあれは幻だっかのか?
「……何故抜け出してきたの?」
 混乱し始めているウィクスに少女は思い切って聞いてみた。
「え? ああ、そう……寂しかったからかな」
 ウィクスはまたもや冗談めかして答えた。が、それが本音だった。
 それから数時間、ウィクス達は取り留めもなくいろいろな話しをした。昔のこと、
今のこと、未来のこと。触れたくないことは心の奥にしまっておいて。日が西の空に
沈む頃まで。
「もうこんなに暗くなってしまって。時の流れるのは早いものね」
 窓の外を見ていた少女は振り返りながら微笑んだ。それから、ウィクスの瞳に気付
き戸惑う。彼をどうすればいいのか少女にはわからないのだ。ただ、彼と話している
自分がとても楽しんでいた。そして、このまま彼と話し続けていたいと思っている。
少女もまた寂しかったのだ。
「……今日は泊まっていったら?」
 少女は自分の言った言葉に驚いた。何故こんなことを言ったのだろう?
「……ああ」
 ためらいながらもそう答えたウィクスも学士院には帰りたくなかったのだ。
 そして、次の日。少女はこう言った。
「もし、よかったら……この家で暮らしませんか? 父も必ずそう言うでしょう」
 ウィクスは驚き、迷ったが、結局この好意に甘えることにした。


 そんなある朝。ウィクスは小鳥のさえずりに目を覚ました。石造りの白い天井が光
を反射している。光源をたどり窓に目をやると、家々の白い壁が朝日に輝いている。
すべてが、鮮やかに見えた。
 見えるのか? ……いや、これも夢?
 おかしなことに、ウィクスは夢の中では目が見えている。が、その不自然さに彼は
気付いてしまう。夢から覚めるとそこは闇に閉ざされた現実。希望の光はいつも目の
前で消えてしまう。
 ウィクスは上半身を起こすと、しばし朝日を眺めた。
 どれくらいたったのか、ウィクスはふと足音に気付いた。ついで扉が開く。反射的
にウィクスはそちらを見た。
 少女が入ってくる。透き通るような白い肌に若草色の長衣、朝日に輝く白銀色の髪
を無造作に後ろで束ねている。そして、赤い瞳……。
「おはよう、今日は早いのね。着替えを持ってきたわ」
 少女はそう言って微笑むと寝台に近づき、手に持っていた着替えを差しだした。し
かし、ウィクスは受け取ろうしない。
「どうかしたの?」
 少女は眉をひそめるとウィクスの顔を見て、そして気付く。ウィクスの瞳が自分の
瞳を見つめていることを。
「……!」
 少女はとっさにウィクスに背を向けた。
「目が……見えるの?」
「いいや、何故?」
 見えると言ったら少女は逃げ出す。そんな気がしたのだ。
「ごめんなさい。あなたの目が私を見つめているような気がしたから……」
 少女は振り返り、謝った。が、ウィクスは苦笑していた。
「手を」
 ウィクスは怪我の治った右手を差し出した。少女は理由もわからずその手を取ろう
とする。が、ウィクスは急にその手をつかむと、少女を引き寄せる。
「なに? ウィクス? 手が痛いわ!」
 ウィクスはじっと少女を見つめた。
「……綺麗だ。白い肌も、この髪も、その赤い瞳も」
「……!」
「今朝起きたら見えていた。とても良く見える。……大丈夫、君は魔物なんかじゃな
い。僕が一番良く知っている。君は優しい女の子だ。ただ、少し他の人と瞳の色が違
うだけなんだ」
 ウィクスが手を離すと、少女は崩れるように彼の胸に顔を埋めた。声を上げて泣い
た。ここに自分を理解してくれる人がいる。実の父でさえ分かってくれなかった自分
を。孤独という呪縛から解放された少女は、ただ泣いていた。
 それとは別にウィクスはどうしたものかと思案していた。が、気が付くと少女の白
いうなじが目にはいる。顔が赤くなるのが分かり、慌てて窓の外を眺めた。
「……ごめんなさい」
 泣きやんだ少女はウィクスから離れると、涙をぬぐって微笑んだ。
「……」
「涙で服が濡れてしまったわね。着替えたら降りてきて、朝食にしましょう」
 少女が出ていき、扉が閉まる。ウィクスは服を着替えると部屋を出た。


 あの日、師は戦いの中で帰らぬ人となった。それも人間同士の醜い戦争の中で……。
 ウィクスは声に気付くと振り返った。
「何か言ったかい?」
 フェミリアはウィクスを軽く睨むと、言葉を繰り返す。その瞳にはウィクスの青い
瞳が映っている。
「何か占ってあげましょうか?」
「でも、君の占いは?」
「いいのよ別に……。どうなのかは分かっているもの」
「どうして?」
 ウィクスは平静を装いながら聞いてみた。
「意地悪ね。こんな私を好きになってくれる物好きいると思う? 赤い瞳の魔物を?」
 少なくとも一人はいる。ウィクスはそう言いたかった。けれど、フェミリアは悪い
冗談としか思わないだろう。
「そうだな……この国の未来なんてどうだ?」
「……変わったこと言うのね。いいわ、占ってみましょう」
 フェミリアはそう言うとカードを机に置いてシャフルし始める。口にだす言葉はカ
ードとの契約の呪文。ウィクスは黙って見ている。フェミリアの動きが止まり、つい
でカードをまとめる。そして、配置。星の形に置いていき、最後に一枚中央に置く。
配置が終われば解読。カード一枚一枚には意味があり、その組合わせと状況ですべて
を表現している。細かいことまで分かるが大抵は大まかなことだけを読みとる。
 フェミリアは次々をカードをめくっていく。が、その顔色は青ざめてきている。
「どうしたんだ?」
 フェミリアの表情の変化に気付いたウィクスが聞く。しかし、彼女は答もせず最後
の一枚に手を掛けたまま動きを止めた。その顔色は死人のように悪い。
 カードが軽い音を立てて倒れた。世界の逆位置。
「どうなんだ?」
 ウィクスが強い口調で聞いてくる。
 まさか! 何かの間違いに決まっている。フェミリアは必死に否定しようとした。
 しかし、カードは決して先見師を裏切ることはない。
「……この国が滅びると」
 フェミリアはそう呟くと、カードを手に、急いで部屋を飛び出した。


                               第一章 終



#4277/7701 連載
★タイトル (QEH     )  95/ 6/ 6   6:44  ( 18)
FREEで豪語するのは>Maryさん エイキ
★内容
止めてもらえないかなぁ、貴方がどう環境をかんがえようと構わないけども

他人に押し付けなさんな!

アナタが思うのなら貴方だけが活動すればいいでしょ、
人間生きていることそのものが環境破壊なんだから、いまさら騒いでも
しょうがないでしょうに

どうせ地球が破滅すれば人間だって破滅するんだから、そしたら長い
時期をへてまた別の生物が活性化するでしょ、そうしたら環境は
良くなりますよ!(笑)

貴方の意見を聞いていると、どうも貴方の好きにしたい「地球」という
のが見えてきますね、自分の住み易い環境と言っているとしかおもえません

あきれました

エイキ



#4278/7701 連載
★タイトル (QEH     )  95/ 6/ 6   6:51  ( 16)
おいおい>Mary エイキ
★内容
なんだ?FREEでのRESをよく見たらこのSIGにまで書いている
けども、読んでいる人がワケワカメ?になるんじゃないの?

しかも参加していない私の名前まで出して、いきなり無礼な人ですね!

つまり人の意見をよく見ていないというのが明白というこったな

勝手に名前を使用しないほしいね、ったく、SIGはあまたの文書の
ごみ箱じゃぁないんだから、

それこそ空き缶のポイ捨てと変わらんのじゃないのか?

