AWC

2002年第15回AWC大賞部門賞投票・選評


投票者:ミヤザキ

----AWC大賞部門賞の推薦作品----

1.長編賞     長編ボードにアップされた作品が対象

 推薦作無し。
 すみません。長編ボードの作品はふたつしか読んでいません。したがって、パスで
す。圧巻の「南総里見八犬伝本文外資料(伊井暇幻さん)」をぜひ読みたいと思いつ
つ、すでに2003年になってしまいました。

2.短編賞     同じく短編ボード

 推薦作その1:大型取引小説「支払うとき」(佐野祭さん)

 今年も大型小説は文句無しに楽しませていただきました。中でも、この作品が私に
は一番のヒットでしたので、これを短編賞に推薦します。

 推薦作その2: 階段を駆け上る靴の音 (IKさん)

 印象に残った問題作ということで、短編賞のもう1票はこの作品に。文章に力があ
りました。

3.連載賞     同じく連載ボード

 推薦作無し。
 連載ボードはヨウジさんの独断場? これまた、私自身、ほとんど読んでいないと
いう事実を告白して、パスさせてください。

以上です。よろしくお願いいたします。

投票者:OAK

AWC大賞(部門賞)投票  /OAK

 昨年アップされた作品を、私は漏れなく読んでいないけれども、その中で特
に印象に残ったのは、下記の2作でした。

長編賞:
 #103〜104 源氏の君のものがたり・桐壺(上 下)   [IK さん]

 心理描写が細やかで、原作よりも解りやすくて読みやすい。

短編賞:
 #573 疲れた(田町オフレポ)   [永山 さん]
 これはフレッシュボイスにアップされた文章だが、今回「小説以外の部門賞」
を設けなかったので、「短編賞」に推薦したい。
 詳細、かつ、よくまとめてある。

投票者:えびす

 長編と連載についてはほとんど目を通せてないっす。すんません。

短編賞/IK/階段を駆け上る靴の音
短編賞/憑木影/お題>おんがく

 IKさんの「階段を駆け上る靴の音」はあらゆるイミで高品質で、うわー、
なんかスゴイひとがAWCに入ってきたな、と思いました。レベル高いっす。
 憑木影さんの「おんがく」は、「最初の物語」とどちらにしようか迷った
のですけど、こっちにしました。ファンタスティックな風味とSF風味との微
妙な混合率がいかにも憑木影さんっぽくて、これはもはやスタイルだな、と
思いました。「最初の物語」は台詞のテンポがおポンチ(←誉め言葉)で面
白かったです。こういうカンジ、好き。

投票者:憑木影

いつもお世話になります。
憑木影と申します。
AWC大賞部門賞の投票をさせていただきます。
以下、一票ずつです。
以下、敬称略です。

1.長編賞
(1)作者名/作品名
   アトランティック・サーガ −悲しみの大地−/佐藤水美
(2)選考理由・感想
未完ですけど、構築された世界が凄くしっかりしている感じで惹き込まれました。

2.短編賞
(1)作者名/作品名
   重圧箱/時 貴斗
(2)選考理由・感想
閉ざす、ということの意味を考えさせられました。
完全に閉ざす、ということは内部と外部の対立を消失させる。
完全に開くということは、実は完全に閉ざされたのと同じなのかもとか思いました。

3.連載賞

   棄権

投票者:$フィン

今年はなかなか読む暇がなくて、長編、連載はあまり読んでいません。
ですから今年は短編賞だけ投票します。
大型IT小説 佐野祭さん
賑やかな孤独  已岬佳泰さん
2編に決めました。
...

投票者:佐野祭

長編賞
憑木影●お題>虫
 ああむずむずする。

永宮淳司●地天馬鋭の冒険
 長編としては反則技かとは思いつも。

短編賞
時 貴斗●読者への挑戦
 ああむずむずする。

舞火●お題>書き出し限定>「忘却」
 怖い……な。

投票者:佐藤水美

 ぎりぎりになってしまいましたが、投票をば。

 短編賞  時 貴斗さんの『重圧箱
       舞火さんのお題作品『忘却

                     以上です。

 ふと気がつけば、2作品ともホラー系(?)
 ますます票が割れたりして。(爆)

