AWC APPLE COMPLEX 【巨人達の憂鬱】(予告編)コスモパンダ


        
#750/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (XMF     )  88/ 2/10   7: 2  (132)
APPLE COMPLEX 【巨人達の憂鬱】(予告編)コスモパンダ
★内容
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ <特   報> ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

          「APPLE COMPLEX 第2段」
               【巨人達の憂鬱】

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ <背   景> ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

         20世紀末、地球人類を襲った「悪夢の日」
     以来、半世紀以上に渡って、繰り広げられた人類生存の為の戦い
               時は2070年代
   南太平洋に築かれた巨大都市、メガロポリス・パシフィック・クイーン
             暗い地下で蠢く怪しげな影達
      邪悪な計画か? はたまたノアの方舟に匹敵する計画か?
           自らを救世主と名乗る謎の人物とは?
         強大な魔手が、カズを、そしてノバァを襲う!
           優しさとは? 愛とは? 友情とは?
             熱血トリオが全世界に送る
              超 娯 楽 巨 編

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ < 豪華キャスト勢揃い > ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

        主 演:何もしないヒーロー、カズ・コサック
        助 演:グラマー女優のノバァ・モリス
        助 演:コンピュータカーのカーマイン
      新メンバー:新進女優、リン・ウェイを起用!
     ゲストスター:クラーク・ケントこと、ジョージ・Jr・グローバル
     ゲストスター:真実の愛に生きる女性に、アンナ・マグレイン
       特別出演:ハザウェイ警部
        救世主:  ?
               ほか豪華キャスト

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ <アクション> ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「ノバァ、聞いてるかい。これから君を追い越して、前に出るぞ」
「何しようっての。邪魔だよ。一緒にぶつかろうってのかい?」
「カーマインのブレーキでトラックを止める」
「おふざけじゃないよ。二台の車を止めるだけの馬力はないよ」

 ノバァのピックアップトラックはカーマインのバンパーを外れ、右車線に飛び込み、
分離帯に真っ直ぐに突っ走っていったのだ。

「止めろ、まだ爆発するぞ」
「放せーっ。あれには、ノバァが乗ってるんだ」
 僕は暴れた。男と揉み合っている時、トラックが爆発した。
 僕とその男は衝撃に飛ばされ、路面に転がった。
 爆発は二度、三度続いた。
 起き上がると、ピックアップトラックはメラメラと燃える炎に完全に包まれ、真っ黒
な煙が空に登っているのが見えた。運転席は吹き飛んでいた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ <  罠  > ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「リンは、彼女は無事か。もしリンに何かあったら、ただじゃおかない。貴様を必ず地
獄に叩き落としてやるから、そう思え!」
「君は大根役者だ。チンピラの台詞を吐くのではなく、ビジネスはもっとスマートにや
りたまえ。口ではなく行動に移らねば。たとえばこんなふうに」
 突然、腹に堪える轟音がアンナの安っぽい部屋を揺るがした。ピンクの花柄の壁に握
り拳大の穴が開き、ついさっきまでアンナが座っていたソファの背もたれが爆ぜて、千
切れたクッションの屑が辺りに漂っていた。
 僕は立ち竦むアンナにタックルして押し倒し、床に伏せた。
 鉛のパンチは、僕達が立っていた空間を空振りして背後の壁を撃ち砕いた。
 大砲のような弾丸が次々に襲ってくる。窓ガラスは砕け、窓の前の電子ピアノはバラ
バラの破片を散らして跡形も鳴く消え失せた。ピアノの上に置いてあったフォトスタン
ドはヒラヒラと舞い上がり、僕たちの周りの床に落ちてくる。
 そのフォトスタンドが床に落ちる寸前、壁をぶち破ってきた弾丸に・・・

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ <  謎  > ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「実はこれを分析して欲しいんですが・・・」
 僕は例のメモリ・プレートを差し出した。
「傷んでいるね。全然、再生できないのかね?」
「映像信号は再生できたんですが、それ以外に音声や環境情報のオプションメモ・デー
タを格納している筈なんです」
「それが読めない」

「ここだけの話、巷を騒がしているMEの正体が分かるかもしれないんです。このこと
は警察も知りません」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ <焦燥・怒り> ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「カズ! どこ行ってたのさ。依頼の仕事はどうなったの?」
「依頼って、肝心のメイソンが死んじゃったんじゃ意味ないじゃないか。死人のこと調
べたってしょうがないだろ。ハザウェイ警部だってもう調査する気なんかないよ」
「一旦引き受けた依頼は、例え依頼主が死んでも最後までやするんだよ」

「その分からないってことを調べろってのが依頼なんだよ。それじゃ全然進展してない
じゃない。あんたの目は節穴ね」

「ここに来た女の子はどこへ行きました? 頭の後ろに団子を二つくっつけた子だ」
 アンナは黙っていた。
「リン・ウェイだ。リンはどこへ行った!」
 応接セットのガラス製のテーブルは僕の両方の拳を受け止め、粉々になっていた。

「およし! 女の腐ったのみたいに、いつまでもグズグズ言ってるんじゃないよ。リン
を殺したのが自分だって? ふん、悲劇のヒーロー感に浸ろうってのかい」
「責任だなんだ言う暇があるんなら、自分で身体張って敵にあたりな! あんたは男な
んだろ!」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ < 男と女 > ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 口許をハンカチで押さえたリンが洗面所から帰って来た。
「リン、来てたのかい。おや? どうかしたのかい?」
 リンのハンカチに気付いたノバァ。
「ええ、ちょっと。ううっ」と、リンはまたもや洗面所に直行。嗚咽が聞こえる。
「やるじゃない、カズ。ついにリンとやったのかい。できたんだね?」
「ち、違うよ。そんなんじゃない。僕じゃないよ」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ < 音 楽 > ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

   イメージソング:「MY SWEET ANGEL」
           アルバム「Hearts On Parade」から
           (EPIC/Sony Inc.)
      作 詩 :小比類巻かほる
      作 曲 :鈴木雅之
      編 曲 :土屋昌巳
       歌  :小比類巻かほる

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ <原作・制作> ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

        丸焼けから、今度は骨になる覚悟の、コスモパンダ

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ < 制 作 快 調 > ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

                1988年3月
            全世界に先駆け、日本公開決定!
             PC−VAN/AWC配給

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

           人が人として生きていくために・・・
              優しさ、友情、そして愛

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ < 乞う御期待! > ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




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