VANだって同時文書を複数ポストすれば資源を使用するのだよ
ハードディスクだってそれだけ無駄が増えるわけ・・・おわかりですか?

エイキ



#4279/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 6  19:25  ( 16)
RE#9038 トリプルパンチ >ガネシャさん    Mary
★内容

 ブナ林で思いましたが。この間、私が『地球が温暖化すると』で「い
ずれにしろこのままではある気候区の森林がごっそり壊滅するという事
態がさけられません。」と言いました。また『地球温暖化防止会議が開
かれますね』で「日本では稲作は熱帯向きのインディカ種を主体にした
ものに変えざるを得なくなる。ブナ林が消え、湖沼の富栄養化が進む。
(環境庁)」という専門家の指摘も紹介しました。そして、今度はガネ
シャさんから深夜番組「ドキュメント’95」で観た丹沢のブナ原生林
に酸性雨や車の排ガスが原因と見られる大量の立ち枯れが起こっている
という報告もありました。つまり生態系は様々な汚染物質と、オゾン層
破壊による有害な紫外線の増加と、更に温室効果ガス濃度の増加による
地球温暖化というトリプルパンチに見舞われ生存の危機にさらされてい
るわけですね。


                       Mary(マリア)



#4280/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 6  19:26  ( 82)
RE#9048-9 臨海地域の利用他 >エイキさん   Mary
★内容

>はぁ?臨海地域って海を埋めて作った所じゃなかったっけ?昔
>だったら海は潰してでも緑を作ろうってなんか環境を破壊して環境を守ろう
>とでもいいたいの??

この件については「JAWC/#4207 95/ 5/03 臨海地域の利用は」を読んで
ください。

>地上の緑よりも海から発生している酸素の量の方がはるかに多いというのは
>御存じないと・・・・ハァ?

データがあったら提示してくれませんか。別にそれを否定するわけでは
ありませんが、今のところ人間には地上の緑にしか手が出せないのでは
ないでしょうか。できるだけのことをやるということが肝心だと思いま
すが、いかがですか。

>これも矛盾してますね、超高層ビルにすれば面積比で土地の有効活用になる
>んじゃないの?、だったら余分な土地を破壊しないで緑が守れるという
>アナタ流の考えになるでしょ?

 バブルが崩壊し貸しビルの需要が激減しました。だからこれ以上余計
なものは造らない方が良いのです。確かに1つの用地にある決まった容
積のビルを建てる場合は、高さを高くした方が敷地面積は少なくできま
す。ですけど地域環境には悪い影響を与えます。200mからのビルを
建てるのですから、日照・風害・電波・景観等の超高層ビル特有の弊害
があります。それから環境問題を考えた場合にはエネルギー消費量や汚
染物質・炭酸ガスの排出量は少ない方が良いわけです。従って、臨海地
域に更に臨海副都心といった大規模なビル群を造ることは自然環境にと
っては大きなマイナスです。
 私は地球環境をテーマに連載しています。だから産業経済活動の合理
とは矛盾します。地球を救うのが大事か、それとも土地の有効活用が大
事か、それはあなたにも分かると思いますが。

>それに超高層ビルが消費するエネルギーなんて微々たるもんですよ、しかも
>CO2を発生させるのはせいぜい人間くらいなのですからね

そうでしょうか。まず、建設するための資源・エネルギー消費が莫大で
す。建設後も照明・エアコン・エレベータ・電気器具等々、莫大な電力
や化石燃料を消費しますよ。それあべこべではないですか。それから自
分が係わる1つ1つの事業では大したことがないと思っても、それが数
千、数万と積み重なったらどうなるでしょう。だから地球環境と言われ
るまでに問題が大きくなったのではないですか。

>ここまで環境環境とお叫びになるのならば当然ドライブだとか旅行などという
>エネルギーの消費はしないのでしょうね、アナタは(微笑)

「私は自転車が好きです」と前に言いましたが、見ませんでしたか。そ
れから個人の選択や努力に期待するのもおかしいと言いました。一人で
も多くの人がこの問題に気づき理解することが問題の解決に繋がります
と言いました。これで充分ではないですか。

>だから、緑をうえたって海つぶしたら無駄だってばぁ(笑)

ですから、ゴミを減らしましょうとも言っています。やむを得ず海を埋
め立ててしまったのですから、それ以後はそこから出発して最善を尽く
すべきではないですか。そこに超高層ビル群を建てれば更に環境が悪化
します。それより代わりの自然(緑)を造ることによって少しでも環境
悪化を防いだ方が良くはありませんか。

>>都民の憩いの場としても役立てば良いですね
>な〜んだ結局人間の為なんじゃないの(笑)
>憩いの場所??自分が落ち着ければいいんじゃないの、自己中な考えですね

緑は新鮮な空気を作ってくれます。人間がその中で寛いでも緑には影響
しません。

>車はCO2出すんでしょ?どうしたって内燃機関であるのならば
>電車もお止めなさい!、電気使って発電所に負担をかけるのだから
>歩くかチャリンコでいいのですよ!環境を大切にと豪語するアナタには(笑)

人口密集地(都市)では乗り合いバスや鉄道の方がエネルギー効率が良
いです。良く車1台に1人乗っているのを見掛けますが、この方がエネ
ルギーの無駄使いではないですか。エネルギーを有効に活用しましょう
と言っているのです。必要なものまで削れとは言っていません。それか
ら使い捨て指向を止め、物を大切することが環境保護に繋がりますとも
言いました。物を大切することはそれ自体省資源・省エネルギーになり
ますしゴミも減ります。ゴミの処分にも資源・エネルギーを消費します
し処分地の環境破壊をも招きます。ですから物を大切することは環境問
題にとって非常に大きな意味を持っています。


                       Mary(マリア)



#4281/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 6  19:27  ( 21)
RE#9068 リサイクル法 >スイスイさん     Mary
★内容

 この間(確か4/29)何かをしている時にニュースで「リサイクル
法・・・」とかいうことが一瞬耳に入ってきましたが、その前後の新聞
には載りませんでした。たまたま新聞を見逃したのでしょうね。ですか
ら、その法律案についての詳しいことは知りません。知っている方はこ
の場に発表してくださいませんか。まだ法案ですからグッドタイミング
ですね。(^。-)

 私はこれまでにそれに関係なく環境問題についての見方、考え方を述
べてきました。たまたま昨日の朝刊で酒造メーカーの広告を見付けたの
で、その一つとして再度ゴミやリサイクルを中心とした問題について述
べただけです。
 スイスイさん、環境問題に関心があるなら私よりもっと優れた論文を
発表してください。その方がずっと役に立つと思いますよ。


                       Mary(マリア)

P.S. 行政が業界を指導すべきことはこれだけではないですよ。環境問
     題はもっと大きいのですから。まだ何もやっていないに等しい状
     況です。だから日に日に環境は悪化しています。



#4282/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 6  19:27  ( 11)
RE#9074 エンジン良くご存じで >AKITSUさん  Mary
★内容

 AKITSUさんは車党だから良くご存じですね。三菱のはそうしたホンダ
の欠点とかを踏まえて最新の技術で開発したのでしょうから期待できる
ものになっているのではないでしょうか。いずれにしろこれからの車は
性能よりも省エネ・低公害ということを重要視して行かなければならな
いと思います。車が環境に与えている影響というのは非常に大きいわけ
ですから、カー雑誌なんかもそういう社会的影響を自覚して記事を書い
て欲しいと思います。


                       Mary(マリア)



#4283/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 6  19:28  ( 15)
ここは図書館です >エイキさん        Mary
★内容

ここは図書館です

フリーは一般社会です

そして発表の場です

フリーのメッセージは2週間で消えてしまいます

ここはその後の役目をします


                       Mary(マリア)