 んでは、よろしくお願いします。>祭さん

投票者:永山

 投票に当たっては敬称を略しました。
 各部門の初めに掲げた二つが票を投じる対象です。それに際して作品毎の一言の前にある記号、*は初読時にいいと感じた作品、・はその他です。

1.長編賞
 IK :源氏の君のものがたり・桐壺 (103、104)
  ・古典に疎い自分でも面白く読めた。

 佐藤水美 :アトランティック・サーガ −悲しみの大地− (124〜 継続中)
  ・言葉の選択が適切で、違和感がない。期待できる。

 今回、部門賞は長短連の三つだけではありますが、個人的方針に沿い、例年通り、創作小説を優先しました。
 対象が少なかったせいもあり、他に言及することが見つからない。(^^;


2.短編賞
 パパ :『終わらない願い』 (8)
  *氏の最高傑作かも。一皮むけて、新しい面を示した感じ。

 佐野祭 :大型IT小説  「日た2」 (17)
  *説明不要の面白さ。英語に翻訳しても、分からんだろうなあ。

 パパさんは昨年前半、頻繁に作品をUPされ、多彩な作風を見せつけられた感があります。その中でも、『終わらない願い』がピカイチだったかなと。
 祭さん作品では、もう一編『大型公募小説 「万歳に決まるまで」』と迷いましたが、インパクトの大きさで、『日た2』に。
 已岬さんの諸作は推理物的要素が強く、好みなんですけど、その分、見方もより厳しくなりまして、複数アーティクルに跨るのも短編賞にはふさわしくないだろうってことで、今回は見送り。
 憑木影さんの『お題>おんがく』や『お題>書き出し限定>最初の物語』等は、発想やアイディアがよく、また作者のカラーが出た佳作だと思いますが、票を投じた二作に比すと、一般受けしにくい印象を受けましたので、見送りとしました。
 時さんは質・量とも比較的低調だったような(今まで素晴らしすぎたというのがあります)。それでも『重圧箱』『私はこういうのが怖いと思う』は一定レベルを軽くクリアしており、力量を示された。
 舞火さんも、二作と数は少ないものの、全く異なる作風で、書けるところをそれとなく見せつけられた思いです。だが、まだ本領発揮には到ってないはず。今年に期待大。(^^)
 闇川さんの二作は、いずれも私にはやや分かりづらかったです。一編でいいから、きっちりとしたオチのある作品を読んでみたいです。お願い。
 IKさんの『階段を駆け上る靴の音』、改めて読み直すと、前半は盛り上がるも、尻すぼみだったように思いました。
 北埜さんの『プライバシー』、読了コメントにも書きましたが、相手を女性と信じ込んだところが承伏しがたいので、いまいち。
 松尾多聞さんの『●人間の寿命●〜欧州の寓話から』は、翻案でしょうか? 何にしても、もう少し丁寧に描いてほしかったです。もう一編は、題名が相応しくない感じ。
 $フィンさんの『詩>万華鏡』。立体感があって、いいなあと思いました。


3.連載賞
 佐野祭 :新種のあひる 〜初代佐野祭の生涯〜 (3〜 継続中)
  *待望の復活。って、去年も同じこと書いたな。(^^;

 竹木貝石 :わたしのナツメロ物語(30 最終回) (5)
  ・オフで伺った話が最終回とは(苦笑)。生で聴けて嬉しい反面、楽しみ損なった気分も。

 むー。ここも対象作品が少なかった。創作小説が他にも二つありましたが、ちょっと推せません。どんなに壮大で面白い構想でも、物語るためのベースが生(き)のままでは、読みづらく、読者に伝わらない。
 あと、祭さんの連載賞不敗神話、継続なるか?も興味あるところですね。(^^;


 かなり偉そうな物言いをしました。どうかご容赦を。

 末筆になりましたが、毎回の集計お疲れ様です>祭さん。

 ではでは。

投票者:IK

ぎりぎりになってしまった…
なるべくたくさん読んでから、と思ったのですが、なかなか時間がとれず、時間切れになりました。やはり読まずに候補から落とすのはしのびないので、今回は短編部門のみに投票させていただきます。
佐野祭さんの「万歳に決まるまで」を推薦させていただきます。
では、よろしくお願いします。

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