P.S. 私はこれを2/19からやっています。



#4284/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 6  19:28  ( 20)
ノルウェーの大洪水              Mary
★内容

 今朝のテレビニュースで報じていましたが、ノルウェーの山間部の雪
が解けそれに大雨が重なり大洪水になり、崖崩れや8000ヘクタール
もの田畑が水没しているようですね。この間はカスピ海の異常増水やア
メリカやドイツかどこかヨーロッパでもやはり大洪水がありましたね。
それから確かアメリカでゴルフボール大の雹が降ったというニュースも
ありました。いよいよ温暖化の影響が顕著になって来たのでしょうか。
温暖化は確実に進行し、去年よりも今年の方が平均気温が上がっている
のですから、異常気象が増えるのは当たり前ですね。去年は日本は猛暑
で大渇水になり全国的な水不足になりました。福岡の方では最近やっと
給水制限が解除されたようですね。それから異常気象は直接的な災害だ
けでなく食料危機をも引き起こしますから、これは政治・経済の大変な
問題にもなりますね。
 大雨・大洪水・突風・大竜巻・猛暑・大渇水・巨大台風・海流異常・
エルニーニョ現象・極地方の氷雪の融解による海水面上昇・・・。人類
は早く手を打たないといけないですね。炭酸ガス濃度は上昇の一途を辿
っているのですから。


                       Mary(マリア)



#4286/7701 連載
★タイトル (QEH     )  95/ 6/ 7   8:44  (102)
RE#9104ワハハ>マリア エイキ
★内容
> バブルが崩壊し貸しビルの需要が激減しました。だからこれ以上余計
>なものは造らない方が良いのです。確かに1つの用地にある決まった容
>積のビルを建てる場合は、高さを高くした方が敷地面積は少なくできま
>す。ですけど地域環境には悪い影響を与えます。200mからのビルを
>建てるのですから、日照・風害・電波・景観等の超高層ビル特有の弊害
ガハハ、これみんな人間の為じゃないの?自然に電波障害なんて関係ないって
日照だってその地域に住んでいる住民に対しての被害じゃないの?
景観なんて地球に関係あるかいな?人間が奇麗だとか思うか思わないかの
人の価値観の違いでしょう?、私は高層ビルのならぶほうが奇麗だと思うなぁ(笑)

>があります。それから環境問題を考えた場合にはエネルギー消費量や汚
>染物質・炭酸ガスの排出量は少ない方が良いわけです。従って、臨海地
>域に更に臨海副都心といった大規模なビル群を造ることは自然環境にと
>っては大きなマイナスです。
海洋プランクトンの環境破壊してなにいってんの?、そんな場所に緑植えて
なにをしようというのかね?人工の土地に人工の自然??
理解不能ですな、


> 私は地球環境をテーマに連載しています。だから産業経済活動の合理
>とは矛盾します。地球を救うのが大事か、それとも土地の有効活用が大
>事か、それはあなたにも分かると思いますが。
だからぁ、無駄を無くそうなどというのならば自分が便利と思って使用
している物をおやめなさいって、エアコンなんぞも使わないでも
生きていけるでしょ?

うちわででもあおいでいなさい!

楽しみはそのままにして環境をまもろう!などという矛盾こそ解らないのかね?

>そうでしょうか。まず、建設するための資源・エネルギー消費が莫大で
>す。建設後も照明・エアコン・エレベータ・電気器具等々、莫大な電力
あのね、工場レベルが消費するエネルギーの量にくらべたらオフィスビルの
消費する量なんて計算にいれなくても問題がない程度の誤差にしかすぎない
のですよ、

貴方が呑気にドライブをしているその車作るのにどれだけのエネルギーを
使用しているか解っているのですか?

>や化石燃料を消費しますよ。それあべこべではないですか。それから自
>分が係わる1つ1つの事業では大したことがないと思っても、それが数
じゃぁさぁ、聞くけどもなんでドライブなどという完全な無駄をしていて
環境なんてわめくのかね?

自分だけくらいドライブしてもたいしたこと無いと思っているのはアナタでしょ(笑)

>「私は自転車が好きです」と前に言いましたが、見ませんでしたか。そ
>れから個人の選択や努力に期待するのもおかしいと言いました。一人で
自転車が好きでも車に乗るんでしょ、そんな矛盾した言い訳が通用するのかね?
自転車しか使いませんならまだ納得するけども、好きくらいでどうするのだ?

>も多くの人がこの問題に気づき理解することが問題の解決に繋がります
>と言いました。これで充分ではないですか。
充分じゃないね、多くの人というよりも常識のある人はみんな理解しているぞ
いまごろ気がついてわめきちらしているアナタのほうが鈍いというもんです(笑)
自分が思うのは勝手、しかし思ったことを書いたら反論されてもしかたがないので
すよ、ボードはあなたのグチのごみ捨て場じゃないのだからね

>ですから、ゴミを減らしましょうとも言っています。やむを得ず海を埋
>め立ててしまったのですから、それ以後はそこから出発して最善を尽く
ほら、ここにアナタのエゴ丸出しですね、やむを得ずってどういう意味なのかな?
そのやむを得ずの理由はアナタが快適な生活をした結果だしているゴミの影響
なのですよ

>します。それより代わりの自然(緑)を造ることによって少しでも環境
>悪化を防いだ方が良くはありませんか。
そんな心配してとっとと歳食って死んでしまった後の未来には
CO2を吸収して酸素を作る装置が出来ているかもしれませんよ
しかもそれに使うエネルギーは核融合反応という方法でね


>緑は新鮮な空気を作ってくれます。人間がその中で寛いでも緑には影響
>しません。
あ〜ぁ、人間の為に緑が必要とでも言いたいのかねぇ?
地球環境にとって人間なんぞはただのゴキブリ程度の存在にしかならない
のだよ、私たちの地球という見方をすることが人間中心という目でみている
証拠ですよ、


>人口密集地(都市)では乗り合いバスや鉄道の方がエネルギー効率が良
>いです。良く車1台に1人乗っているのを見掛けますが、この方がエネ
>ルギーの無駄使いではないですか。エネルギーを有効に活用しましょう
アホ!車で仕事しているのは意味がある、しかしアナタがフラリとドライブ
をするのは無意味もいいところ、その矛盾をどう説明するのか楽しみですな

>と言っているのです。必要なものまで削れとは言っていません。それか
>ら使い捨て指向を止め、物を大切することが環境保護に繋がりますとも
自分は何もしないで他人に能書きタレてるんじゃねぇぞ!

そんな環境を守ろうなどというくだらねぇ演説はクソくれぇだよ!

PS ところでアナタは何処かのインチキ団体の代表者ですかぁ?(笑)

最後に、勝手に許可なく文書を引用したコメントを無断でSIGに転載するのは
やめていただきたいですな、

おやりになるのならば順番をかえないで全文引用してRESいれておいてほしい
ものですよ、SIGにね

同時ポストじゃぁ(笑)、JFREE、JAWC

エイキ



#4287/7701 連載
★タイトル (QEH     )  95/ 6/ 7   9:53  ( 31)
RE#4285珈琲さんへ  エイキ
★内容
そうですねFREEは特に趣向とかにこだわらないところですから
基本的になにを書いても構わないと思います、
しかしSIGは当然一つの目的をもって主催している場所ですから
そのSIGの説明をお読みになったのかこのマリアさんの場合はわかりませんね

> わかっていらっしゃると思いますが、エイキさんのおっしゃっている事は、地球環
>境に対する貴方の連載はこのボードには不適当だと感じているということではないで
>しょうか?

そうですね、同時ポストをここにされているとは私も気がつかなかったのですが
気がついてのぞいてみたら、私の文書を引用しRESした文書までアップされて
いるのだからたまったものではありません、
しかたがなく、私のこのマリアさんにたいする反論を書かせてもらいました
ですから、SIGの主催者から削除要請がきた場合は素直に削除させていただきたく
思います

> と書かれていますが、これはちょっと飛躍し過ぎたものと思います。
> 周期を考えて下さい。これでは、「朝よりも昼のほうが平均気温が上がっているの
>ですから」と言っているのとなんら変わりません。一日の周期、一年の周期、数年の
私もそう思います、異常気象などは地球的な寿命の内にたとえたらまばたきする
よりもずっと短い期間のことだと思いますし、せいぜいニキビ程度の変化という
感じなのでしょう

気温があがれば海水中の炭酸ガスの放出量が増えるというのは常識ですね
そしてさらに地球全体が暖かくなるの加速であるとも仮定することも出来ます
ただ、周期があるというのもそのとうりだと思います

太陽の活動等によって今度は地球の寒冷化が進み今度は炭酸ガスが減りという
くり返しもあるだろうし、何百年という周期でくりかえしていますね

エイキ



#4288/7701 連載
★タイトル (VEJ     )  95/ 6/ 7  22:45  ( 11)
マリアさん、ここへレスはやめてくれよ   スイスイ
★内容

 独演会もいいけどさ、私はフリーボードに書かれた一連のメッセージを
読みながら書いているわけで、ここへ私宛のメッセージを書くのはやめて
くれないかね。どうも意図的な香がするんだな。

 よく「同時UP」とか流行しておりますが、証拠隠滅阻止だとか必然性
がなければやることではないな。だって、ここには私の原文が無いのだか
らね。「ここに来ればよい」てのは、マリアさんの一人カラオケにつきあ
う羽目になるから賛同できない。

                          スイスイ



#4289/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:22  ( 57)
RE#4285 温暖化は既知の事実です >珈琲さん  Mary
★内容

>わかっていらっしゃると思いますが、エイキさんのおっしゃっている事は、地球環
>境に対する貴方の連載はこのボードには不適当だと感じているということではないで
>しょうか?

感じておられることは分かりましたがその理由は分かりません。

>「エンジンよくご存知で」について。
>私は車に乗るのが好きです。とくに、山間部や、湖畔、田園、海岸、自然を感じる
>ことのできる場所で愛車(ホンダのハイオク車!)を転がすのは最高です。
>車は一つの文化だと思います。文化に「社会的影響を」云々はちょとおかしいです。
>エネルギー効率、公害を考えると電気自動車が一番良いでしょう。もっとも、その
>電力供給を原子力に頼るのはしかたないことですが……。

環境破壊の大きな原因の一つが車の排ガスと分かっても文化だからしょ
うがないというお考えですね。つまり地球環境が危機的状況になっても
あくまでも文化(快楽)の方が大事。そのために関係ない人も含めて滅
亡してもしょうがないというお考えでしょうか。

> 「ノルウェーの大洪水」について。
> ガイア理論(多分違うと思う)をご存知でしょうか? 地球自身が一つの生命体で
>あると考えるものだったと思います。複雑なシステムの出力結果は、そのシステムの
>意志であると考えられるということは?

神秘的ですが地球には意志などありませんし、意志によってあたかも一
つの生命体のような振る舞いをしているわけでもありません。個々の要
素の現象が合わさって結果的にある全体としての現象として現れるだけ
です。結果的に大きな力を持った人間の横暴で生態系が破壊されつつあ
るというだけです。

>去年よりも今年のほうが平均気温が上がっているのですから

> と書かれていますが、これはちょっと飛躍し過ぎたものと思います。
> 周期を考えて下さい。これでは、「朝よりも昼のほうが平均気温が上がっているの
>ですから」と言っているのとなんら変わりません。一日の周期、一年の周期、数年の
>周期、数万年の周期で、気温は移り変わっています。
> 炭酸ガス濃度もある種の周期をもっているとも考えられます。それは、気温の周期
>とも深い関係があるでしょうが……。
> 異常気象にしてもしかり、工学では独自の確率意識を用いて、百年に一度の地震、
>数十年に一度の台風などを想定します。ある種の確率的周期的な場面で、異常気象を
>捕らえることが出来るのです。毎年異常気象と叫ぶ、マスコミに踊らされてはいけま
>せんよ。

これについては私の今までの書き込みを良く読んでください。炭酸ガス
(温室効果ガス)濃度の急上昇と地球温暖化は既知の事実です。観測結
果が証明しています。地球環境にとって年平均気温が10年間で0.1
度上昇するという現象は重大な環境異変ということになります。この意
味をご存じないのですか。

> 貴方にとって、地球環境とはどのようなものか、受け売りではなく、貴方自身のア
>イデアを加味したものを聞かせていただきたい。

データ以外は私独自の認識であり考え方です。ただし科学的常識に基づ
いています。


                       Mary(マリア)



#4290/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:22  (  8)
RE#9111,9112 排ガス検査 >ねるめろさん   Mary
★内容

排ガス検査にも抜け穴があるというお話私にも分かりました。結局、メ
ーカーにもユーザーにも本当に環境問題を解決しなければならないと
いう真心がなければいけないということですね。私はこういう意味に受
け取りました。


                       Mary(マリア)



#4292/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:24  (  9)
RE#9135 その調子で >ネダさん        Mary
★内容

ネダさん

大事な問題ですから

その調子でお願いします


                       Mary(マリア)



#4293/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:24  (  9)
RE#9136 前から言っています >スイスイさん  Mary
★内容

> 私のような庶民は立派な論文を書くより、新聞や広告の「どこが事実」
>かを見極めて、「生活してゆくこと」が基本だと思うね。そ、単に生き
>てゆくだけ。

それでも立派です。これからもその気持で頑張ってください。


                       Mary(マリア)



#4294/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:25  ( 13)
RE#9139 それは駄目です >風に吹かれてさん  Mary
★内容

ゴミの処分方法ですが

> そこで、良い方法があります。
>どうせ放り出すのなら、太陽への軌道に乗せて打ち込んでしまえば、どうせ
>核融合なんだし超巨大な焼却炉ってやつです!!
> でも、長い間のクセで、あまりにも大量に捨てて燃えすぎたときは保証なし!!

この方法は駄目です。地球が段々軽くなり大気は逃げるし公転軌道が変
わってしまいます。(笑い)


                       Mary(マリア)



#4295/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:26  ( 10)
RE#9140,9141 私車乗りません >エイキさん  Mary
★内容

あの、私のRES読んでいないのですか。前々から言っているのですが
、私はいつも自転車で出かけるのです。車は乗りません。

杉を植えなければ良いのですよね。緑は炭酸ガスを減らし酸素を増やし
てくれます。節約で賄えない分、緑で温暖化を防止することは重要な施
策だと思いますよ。


                       Mary(マリア)



#4296/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:26  (  9)
RE#9148 新聞読んだんですか >ねるめろさん  Mary
★内容

>なんか、おいら凄くカンチガイしとったみたい。Maryはん推薦のミツビシの
>希薄燃料燃焼タイプエンジンって、おいらが「ディーゼル風の新エンジン」と呼
>んでたモノの事やったみたいやな(笑)。

これ朝日新聞読んで言われたのですか。私は普通のエンジンと読みましたが。


                       Mary(マリア)



#4297/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 7  23:57  ( 22)
RE#9127 トラック >AKITSUさん        Mary
★内容

トラックはリッターそれだけしか走らないのですか。確か軽はリッター
40キロ走ったと記憶していますが、違いますか。

電気はそんなに効率が良いでしょうか。変換が増える分悪くなるような
気がします。

そうですね。生活必需品を運ぶトラックはしょうがないでしょうね。欲
を言えば、極力鉄道貨物で運び、駅から先はトラックで運ぶのが理想で
はないでしょうか。

それから旅客輸送にしても、皆が車使うから鉄道や路線バスが赤字にな
ったり廃止になったりするわけで、皆が車止めてもっと利用すれば活気
づくのですけどね。これまでは省エネ・低公害とは逆の方向へ進んでき
たようですね。

最後の言葉が心に響きました。

>「自分のために」環境を守ろうとする謙虚さがまず大事なのではないですか?


                       Mary(マリア)



#4298/7701 連載
★タイトル (SUG     )  95/ 6/ 8   0:31  ( 23)
ちゃんと反論してくださいよMaryさん     ネダ
★内容
その調子で逃げ回るつもりですかね?
私が指摘したあなたの誤謬に対する反論をどうしてしてくれないんでしょうかね?
できなければ、できないのだと、そういう能力がないのだと、ご自分の認識能力
の限界を認めたらいかがですかね?
freeにも書いたが、あなたは無神経だな(笑)。
あなたの文章を専門家にも周囲の友人にもみせたけれど、みんな否定的だったよ。
FREEボードの人達の意見とおおむね同じだった。
あなたにはね、自分の主張を曲げないことが大事なことなんだよ。
環境問題だろうが、宗教教義だろうがなんでもいいのさ、本当は。
たまたま環境問題に関心を持っていれば、オウムみたいに袋たたきにあう
ことにはならないだろうという甘さがあるのだよ。
しかし、いかんせんあなたが仕入れている情報は限られているし、考え方も
お粗末で、それは誰もが認めるところだ。

そうじゃないんだというのなら、人口問題について明確なビジョンを
示してくださいね。これはね、ちょっと勉強すれば誰にでも分かる
問題ですよ。解答は公表されていますから。

いつまでも逃げていると、本当に環境問題に取り組んでいる人達の
迷惑になりますよ、あなたは。


                             ネダ



#4300/7701 連載
★タイトル (GSC     )  95/ 6/ 8  20:48  ( 15)
   『五十歩百歩?』のMSG    /オークフリー
★内容
 差し出がましいようですが一言。

 PCM…さんの書き込みに端を発した「地球環境問題」は、その後ますますエスカレ
ートし、沢山の意見や反論等が、この連載ボードにUPされました。
 そのうちの半分ほどは私も読みましたので、賛否両論の要点はほぼ分かったつもり
です。
 この先さらに議論が白熱するとなると、『AWC 連載ボード』の雰囲気からは少
し外れてしまうような気がしますが、いかがなものでしょうか?
 そう言う私も、ホラー・SF・推理・漫画・小説のうち、何一つとして書いていな
いので、このボードには不向きの感じはしています。
 まして、このMSGこそ、FRESH VOICEにUPすべき物なのですから、
結局は五十歩百歩ですが…、しかし、議論の楽しみは別のボードの方が良さそうです
ね。
                OAK




#4301/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 8  21: 9  ( 10)
RE#9186 大丈夫ですよ >BLUE GALE 7さん   Mary
★内容

あなたが考えなくても
ちゃんと真面目に考えている人がいますから
この問題は回避できます。
目の前に危機が来て
知らん顔でいられる人なんかいませんから
大丈夫ですよ


                       Mary(マリア)



#4302/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 8  21: 9  (  8)
RE#4299 本文の補強です >珈琲さん      Mary
★内容

 皆さんから反論や質問をされることにより出て来た私の考え方を残し
て置くためです。言われればより詳しく具体的な話も出ますから、私の
本文の補強になるからです。これは私の地球環境問題を解決するという
目的に適っています。


                       Mary(マリア)



#4303/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 8  21:10  (  5)
真面目なら >ネダさん            Mary
★内容

マナーを守り具体性と根拠のある批判ならお答えしますよ。


                       Mary(マリア)



#4304/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 8  21:11  ( 12)
RE#9193 良いご意見どうも >DUNさん    Mary
★内容

良いご意見どうも有難うごさいました。

>Maryさんの活動は、人々に気づかせるチャンスを与えているの
>で現時点では物質的な効果よりか、精神的な効果につながると思い
>ます。

そうです。そして認識が変われば行動も変わってきます。人と人とは影
響し合って生きているので、やがて大きな変化が起こります。


                       Mary(マリア)



#4305/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 8  21:11  (  7)
RE#9199 壮大な計画ですが>風に吹かれてさん  Mary
★内容

目が宇宙に向けられ面白かったです。

宇宙から見た地球や大陽を想像してしまいました。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4306/7701 連載
★タイトル (ARJ     )  95/ 6/ 9   0:39  ( 39)
雑談日記すぺしゃる「Maryさん問題」 みのうら
★内容

 みなさんいけませんねえ。わかってないなあ。Maryさんの
MSGだと皆さんがおっしゃってる文章は、実はSFもしくはフ
ァンタジーの前衛作品なのですよ。パソコン通信という環境を利
用し、未来に書かれるべきMSGを予知し、それに対するばーち
ゃるレスを書いているのです。作品ボードそのものを架空世界と
し、その上で作品を展開しているのです。
 その理由をあげてみましょう。

 ・Maryさんの書いておられる内容はニュースや報道をもと
にしたフィクションであること。多方面から出されている学説を
全てフォローしているわけではなく、一方面からの見解をのべて
いる。これは小説を書くとき、読者の視点を不必要に揺らさない
ための大切な処置である。
 ・連載ボードではまだ4000番台しかカウントされていないに
もかかわらず、なぜか未来の番号に対してレスを行っている。そ
れに対する説明はいっさい無いので、読者としてはそう予測して
みました。
 ・フレッシュボイスで「総合タイトルを付けてくれ」とお願い
したにもかかわらず、付けていただけない。つまりあのバーチャ
ルタイトルそのものに意味があるのである。
 ・作品中で語られている「ここは図書館」という表現。ここは
図書館じゃありません。論争の図書館ならばjBOOKSの「路傍の
石」を使うはず。そして論争の保存ならば、当然相手の意見も一
緒に保存するはずです。
 ・ボードに存在しない人にもなぜかレスがついている。
 ・論争だったら、感想を書かれたらそれに対してレスをする。
小説の感想だから、あえてレスしないというスタンスなのでしょ
う。

 他にもいろいろあるけれど、フィクションなんだから現実との
差異はフィクションとして読んであげなければ。たとえば、「火
星人が攻めてきたから地球人は絶滅する!なんとかしなけりゃ」
という小説読んでも本気にしないでしょう?
 万が一エッセイだとしたらちょっと特殊なので書き方を改めた
方が、一般受けするでしょう。
 え?FREE?しらないなあ。読んだこともないや(笑)。





#4307/7701 連載
★タイトル (SUG     )  95/ 6/ 9   1:10  ( 39)
RES:4303Maryさんのマナー(笑)          ネダ
★内容

あなたにはマナー云々主張する資格があると思っているのですか?
笑わせてくれますね。

最初に私のハンドルをおちょくって、私に真面目に接しなかったのは
誰でしょうね?

あなたのいうところのマナーというのはどういう種類のものですか?
使ってはいけないマナー違反の言葉を全部列挙してくださいよ。

私の書き方があなたにとって少しでも気に入らなかったら、それはあなたに
とってのマナー違反ということですよね。
マナーは人それぞれですよ。常識だって人の数だけあるものです。
少なくとも私の貴方のマナー感覚は違うんですよ。

文字だけの通信社会の表現方法を、あなたに指図されるいわれはありません。
私のハンドルをおちょくって、そういう私を侮辱するようなことをして、会員
規約さえ守れないあなたに、マナー云々をいわれる筋合いは全くありません。
AWCの「連載」へのFREEとの同文UPにしてもそうです。
あなたのやり方に感心する人が他にいますか?
あなたに共感した唯一の人だって、あなたのやり方を不快に思っていますよ。
だから一方的に貴方のマナー観を押しつけないでくださいね。

私のマナー云々指摘していれば、私へ反論しなくても済むとでも思っているの
でしょう。その前に他の人へのあなたの反論のが、いかにみすぼらしい内容で
あることか、それを反省されるべきですね。
あなたは結局20年前の感覚でマスコミの受け売りを書き込むだけで、何も勉
強してないんですよ。

そんなマナーなんかどうでもいいので、ちゃんと人口問題について
主張してくださいね。逃げてばかりでみっともないですよ。

それにしても、どこまでいってもご自分だけは真面目で善良だと信じているよう
ですね(笑)。

実践なき自称善人なんですね、マリアさんは。


                                 ネダ



#4308/7701 連載
★タイトル (HEA     )  95/ 6/ 9  14:27  ( 13)
Maryさん関連の発言をBOOKS3-5に   細田
★内容
.
あれこれ読み返してみたんですが、やはりAWCに収められたMaryさんの発
言だけではどうも意見交換のポイントがよくわからないんじゃないかと思いま
して、今後この「環境保護問題」(かな?)発言に参加されるようなかたのた
めに、フリーボードでの関連発言をBOOKS3−5、「路傍の石」会議室に
収録することにしました。
.
Maryさんの発言に対します私の関連発言は、週末にでもいろいろ考えて作
ってみることにでもしましょう(時間があるかなぁ…)。
.
                                 細田

(フリーボード、AWCに同時掲載)



#4309/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 9  21:57  ( 62)
RE#4306 お返事します >みのうらさん     Mary
★内容

 これについては #4302「本文の補強です」をご覧ください。私の目的
は地球環境問題を解決するために、一人でも多くの方々にこの問題につ
いて知って頂くためです。環境破壊の原因、メカニズム、現在の状況、
未来についてお知らせし、まずこの問題について良く知って貰います。
それからどうしたら危機を回避できるかという対策についても述べてい
ます。

> ・Maryさんの書いておられる内容はニュースや報道をもと
>にしたフィクションであること。多方面から出されている学説を
>全てフォローしているわけではなく、一方面からの見解をのべて
>いる。これは小説を書くとき、読者の視点を不必要に揺らさない
>ための大切な処置である。

 データはマスコミからですが、私独自の考察をしています。データに
ついては何方でも同じかと思いますが。
 具体的にどこがフィクションなのかをご指摘ください。具体的に多方
面の学説の内の一方面しか採用していないという箇所はどこなのかご指
摘ください。

> ・フレッシュボイスで「総合タイトルを付けてくれ」とお願い
>したにもかかわらず、付けていただけない。つまりあのバーチャ
>ルタイトルそのものに意味があるのである。

バーチャルタイトルって #4037「Maryの気持連載します」のことで
すか。これバーチャルじゃないです。私の本当の気持です。

> ・作品中で語られている「ここは図書館」という表現。ここは
>図書館じゃありません。論争の図書館ならばjBOOKSの「路傍の
>石」を使うはず。そして論争の保存ならば、当然相手の意見も一
>緒に保存するはずです。
>・ボードに存在しない人にもなぜかレスがついている。

一方的な書き込みではある人には理解できないこともあるかも知れませ
ん。また、質問等により付け加えられる説明もあります。これが加わる
ことにより私の作品の完成度が高まり、私の連載が目的とすることがよ
り確実に達成されることになります。

> ・論争だったら、感想を書かれたらそれに対してレスをする。
>小説の感想だから、あえてレスしないというスタンスなのでしょ
>う。

前述の理由がありますから基本的にRESしています。以て生きた本に
なるわけです。パソ通ならではの生きた本です。

> 他にもいろいろあるけれど、フィクションなんだから現実との
>差異はフィクションとして読んであげなければ。たとえば、「火
>星人が攻めてきたから地球人は絶滅する!なんとかしなけりゃ」
>という小説読んでも本気にしないでしょう?
> 万が一エッセイだとしたらちょっと特殊なので書き方を改めた
>方が、一般受けするでしょう。
> え?FREE?しらないなあ。読んだこともないや(笑)。

この本に題名を付けるとすれば下記のメッセージが私の気持を良く表し
ています。

 #4044「急いで...地球が危ない!」

これがこの本の名前です。以後宜しくお願いします。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4310/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 9  21:58  ( 68)
RE#4307 マナー >ネダさん          Mary
★内容

>あなたにはマナー云々主張する資格があると思っているのですか?
>笑わせてくれますね。
>
>最初に私のハンドルをおちょくって、私に真面目に接しなかったのは
>誰でしょうね?

その前にネダさんはどんな目的で私に話し掛けられましたか。私はその
前からあなたがどんなことをおっしゃって来たか良く知っていました。
そこへ私への初めてのRESが飛び込んで来たのです。

>#5348/5360 フリーボード
>★タイトル (SUG31551)  95/ 3/15  20:49  ( 28)
>別に地球が危なくても             ネダ
>★内容
>気にしませんね〜
>事故が恐いけれども、車や電車や飛行機には乗ってしまうし
>環境破壊だと思っても、プラスチックの製品を使ってしまうし
>節約しなければ、と思ってもお風呂にはガンガン入ってしまうし
>無論、電気だってパソコンつけっぱなしにしてしまうし(笑)。
>
>地上のエネルギーを大部分石油に頼っている以上は、どんどん
>この世にゴミは増えていくばかりで、どうしようもないと思いますね〜。
>
>とにかく、人間がいなくなれば一番てっとり早いのですからね〜。
>ということが分かっていても、誰も地球の為に自殺なんかしないんだな〜
>
>石油や原子力をどんどん使ってごみだらけになって滅ぶか、
>ゆっくりと昔のような少ない消費スピードでのろのろと進歩するのか、
>でも、どちらにせよ、科学がエネルギー問題を完全に解決できなければ
>どんなに自然と共存しようとしても、今の人間の生活環境を続ける限り
>どんどん、あるいはゆっくりとゴミに埋まってしまうことには、

 これを読んで、この問題に真剣に取り組んでいた私はどんな気持にな
ったか分かりますか。私のやろうとしていたことがぶち壊しになること
が分かりませんでしたか。あなたは真面目な気持でしたか。初めて話し
かける相手にこれは失礼になることが分かりませんでしたか。

だから

>最初に私のハンドルをおちょくって、私に真面目に接しなかったのは
>誰でしょうね?

はむしろネダさんの方です。

 そして私はこのことには我慢して次のRESを書いたのです。

>#5368 PFM63098 95/ 3/16 RE#5348 急いで...地球が危ない! >ネダさん

 以後、あなたは立て続けに同じような調子の連続メッセージを上げた
のです。あなたが言う私のメッセージとは #5400 でしたが。

>#5381 SUG31551 95/ 3/17 RES:$5368>Maryさん
>#5399 PFM63098 95/ 3/17 RE#5381 地球環境-1 >ネダさん
>#5400 PFM63098 95/ 3/17 RE#5381 地球環境-2 >ネダさん
>#5413 SUG31551 95/ 3/18 RES:#5399あのね、Maryさん(1)
>#5414 SUG31551 95/ 3/18 RES:#5399あのね、Maryさん(2)
>#5415 SUG31551 95/ 3/18 RES:#5399あのね、Maryさん(3)
>#5416 SUG31551 95/ 3/18 RES:#5400あのね、Maryさん(4)

 これ以後あなたは私のしようとしていたことを台無しにする中傷メッ
セージを3カ月もの間続けてきました。嫌がらせですよね。これでもあ
なたはマナーを守り、私が悪いと言えますか。

 これが私があなたへはRESしなくなった理由です。


                       Mary(マリア)



#4311/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 9  21:59  ( 11)
RE#9222 エンジンの間違い >ねるめろさん   Mary
★内容

 そうするとねるめろさんが言われた「リーンバーンエンジン」とは
ディーゼルの新エンジンのことだったというわけですね。

 でも、その後のAKITSUさんはCVCCについて話されましたから、話
の流れとしては良かったわけですね。

 いえいえ、タイミング良くRES有難うございました。


                       Mary(マリア)



#4312/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 9  21:59  ( 25)
RE#9223 見識の足りない真心>ねるめろさん   Mary
★内容

 次の見識の足りない奥さんの真心が逆に環境にはマイナスになるとい
う例え話ですが、私のことでしょうか。(笑い)CVCCの欠点も知ら
ずに新型エンジンを賞賛したことをおっしゃったのでしょうか。確かに
今度のエンジンが良いこと尽くめではなく、何らかの欠点があるのかも
知れません。これは実物が分からない現段階では議論してもしょうがな
いことですが。
 でも、このようにお考えください。そのエンジンは省エネを目的に開
発されたことには間違いないでしょう。利益のみの追求なら何もそんな
に遠回りして大変な思いをしてやる必要はなかったでしょう。それから
開発した方々も過去の失敗のことは重々承知していたことでしょう。そ
れよりも企業が利益だけでない他の社会的な使命のようなもののために
努力する姿勢というものが大事だと思います。今回のこの環境対策にも
なり得る企業の努力、私はこのことに賞賛の気持を送ったのです。
 でも、私が考える車の環境対策の本命は方法1か方法2です。前々か
ら私が言っていたことは、機械の効率の改善は精々数パーセントに過ぎ
ないから、これだけでは地球環境の危機は救えないということでした。
方法3よりも方法2が、方法2よりも方法1の方が効果が上がるという
ことです。これは大きな問題ですから大きな目で見詰めることが大事で
す。励ましの言葉は有難うございました。


                       Mary(マリア)

P.S. 良く知る必要があるということは肝に銘じておきます。(^。-)



#4313/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 9  22: 0  ( 40)
RE#9228 本質的なことや絡繰り>BLUE GALE 7  Mary
★内容

>だから、あなたがこんなところでいちいち訴えなくても大丈夫だし
>回避できる問題なのではないのですか?
>と言うことを言いたかったのですがやはり解ってもらえなかったよ
>うですね。

あなたは事の重大さが分かっていらっしゃらないようです。人為的原因
があり悪化の一途を辿っていることが何もせずに回避できるわけがあり
ません。

>大体あなたの意見は自分以外はみんな馬鹿で環境保護について全然
>考えていないというような口振りでしたから、環境破壊について危
>倶していない人なんて殆どいないからあなたがいちいち言わなくた
>って(言ったところで)たいした影響力はないし、あなたがここに
>書いている事くらい大抵の人は知っていることですので意味がない
>といった意味でメッセージを書かせてもらったのです。

いえ、環境問題があることは分かっていても、本質的なことや絡繰り
までは理解されていないかまたは気が付かれていない方が大勢いらっ
しゃると思います。それに日々の生活に追われそれどころではないと
いうのが実情ではないでしょうか。また、最近のマスコミ報道を見て
も環境問題というのはほとんど忘れられているというのが現状でした
。それにも関わらず地球環境は日増しに悪化しています。それなのに
人類はまだ何もやっていないに等しい状態なのです。政治も相変わら
ず経済一辺倒です。発想の片隅にでも「環境」という言葉が入ってく
れば良いのですが、皆無でしたから。

>で、それに対して「環境問題について考えていない人はいないから
>大丈夫だ」などと言われた日にはもはや言うべき言葉もありません
>ね。やっぱりだれかさんの言うとおり矛盾しているし、自分が環境
>保護についてこれだけ考えているんだぞと言うことを発表するだけ
>自己満足しているとしか馬鹿な私には考えられませんね。

いえ、「目の前に危機が来て知らん顔でいられる人なんかいませんから
大丈夫ですよ」と言ったのは、これから啓蒙し深刻な状況であることを
知らせれば、誰でも「これはいけない」と行動に出るから大丈夫ですよ
という意味なのです。


                       Mary(マリア)



#4314/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 9  22: 0  (  8)
RE#9235-6 絵が上手ですね>風に吹かれてさん  Mary
★内容

確かに枠の外のことも考えて発想転換することも
時には必要ですね。

絵が上手ですね。似ているかも知れませんよ。(^。-)


                       Mary(マリア)



#4315/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/ 9  23:16  ( 38)
RE#9243 地球生命体説 >DUNさん      Mary
★内容

 地球上の生物が生態系を構成しているということは認めますが、一つ
の生命体と考えることはロマンチックですが否定します。

>地球(星)も生物のひとつと考えることによって、地球に対する愛情が生
>まれ、地球を傷つけていることに気づき、全ての生物との調和をとろうと
>する心が生まれるのでは、ないでしょうか?

この考え方には賛成します。地球を大切にすることが重要ですから。

>Maryさんにとって、動物も植物も地球そのものも、自分(人間)の道
>具の類にしか見えないのですか?

いえ、どれもかけがいのない生命たちです。

>そようなベーシックな考え方が地球を愛する人達(生物全て)とすれ違い
>をしているので、あなたのUPに疑問を抱く人が多いいように思います。

そうは思っていません。

>そのようなことでは、あなた自身地球から大きなツケを受けることになり
>ますよ。

人類が付けをしているのです。

>の「人と人とは影響し合って生きている」は

>「人と人、人と地球は影響し合って生きている」

>に今後、変更したほうがいいですよ。(^。^)

この地球で環境破壊をしているのも、環境破壊を認識することができる
のも人間だけです。その人間が環境破壊を回避するという話の中では、
「人と人とは影響し合って生きている」ということがポイントになるの
です。人間にしか回避できないからです。


                       Mary(マリア)



#4316/7701 連載
★タイトル (VEJ     )  95/ 6/ 9  23:30  ( 11)
RE:#4308> 本来ならマリアさんが配慮するべき  スイスイ
★内容
 超多忙の細田さん、ご苦労さま。

 このボードは異様ですね。フリーだと片っ端から消えてしまうから、AWCに
来てください、なんて言うわりには、自分がフリーに書いたことばかりそのまま
同時UPされている。タイトル一覧はとても異様です。元となった全文章がどこ
にもないのですからね。

 環境問題を訴えながら、あまりに見苦しい一人舞台だわ。


                                スイスイ



#4317/7701 連載
★タイトル (SUG     )  95/ 6/10   1:46  ( 97)
またしても(爆笑)Maryさん          ネダ
★内容

>>#5348/5360 フリーボード
>>★タイトル (SUG31551)  95/ 3/15  20:49  ( 28)
>>別に地球が危なくても             ネダ
>>★内容
>>気にしませんね〜
>>事故が恐いけれども、車や電車や飛行機には乗ってしまうし
>>環境破壊だと思っても、プラスチックの製品を使ってしまうし
>>節約しなければ、と思ってもお風呂にはガンガン入ってしまうし
>>無論、電気だってパソコンつけっぱなしにしてしまうし(笑)。
>>
>>地上のエネルギーを大部分石油に頼っている以上は、どんどん
>>この世にゴミは増えていくばかりで、どうしようもないと思いますね〜。
>>
>>とにかく、人間がいなくなれば一番てっとり早いのですからね〜。
>>ということが分かっていても、誰も地球の為に自殺なんかしないんだな〜
>>
>>石油や原子力をどんどん使ってごみだらけになって滅ぶか、
>>ゆっくりと昔のような少ない消費スピードでのろのろと進歩するのか、
>>でも、どちらにせよ、科学がエネルギー問題を完全に解決できなければ
>>どんなに自然と共存しようとしても、今の人間の生活環境を続ける限り
>>どんどん、あるいはゆっくりとゴミに埋まってしまうことには、

> これを読んで、この問題に真剣に取り組んでいた私はどんな気持にな
>ったか分かりますか。私のやろうとしていたことがぶち壊しになること
>が分かりませんでしたか。あなたは真面目な気持でしたか。初めて話し
>かける相手にこれは失礼になることが分かりませんでしたか。

へぇ、マリアさんが私のハンドルをおちょくったのは、私に傷つけられたからなんで
すねぇ。仕返しだったわけね(笑)。仕返しはしてもいいわけね、マリアさんのマナー
では。じゃ、私もやらしてもらおう。
なんで貴方のやろうとしていたことを私が否定的にコメントしたからといって、私が
不真面目だと批判され、ハンドルをおちょくられなければならないんでしょうね(笑)。
いいかげんにしてください。ここは貴方の賛同者を募るところじゃありませんよ。あ
なたが私から反対の意見をされた為に傷ついたところで、傷つくのは貴方の勝手です。
初めてのRESだろうがなんだろうが、本音を書いてどうして悪いんでしょうね?
善人を気取るよりずっとマシだと思いますがね(げらげら)。
まぁ、私に仕返しするのも貴方の勝手ですよ。でもね、批判するときは的確に具体的
に文章の中味を批判してくださいね。このような「仕返し」では説得力なんかまるで
ありませんよ(笑)。
それにこの程度の書き方で不愉快になるなら、あなたがAWCでやってることは一体
なんですか?他の参加者からSIGの方針に反してると言われているんじゃありませ
んか?にもかかわらず、ちっとも止めようとしませんね。SIGに参加する資格すら
貴方には欠けているようです(笑)。
それにここはFREEです。仲良しクラブじゃありません。
馬鹿なこと書けば、きっちり「馬鹿」だと言われるボードです。
貴方がどんなに純粋に環境問題を語っても、そのあなたの言葉がどれも珍妙であれる
からこそ、みな、あなたに批判的なのではありませんか?その批判について、あなた
のRESはやはり珍妙で、的がずれていますよ(笑)。それについてちっとも気がつか
ないようですね。他のRESをよく読んでごらんなさいよ。
それからね、私にはあなたのMSGのどこを読んでも真剣のしの字も感じられません
ね。私にとってはマリアさんの発言はどれも不真面目で不正確、どれも貴方の利己心
丸だしの私見にしか読めませんでしたよ。私見を書く事は自由ですよ。でも変なこと
書けば批判されるのは当然なんですよ。わかりましたか?


>>最初に私のハンドルをおちょくって、私に真面目に接しなかったのは
>>誰でしょうね?

>はむしろネダさんの方です。

違いますね。マリアさんの意見はちっとも真面目じゃありませんでしたよ。マリアさ
んはご自分の意見に賛同してくれなかったから、不愉快になり怒っただけです。それ
で私に反論するんじゃなくて、私を馬鹿にすることにしたんですよ(笑)。


> これ以後あなたは私のしようとしていたことを台無しにする中傷メッ
>セージを3カ月もの間続けてきました。嫌がらせですよね。これでもあ
>なたはマナーを守り、私が悪いと言えますか。

いえますよ。で、どこが中傷ですか?はっきりその箇所を指摘してください。
貴方のしようとしていることを私が台無しにしているですって?<大爆笑>
どうして台無しにしてはいけないんですか?べつにしてもいいじゃん(笑)。会員規約
に抵触しないなら、どんな主張をしても私の勝手で表現の自由ですよ。しかも私の責
任においてやっているんですからね。
公のボードであんなヘンチクリンな啓蒙運動をしていて、それで誰からも批判されな
いとでも思っていたのですか?しかも反対意見を書いたら嫌がらせですか?へぇ、そ
れじゃ、誰もマリアさんに反論できないなぁ(笑)。
それとも書き方が気に入らなかったの?だとしても、そんなこといちいち貴方に気を
使う必要ありませんから。敬意を表すレベルにあったわけじゃないし。
私の反論はすべて私がいろいろな科学書、国連の発行したものやローマクラブの書物
、政府の白書、友人の環境保護の運動家などから私がこれまでに経験的に勉強したも
のを元にしています。でも、間違って覚えていることもあるでしょう。しかしマリア
さんは、そういう私の間違いを指摘するのではなく、ひたすら自分の殻に閉じ込もっ
ているだけです。ちゃんと反論できないものだから、私のマナーの悪さのせいにして
自分だけ善人になって私の人格を批判してるんではないですか?そうするのは貴方の
勝手ですが、それにはちゃんとした自己責任が伴うことをお忘れなく。
嫌がらせをされた、イジメラレタと感じるのは貴方の勝手ですが、だからといって私
が貴方のご機嫌を取る義務はありません。私が従うのはもっと合理的で科学的な環境
問題への真摯な姿勢のみです。貴方にはそのような本気の姿勢が全然感じられません
ね。それとも私は貴方の態度を真面目なものだと認定しなければならないのですか?
だとすれば、その根拠はどこにあるんですかね?

                                    ネダ
PS:あ、もちろんAWCにも同時UPです(爆笑)、でもこれはマリアさんへの
   お付き合いでっせ。




#4318/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/10  11:42  ( 11)
RE#4316 これはサービス >スイスイさん    Mary
★内容

 私は議論することが目的ではありません。サービスとして皆さんから
の質問等にお答えしているだけです。許可もなく人の文書を転載できま
せん。この2つの理由により皆さんの文書は転載しません。
 細田さんにはBOOKSへの転載をお断りしました。でも無断で先に
転載してしまわれたようです。これは著作権法違反ですね。


                       Mary(マリア)

P.S. 細田さん早く削除してください。



#4319/7701 連載
★タイトル (PFM     )  95/ 6/10  11:43  ( 42)
RE#4317 あなたが言うことは >ネダさん    Mary
★内容

>へぇ、マリアさんが私のハンドルをおちょくったのは、私に傷つけられたからなんで
>すねぇ。仕返しだったわけね(笑)。仕返しはしてもいいわけね、マリアさんのマナー
>では。じゃ、私もやらしてもらおう。
>なんで貴方のやろうとしていたことを私が否定的にコメントしたからといって、私が
>不真面目だと批判され、ハンドルをおちょくられなければならないんでしょうね(笑)
。
>いいかげんにしてください。ここは貴方の賛同者を募るところじゃありませんよ。あ
>なたが私から反対の意見をされた為に傷ついたところで、傷つくのは貴方の勝手です
。
>初めてのRESだろうがなんだろうが、本音を書いてどうして悪いんでしょうね?
>善人を気取るよりずっとマシだと思いますがね(げらげら)。
>まぁ、私に仕返しするのも貴方の勝手ですよ。でもね、批判するときは的確に具体的
>に文章の中味を批判してくださいね。このような「仕返し」では説得力なんかまるで
>ありませんよ(笑)。

 相手を馬鹿にしながら嘲笑いながら話し掛けることはマナーに反して
いますよ。反対意見以前の問題です。
 あなたがハンドルをおちょくったと言いいますが、ハンドルの由来を
聞いただけではありませんか。それのどこがマナーに反しますか。

>#9230/9239 フリーボード
>★タイトル (SUG31551)  95/ 6/ 9   0:27  ( 39)
>RES:9216Maryさんのマナー(笑)          ネダ
>★内容
>
>あなたにはマナー云々主張する資格があると思っているのですか?
>笑わせてくれますね。
>
>最初に私のハンドルをおちょくって、私に真面目に接しなかったのは
>誰でしょうね?

あなたが先にマナーを守らなかったのですから「マナー云々主張する資
格がない」のはあなたです。

最初に相手を馬鹿にしながら嘲笑いながら話し掛けたのはあなたですか
ら、最初に私に真面目に接しなかったのはあなたです。

あなたが言うことはあなた自身のことです。いい加減な人ですね。


                       Mary(マリア)



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